JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
PCジョブ,UNIXジョブ,およびQUEUEジョブのジョブの詳細定義では次の項目のワークパスを変数で定義できます。この変数はエージェントホストごとに異なる値を定義できるため,エージェントホストごとに異なるワークパスでジョブが実行できます。
表6-6 ジョブ定義で変数を指定できる項目一覧
ジョブ定義時の指定項目 使用可否 コマンド文(UNIX限定) ○ 実行ファイル名(Windows限定) ○ スクリプトファイル名(UNIX限定)※ ○ パラメーター ○ 環境変数 × 環境変数ファイル名 × ワークパス × 標準入力ファイル名 ○ 標準出力ファイル名 ○ 標準エラー出力ファイル名 ○ 転送元ファイル名 × 転送先ファイル名 ×
- (凡例)
- ○:指定できる。
- ×:指定できない。
- 注※
- スクリプトファイルの中身は対象外です。
ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する手順を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 環境設定パラメーター一覧
- (3) 定義例
- (4) 注意事項
(1) 定義手順
- Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
- JP1/AJS3サービス
- JP1/AJS3 Queueless Agentサービス※
- 注※
- キューレスジョブを使用している場合だけ停止する必要があります。
- 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容- 手順1で停止したサービスを再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
表6-7 ジョブ実行時のワークパス変数環境設定パラメーター
定義キー 環境設定パラメーター 定義内容 [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Variable]※ "変数名"= 変数名に対応したワークパス
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(72) 変数名」を参照してください。
(3) 定義例
例えば,「prog1.exe」という名称のジョブプログラムのインストール先フォルダがホストごとに異なっていて,Agent1ホストでは「c:\pp1\bin」に,Agent2ホストでは「d:\pp1\bin」に,それぞれインストールされているとします。この場合,次のように設定します。
- ジョブの定義
ファイル名=$pp1_inst$\prog1.exe- Agent1ホストでの設定
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Variable] "pp1_inst"="c:\pp1\bin"
- Agent2ホストでの設定
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Variable] "pp1_inst"="d:\pp1\bin"
この設定によって,Agent1ホストでは「c:\pp1\bin\prog1.exe」が実行され,Agent2ホストでは「d:\pp1\bin\prog1.exe」が実行されます。
(4) 注意事項
「JP1」から始まる文字列はシステムで使用するため,指定しないでください。
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