JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
転送元ファイルの検索パスを定義すると,相対パス指定でもパス解決ができます。
検索パスの定義方法を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 環境設定パラメーター一覧
- (3) 定義例
(1) 定義手順
- Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
- JP1/AJS3サービス
- JP1/AJS3 Queueless File Transferサービス※
- 注※
- キューレスジョブを使用している場合だけ停止する必要があります。
- 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名1"=定義内容1 ["環境設定パラメーター名2"=定義内容2]- 手順1で停止したサービスを再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
表6-8 転送元ファイルの検索パスの環境設定パラメーター
定義キー 環境設定パラメーター 定義内容 [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv]※ "All Users"= 転送元ファイルの検索パス "JP1ユーザー名"= 転送元ファイルの検索パス
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(73) All Users」
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(74) JP1ユーザー名」
(3) 定義例
- 条件
- ジョブを実行するJP1ユーザーの名称:user1
- user1専用の検索パス:\home\user1\trans1,\home\user1\trans2
- JP1ユーザー共通の検索パス:\tmp,\usr\tmp
- 転送元ファイル名:\home\user1\trans1\TransFile1
- 定義例
- ジョブ中の転送元ファイルの定義
転送元ファイル名=TransFile1
- サブミット要求元での検索パスの設定
jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\SCHEDULER\スケジューラーサービス名\QUEUE\CLIENT\PathEnv]
"user1"="\home\user1\trans1::\home\user1\trans2"
"All Users"="\tmp::\usr\tmp"
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
- この設定によって,サブミット要求元ホストでは,転送元ファイルとして「\home\user1\trans1\TransFile1」が設定されます。
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