JP1/Integrated Management - Message Optimizer

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9.6 適用先システムを定義する

8章では,定義した変換フォーマットや変換メッセージ群を,JP1/IM - Managerが監視するシステム全体に適用しました。

ここでは,適用先システムを複数定義し,一部の適用先システムに変換フォーマットや変換メッセージ群を適用する方法を説明します。

適用先システムの定義方法は次の二つです。

ここでは,GUIで適用先システムを複数定義し,一部の適用先システムに変換フォーマットや変換メッセージ群を適用する方法を説明します。

説明では,次の例を用います。

適用先システムの定義例
8章で使用したシステムの例を次のように変更します。
ジョブ管理サーバAをメンテナンスすると仮定し,通常環境とメンテナンス環境で,出力されるメッセージテキストを変えます。
そのイメージを次の図に示します。

図9-5 変換メッセージを切り替えるイメージ

[図データ]
次の順番で操作します。
  1. メンテナンス環境を適用先システムとして定義する。
  2. メンテナンス環境に適用する変換メッセージ群を作成する。
  3. 変換メッセージ群と適用先システムを結び付ける。
    手順2で作成した変換メッセージ群に,メンテナンス環境用の適用先システムを結び付けます。
  4. リリースする。
    適用先システムと変換メッセージ群をリリースし,変換を開始します。
<この節の構成>
(1) メンテナンス環境を適用先システムとして定義する
(2) メンテナンス環境に適用する変換メッセージ群を定義する
(3) 変換メッセージ群と適用先システムを結び付ける
(4) リリースする

(1) メンテナンス環境を適用先システムとして定義する

手順を次に示します。

  1. メイン画面のメニューバーから,[編集]−[適用先システム]を選択する。
    [適用先システム一覧]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

    「全てのシステム」は,JP1/IM - MOが接続しているJP1/IM - Managerの監視システム全体のことです。
    「全てのシステム」の1階層下に,メンテナンス環境用の適用先システムを定義します。
  2. 「全てのシステム」を選択して[追加]ボタンをクリックする。
    [適用先システム定義]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  3. [名前変更]ボタンをクリックして名前を変更する。
    [適用先システム名変更]ダイアログが表示されます。
    例題では,「例題用メンテナンス環境」と名前を変更します。
  4. [OK]ボタンをクリックする。
    [適用先システム定義]ダイアログに戻ります。
  5. [変換フォーマット選択]ボタンをクリックし,変換フォーマットを選択する。
    [変換フォーマット選択]ダイアログが表示されます。
    作成する適用先システムに適用する変換フォーマットを選択します。
    例題では,「例題用変換フォーマット」を選択します。
  6. [選択]ボタンをクリックする。
    [適用先システム定義]ダイアログに戻ります。
  7. [発行元選択]ボタンをクリックする。
    xxの発行元選択]ダイアログが表示されます。
    xx」の部分には,適用先システム名が表示されます。
    例題では,[例題用メンテナンス環境の発行元選択]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

    「選択可能な発行元一覧」には,メッセージの発行元ホスト名が表示されます。学習機能を使用している場合,発行元ホストが発行したJP1イベントから,自動的に定義されます。
    発行元ホスト名が表示されていない場合は,発行元を手動で定義する必要があります。発行元を手動で定義する手順については,「9.2.4 発行元を追加する(学習機能を停止した場合)」を参照してください。
  8. 「選択可能な発行元一覧」から発行元を選択する。
    例題では,「ジョブ管理サーバA」を選択します。
  9. [追加]ボタンをクリックする。
    「ジョブ管理サーバA」が「発行元一覧」に追加されます。

    [図データ]

  10. [OK]ボタンをクリックする。
    [適用先システム定義]ダイアログに戻ります。
  11. [OK]ボタンをクリックする。
    [適用先システム一覧]ダイアログに戻ります。
  12. [閉じる]ボタンをクリックする。
    メイン画面に戻ります。
    これで,メンテナンス環境を適用先システムとして定義できました。

