JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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7.1.1 インポートの流れ

インポートするときの作業の流れを方法別に説明します。

<この項の構成>
(1) 業務メニュー「インポート」からのインポートの流れ
(2) jamCsvImport.batでのインポートの流れ
(3) jamimportコマンドでのインポートの流れ

(1) 業務メニュー「インポート」からのインポートの流れ

業務メニュー「インポート」からインポートするときの作業の流れを次に示します。

  1. インポートするCSVファイルを作成する。
    資産管理データベースにインポートする情報を記述したCSVファイルを作成します。CSVファイルの1行目は,各項目のタイトル行とします。なお,エクスポートしたCSVファイルを使用して作成する場合は,必ず同一バージョンのAsset Information Managerでエクスポートしたデータを使用してください。
    インポートの対象となる項目については,「14.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。
  2. 業務メニュー「インポート」を選択する。
    インポート画面が表示されます。
  3. インポートの条件を作成する。
    インポートする情報の種類(例えば「機器に関する情報」など)を選択したあと,Asset Information Managerの管理項目に対して,CSVファイルの各項目を引き当てたり,固定値を設定したりして,条件を作成します。
  4. インポートの条件を登録する。
    任意の名前を付けて,条件を登録します。
  5. 登録した条件を指定して,インポートを実行する。
    条件の作成方法に誤りがあった場合は,警告のメッセージが表示されます。必要に応じて条件を見直して,修正してください。

業務メニュー「インポート」からインポートする際の各作業方法は,マニュアル「運用ガイド」の「4.10 資産情報を一括で更新する(インポート)」を参照してください。

(2) jamCsvImport.batでのインポートの流れ

jamCsvImport.batを実行してインポートするときの作業の流れを次に示します。

  1. インポートするCSVファイルを作成する。
    資産管理データベースにインポートする情報を記述したCSVファイルを作成します。CSVファイルの1行目は,各項目のタイトル行とします。インポートの対象となる項目は,業務メニュー「インポート」からのインポートと同じです。インポートの対象となる項目については「14.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。
  2. 資産管理サーバ上のコマンドラインから,jamCsvImport.batを実行する。
    指定した条件に従って,インポートが実行されます。エラーとなった場合は,エラーメッセージが表示されます。
    jamCsvImport.batの実行方法については,「7.1.3 jamCsvImport.batの実行」を参照してください。
注意事項
  • カスタマイズの資産種別を指定してインポートする場合は,必ず同一バージョンのAsset Information Managerでエクスポートしたデータを使用してください。
  • Asset Information Managerのバージョンアップに伴って,資産管理データベースで管理する項目が増えた場合に,インポートおよびエクスポートの対象となる項目が増えることがあります。それによって,バージョンアップ前にエクスポートしたデータを,指定した条件でインポートできない場合があります。
    バージョンアップ前にエクスポートしたデータをインポートするときは,CSVファイルに,バージョンアップ後に追加されたプロパティ項目を記述してください。

(3) jamimportコマンドでのインポートの流れ

注意事項

 

jamimportコマンドを実行してインポートするときの作業の流れを次に示します。

  1. インポートする情報と対応するクラスを確認する。
    資産管理データベースにインポートする情報が,どのクラスに該当するかを確認します。また,インポートするクラスに応じて,同時にインポートが必要なクラスがあるかどうかも確認します。
    インポートする情報に該当するクラスと,クラスの関連については「7.1.4 jamimportコマンドでインポートする情報とクラスとの対応」を参照してください。
  2. インポートするCSVファイルを作成する。
    資産管理データベースにインポートする情報をフォーマットに従って記述したファイル(データファイル)をCSVファイルで作成します。データファイルはインポートするクラスにつき一つ作成します。
    データファイルを作成する際は,新規に情報を登録する場合も含めて,該当するクラスをエクスポートしたCSVファイルを利用すると便利です。
    エクスポートの手順については「7.2 CSVデータの出力(エクスポート)」を,データファイルの作成方法については「7.1.6 データファイルの作成」を参照してください。
  3. データファイル名定義ファイルを作成する。
    複数のデータファイルを一括してインポートする場合,インポートするデータファイル名を定義したファイル(データファイル名定義ファイル)を作成します。インポートするデータファイルが一つだけの場合は不要です。
    データファイル名定義ファイルの作成方法については「7.1.7 データファイル名定義ファイルの作成」を参照してください。
  4. jamimportコマンドを実行する。
    資産管理サーバ上のコマンドラインから,jamimportコマンドを実行します。
    jamimportコマンドについては,「7.1.8 jamimport(インポート)コマンドの実行」を参照してください。
    jamimportコマンドを実行すると,CSVファイルに記述した資産情報が資産管理データベースに登録されます。複数のデータファイルがある場合は,データファイル名定義ファイルに記述した順序で取り込まれます。
    なお,アソシエーションクラスをインポートする場合は,関連づけるオブジェクトクラスを先にインポートしておく必要があります。
    データに誤りがあった場合
    データファイルが取り込まれると,項目タイトル行がチェックされます。項目タイトル行が資産管理データベースのテーブルと不整合であるなどの誤りがあった場合は,その時点でインポート処理は終了されます。
    項目タイトル行に誤りがなければ,データ行に記述したオペレーションコードの内容に従って,データ行が1行ずつインポートされます。データに誤りがあった場合は,インポート処理は継続しますが,誤りのあった行はインポートされません。