JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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13.1.1 資産情報として取得できるインベントリ情報

JP1/NETM/DMのインベントリ情報を基に登録・更新されるAsset Information Managerの資産情報の詳細を次の表に示します。

インベントリ情報の引き当てでの設定の詳細については,「9.6 引き当て項目の設定(インベントリ情報の引き当て)」を参照してください。

表13-2 JP1/NETM/DMのインベントリ情報を基に登録・更新される資産情報の詳細

項目名 設定される値 既存データが
存在した場合の
更新の有無
資産ID 新規作成時は自動採番されます。 ×
資産種別 「ハードウェア」が設定されます。 ×
資産番号 次に示す引き当て項目の中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
  • 自動採番
  • ユーザインベントリ
  • ホスト名(ドメイン名を取得)
  • ホスト名(ドメイン名を取得しない)
  • 運用キー
  • IPアドレス
  • MACアドレス
  • コンピュータ名
デフォルトは「自動採番」です。なお,「運用キー」とは,ホスト識別子またはノード識別キーのことです。
部署ID 「部署」に設定された部署に対応するIDが設定されます。
部署 次に示す引き当て項目の中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
  • 設定しない
  • ユーザの所属部署を設定する
  • ユーザインベントリから取得
デフォルトは「設定しない」です。
ユーザID 「ユーザ名」に設定されたユーザ名に対応するIDが設定されます。
ユーザ名 次に示す引き当て項目の中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
  • 設定しない
  • ユーザ名(ユーザインベントリ情報)
  • ユーザID(ユーザインベントリ情報)
  • メールアドレス(ユーザインベントリ情報)
  • システム構成情報
  • システム情報
デフォルトは「設定しない」です。
設置場所ID 「設置場所」に設定された設置場所に対応するIDが設定されます。
設置場所 次に示す引き当て項目の中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
  • 設定しない
  • ユーザインベントリから取得
デフォルトは「設定しない」です。
機器状態 コードID「AssetStatus」のコードの中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
デフォルトは「運用」です。
登録日 インベントリ情報の取得によって,新規に資産情報の作成された日時が設定されます。 ×
DM導入状態 「導入」が設定されます。
DMシステム構成更新日付 システム構成情報の「システム構成情報最終更新日時」から取得されます。
DMハードウェア更新日付 システム構成情報の「システム情報最終更新日時」から取得されます。
DMソフトウェア更新日付 システム構成情報の「ソフトウェアインベントリ情報最終更新日時」から取得されます。
DMパッケージ更新日付 システム構成情報の「インストールパッケージ情報最終更新日時」から取得されます。
DMユーザ更新日付 システム構成情報の「ユーザインベントリ情報最終更新日時」から取得されます。
DMレジストリ更新日付 システム構成情報の「レジストリ情報最終更新日時」から取得されます。
DM最終更新日付 システム構成情報の「最終更新日付」,および削除履歴情報の「最終更新日付」のうち,最新の日付が設定されます。
引き当てキー システム構成情報の「ノード名」から取得されます。
稼働管理種別 コードID「AssetWorkKind」のコードの中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
デフォルトは「稼働管理対象」です。
固有情報 次に示す引き当て項目の中から,インベントリ情報の引き当てで選択した項目が設定されます。
  • 設定しない
  • システム構成情報
  • システム情報
  • コード(コードID「AssetProperty1」〜「AssetProperty6」)
  • ユーザインベントリから取得
  • レジストリ情報から取得
  • 固定値
デフォルトは「設定しない」です。
(凡例)
○:更新される
×:更新されない

注意事項
[サーバセットアップ]ダイアログで,「資産情報の引き当てキー」に「資産番号を使用する」を選択している場合,資産番号の更新はできません。
[サーバセットアップ]ダイアログで,「資産情報の引き当てキー」に「運用キーに従う」を選択して,インベントリ情報の引き当て画面で,資産番号に「自動採番」以外の項目を選択した場合,選択した引き当て項目に該当するインベントリ情報の値が変更になると,資産番号も変更されます。ただし,次の場合は変更されないので注意してください。
  • 変更した値がすでに資産管理データベースに登録されている資産番号と重複する場合
    資産番号の引き当て項目に「ホスト名」,「IPアドレス」,「MACアドレス」,「コンピュータ名」のどれかを選択している場合は,重複する可能性があるので注意してください。
  • JP1/NETM/DMで最新の情報を収集していない場合
<この項の構成>
(1) JP1/NETM/DM未導入機器から取得できる資産情報

(1) JP1/NETM/DM未導入機器から取得できる資産情報

JP1/NETM/DM未導入機器から取得した情報を基に登録・更新されるAsset Information Managerの資産情報の詳細を次の表に示します。

表13-3 JP1/NETM/DM未導入機器を基に登録・更新される資産情報の詳細

項目名 設定される値 既存データが
存在した場合の
更新の有無
資産ID 新規作成時は自動採番されます。 ×
資産種別 「ハードウェア」が設定されます。 ×
資産番号 自動採番されます。 ×
機器状態 JP1/NETM/DMの未導入ホストテーブルの属性が「対象」の場合,「運用」が設定されます。「対象外」または「撤去」の場合,「抹消」が設定されます。
登録日 インベントリ情報の取得によって,新規に資産情報の作成された日時が設定されます。 ×
DM導入状態 「未導入」が設定されます。
DM最終更新日付 未導入機器情報の「最終更新日付」が設定されます。
稼働管理種別 「稼働管理対象外」が設定されます。 ×
(凡例)
○:更新される
×:更新されない
注※
「抹消」に設定されるのは,既存の資産情報が引き当てられた場合だけです。JP1/NETM/DMの未導入ホストテーブルの属性が「対象外」または「撤去」の場合,既存の機器と引き当てられなかったときは新規登録されません。