(2) メンテナンス環境に適用する変換メッセージ群を定義する

  1. メイン画面で,変換メッセージ群を選択する。
    例題では,「例題用変換メッセージ群」を選択します。
  2. メイン画面で,メニューバーの[編集]−[新規作成]−[変換メッセージ群複製]を選択する。
    「コピー例題用変換メッセージ群」が作成されます。
  3. 作成された変換メッセージ群を選択する。
  4. [名前変更]ボタンをクリックして名前を変更する。
    例題では,「メンテナンス用変換メッセージ群」と名前を変更します。
  5. [OK]ボタンをクリックする。
    メイン画面に戻ります。

    [図データ]

  6. メンテナンス用の変換メッセージ群の設定を変更する。
    メンテナンス中には監視する必要のないメッセージのメッセージテキストを変更するなど,メンテナンス用の変換メッセージ群の設定を変更します。
    例題では,KAVV219-Iのメッセージをダブルクリックして[変換メッセージ定義]ダイアログを表示し,変換後のメッセージテキストに「メンテナンス中です。詳細情報:{%1}」と入力します。

    [図データ]

  7. [OK]ボタンをクリックする。
    これで,メンテナンス用の変換メッセージ群を定義できました。

(3) 変換メッセージ群と適用先システムを結び付ける

次に,定義した変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」と適用先システム「例題用メンテナンス環境」を結び付けます。

手順を次に示します。

  1. メイン画面で,定義した変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」を選択する。
  2. リストエリアの下にある[適用先システム選択]ボタンをクリックする。
    [適用先システム選択]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  3. 「適用先システム一覧」から「全てのシステム」を選択する。
  4. [削除]ボタンをクリックする。
    「全てのシステム」が「選択可能な適用先システム一覧」に追加されます。
  5. 「選択可能な適用先システム一覧」から適用先システムを選択する。
    例題では,「例題用メンテナンス環境」を選択します。
  6. [追加]ボタンをクリックする。
    「例題用メンテナンス環境」が「適用先システム一覧」に追加されます。

    [図データ]

  7. [OK]ボタンをクリックする。
    メイン画面に戻ります。
    これで,変換メッセージ群の適用先システムとして,メンテナンス環境用システムが結び付きました。

(4) リリースする

次に,適用先システム「例題用メンテナンス環境」と変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」をリリースします。

手順を次に示します。

  1. メイン画面のメニューバーから,[編集]−[適用先システム]を選択する。
    [適用先システム一覧]ダイアログが表示されます。
  2. 「全てのシステム」を選択し,[[図データ]]ボタンをクリックする。
    確認ダイアログの[はい]ボタンをクリックすると,「全てのシステム」および「例題用メンテナンス環境」の横にあるアイコンが「[図データ](リリース許可状態)」に変わります。

    [図データ]

  3. [閉じる]ボタンをクリックする。
    メイン画面に戻ります。
     
    次に,変換メッセージ群をリリース許可します。
  4. メイン画面で,変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」を選択し,[[図データ]]ボタンをクリックする。
    確認ダイアログの[はい]ボタンをクリックすると,変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」の横にあるアイコンが「[図データ](リリース許可状態)」に変わります。
     
    最後に,適用先システムと変換メッセージ群をリリースします。
  5. [図データ]]ボタンをクリックする。
    確認ダイアログの[はい]ボタンをクリックすると,変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」の横にあるアイコンが「[図データ](リリース状態)」に変わります。
    また,[適用先システム一覧]ダイアログを表示すると,「全てのシステム」および「例題用メンテナンス環境」の横にあるアイコンが「[図データ](リリース状態)」に変わっています。

    [図データ]

    これで,メンテナンス環境だけに,変換メッセージ群「メンテナンス用変換メッセージ群」が適用されます。

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