JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.1.3 組織階層単位でのアクセス制限の設定

組織階層単位でアクセス制限をするには,制限したい階層の部署,およびユーザ権限に同じ名称の「管理ラベル」を設定する必要があります。権限が「利用者」,「部長」の各ユーザに,アクセス制限を設定する場合を例に,設定の流れを次に示します。()内には,設定時に選択する業務メニューを示します。

図3-2 アクセス制限を設定する流れ

[図データ]

  1. アクセスを制限したい階層の部署の詳細情報に,管理ラベルを設定する(ユーザ組織管理)。
    営業1課および営業2課に管理ラベル「課」を,営業部に管理ラベル「部」を設定します。管理ラベルを設定する手順の詳細についてはマニュアル「運用ガイド」の「4.1.1 部署を追加する」を参照してください。
  2. ユーザ権限の詳細情報に管理ラベルを設定する(権限管理)。
    部署に設定した管理ラベル(「課」および「部」)を,アクセス制限したいユーザ権限(「利用者」および「部長」)に設定します。ユーザ権限を設定する手順の詳細については,「9.1.1 新しくユーザ権限を追加する」を参照してください。
  3. アクセス制限を設定したユーザ権限でログインする。
    「利用者」の権限を持つユーザAの場合,自分の所属する営業2課の情報だけが表示されます。また,「部長」の権限を持つユーザBの場合,営業部以下の情報が表示されます。

なお,手順1.および手順2.は順不同です。

デフォルトでは,「本社」と管理者に管理ラベル「会社」,各部と利用者に管理ラベル「部」が設定してあります。これによって,利用者のユーザ権限を持つユーザは,自分の所属する部以下の資産情報以外は,参照したり編集したりできません。

また,組織階層単位でアクセス制限を設定したユーザに分掌を割り当てた場合,ユーザに設定されたアクセス範囲のほか,分掌に所属する部署の資産情報も参照したり編集したりできます。

注意事項
管理ラベルを変更するときは,必ずユーザ権限に設定した管理ラベルの値も変更するようにしてください。