JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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付録E.1 Asset Information Managerをバージョンアップする

Asset Information Managerをバージョンアップする手順について説明します。Asset Information Managerをバージョンアップする場合,プログラムのインストール後に資産管理データベースの移行が必要です。また,体験版から移行する場合も,バージョンアップする場合と同じ手順で,資産管理データベースを移行する必要があります。

Asset Information Managerをバージョンアップし,資産管理データベースを移行する作業の流れを次に示します。

  1. Asset Information Managerのバージョンアップ時の注意事項を確認したあと,資産管理データベースのバックアップを取得する。
    不測の事態に備えて,必ずバックアップを取得してください。
  2. Asset Information Managerをインストールする。
  3. 移行時の注意事項を確認したあと,[データベースマネージャ]ダイアログで資産管理データベースのアップグレードを実行する。
  4. 必要に応じて操作画面や管理項目の設定を変更する。
<この項の構成>
(1) Asset Information Managerのバージョンアップ時の注意事項
(2) 資産管理データベースのバックアップ
(3) Asset Information Managerの上書きインストール
(4) 資産管理データベースの移行時の注意事項
(5) 資産管理データベースのアップグレード
(6) 資産管理データベースの移行後の作業
(7) クラスタ環境での資産管理データベースのアップグレード

(1) Asset Information Managerのバージョンアップ時の注意事項

(2) 資産管理データベースのバックアップ

資産管理データベースを移行する前に,資産管理データベースのバックアップを取得します。

Asset Information Managerの資産管理データベースのバックアップを取得する方法については,Microsoft SQL Server,またはORACLEのマニュアルを参照してください。CSV形式で資産管理データベースのバックアップを取得する方法については,「12.1.1 CSV形式での資産管理データベースのバックアップとリストア」を参照してください。また,Asset Information Manager Embedded RDB Editionから移行する場合,資産管理データベースのバックアップを取得する方法については,「12.1.3(1) [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースのバックアップ」,または「12.1.3(2) コマンドでの資産管理データベースのバックアップ」を参照してください。

(3) Asset Information Managerの上書きインストール

Asset Information Managerを上書きインストールできるのは,次のうちのどれかに該当する場合です。

インストール手順の詳細については,「5.2.2 Asset Information Managerのインストール」を参照してください。

インストール時の注意事項
  • 同一バージョンで再インストールする場合,「変更」を選択するとすでにインストールされているコンポーネントはインストールされませんが,バージョンアップ時は,「変更」を選択しても,すでにインストールされているコンポーネントも再インストールされます。
  • 資産管理サーバをバージョンアップすると,サービス「Asset Information Synchronous Service」の「スタートアップの種類」は,「手動」に設定されます。データベースの移行作業が終了してから,「自動」に変更してください。

インストールが終了したら,データベースを移行する前に,新規にインストールしたAsset Information Managerの資産管理データベースへの接続,および資産管理サーバの設定を完了させておきます。

Asset Information Managerのデータベースに接続する方法については,「5.5 データソースまたはネット・サービスの作成」を,資産管理サーバの設定については,「5.3 資産管理サーバの設定」を参照してください。

(4) 資産管理データベースの移行時の注意事項

資産管理データベースを移行する際の注意事項を次に示します。

(5) 資産管理データベースのアップグレード

Asset Information Managerをバージョンアップする際に,[データベースマネージャ]ダイアログから資産管理データベースのアップグレードを実行する手順を次に示します。

  1. [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]−[Asset Information Manager]をポイントし,次に[セットアップ]を選択する。
    [セットアップ]ダイアログが表示されます。
  2. 「データベースマネージャ」アイコンをクリックする。
    [データベースマネージャ]ダイアログが表示されます。
  3. 「データベースのアップグレード」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    次の図に示すデータベースのアップグレードを実行するダイアログが表示されます。

    図E-1 データベースのアップグレードを実行するダイアログ

    [図データ]

  4. 作業用フォルダを指定する。
    「作業用フォルダ名」に,資産管理データベースの内容が一時的に格納される作業用フォルダを指定します。[...]ボタンをクリックすると,フォルダを参照するダイアログからフォルダを指定できます。指定を省略すると,Asset Information Managerのインストール先フォルダの下に作業用フォルダが作成されます。
    注意事項
    資産管理データベースのアップグレードを実行すると,作業用フォルダに資産管理データベースの内容が格納されます。そのため,十分な空き容量のあるドライブのフォルダを指定してください。
  5. [実行]ボタンをクリックする。
    資産管理データベースのアップグレードが実行されます。なお,資産管理データベースがEmbedded RDBの場合,アップグレード前のデータベースのサイズが100メガバイトより小さいときは,アップグレード後は100メガバイトに変更されます。

クラスタ環境で資産管理データベースのアップグレードを実行する手順については,「(7) クラスタ環境での資産管理データベースのアップグレード」を参照してください。

(6) 資産管理データベースの移行後の作業

資産管理データベースを移行したあとに,次の作業を実施してください。タイトルに(必須)と記載されている項目については,必ず実施してください。また,(任意)と記載されている項目については,必要に応じて実施してください。

(7) クラスタ環境での資産管理データベースのアップグレード

クラスタ環境で資産管理データベースのアップグレードを実行する前に,クラスタアドミニストレータを使用して,World Wide Web Publishing Serviceのサービスリソースをオフラインにしてください。そのあと,「コントロールパネル」の「管理ツール」−「サービス」からWorld Wide Web Publishing Serviceを停止してください。また,Asset Information Synchronous Serviceが起動している場合は,このサービスも停止してください。

クラスタ環境で資産管理データベースのアップグレードを実行する手順を次に示します。なお,実行系と待機系を切り換える方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。

  1. 実行系の資産管理サーバで,[データベースマネージャ]ダイアログから資産管理データベースのアップグレードを実行する。
    資産管理データベースのアップグレードを実行する手順については,「(5) 資産管理データベースのアップグレード」を参照してください。
  2. 資産管理データベースがEmbedded RDBの場合,サービスリソースをオフラインにする。
    Microsoft SQL ServerおよびORACLEの場合,手順3.は不要です。
  3. 実行系から待機系に切り換える。
  4. 待機系の資産管理サーバで,[データベースマネージャ]ダイアログから資産管理データベースのアップグレードを実行する。
    資産管理データベースのアップグレードを実行する手順については,「(5) 資産管理データベースのアップグレード」を参照してください。