JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1

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6.2.2 転送元ファイルの検索パスを定義する

転送元ファイルの検索パスを定義すると,相対パス指定でもパス解決ができます。

検索パスの定義方法を次に示します。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 環境設定パラメーター一覧
(3) 定義例

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
    • JP1/AJS3サービス
    • JP1/AJS3 Queueless File Transferサービス

    注※
    キューレスジョブを使用している場合だけ停止する必要があります。
  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
     
    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名1"=定義内容1 ["環境設定パラメーター名2"=定義内容2]
     
  3. 手順1で停止したサービスを再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6-8 転送元ファイルの検索パスの環境設定パラメーター

定義キー 環境設定パラメーター 定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv] "All Users"= 転送元ファイルの検索パス
"JP1ユーザー名"= 転送元ファイルの検索パス

注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。

(3) 定義例

条件
ジョブを実行するJP1ユーザーの名称:user1
user1専用の検索パス:\home\user1\trans1,\home\user1\trans2
JP1ユーザー共通の検索パス:\tmp,\usr\tmp
転送元ファイル名:\home\user1\trans1\TransFile1

定義例
  • ジョブ中の転送元ファイルの定義

    転送元ファイル名=TransFile1

  • サブミット要求元での検索パスの設定

    jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\SCHEDULER\スケジューラーサービス名\QUEUE\CLIENT\PathEnv]
    "user1"="\home\user1\trans1::\home\user1\trans2"
    "All Users"="\tmp::\usr\tmp"

    {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

この設定によって,サブミット要求元ホストでは,転送元ファイルとして「\home\user1\trans1\TransFile1」が設定されます。

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