JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
IM構成管理では,エージェントのJP1/Baseが保持するホスト情報およびリモートの監視対象ホストのホスト情報を収集して,IM構成管理DBに反映できます。ただし,リモートの監視対象ホストのホスト情報を収集する場合に,OS通信設定のOS通信種別に「通信しない」を指定しているときは,ホスト情報を収集できません。
ホスト情報は,[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページで取得します。
ホスト情報の収集を実行すると,収集したホスト情報がIM構成管理DBに上書き保存されます。
選択したホストでリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップが稼働している場合にホスト情報を収集すると,メッセージが表示されたあと,リモート監視を停止してからホスト情報を収集します。
ホスト情報の収集時にIM構成管理DBに登録されるホスト情報の例を,次の図に示します。
図6-2 ホスト情報の収集時にIM構成管理DBに登録されるホスト情報の例
収集できるホスト情報の対応を,次の表に示します。
表6-3 収集できるホスト情報
ホスト情報 エージェント構成のホスト リモートの監視対象ホスト JP1/Baseがバージョン9の場合 JP1/Baseがバージョン7またはバージョン8の場合 IPアドレス ○ ○ ○ ホスト名一覧 ○ ○ ○ ホスト種別 ○ × × 実ホスト名 ○ × × OS名 ○ ○ ○ 製品情報 製品名 ○ ○ × 製品形名 ○ × × バージョン ○ × × インストールパス ○ × ×
- (凡例)
- ○:収集できる
- ×:収集できない
製品情報の収集対象となるJP1製品を,次の表に示します。
表6-4 製品情報の取得対象となるJP1製品
製品名 製品のバージョン バージョン7 バージョン8 バージョン9 JP1/Base ○ ○ ○ JP1/IM - Manager × × ○
- (凡例)
- ○:収集できる
- ×:収集できない
ホストのJP1/Baseがバージョン9の場合,ホスト情報の収集が正常に終了すると,収集した情報を基に,次のどちらかの機能が実行されます。
- ホスト種別の自動判定
IM構成管理DBに登録されているホスト種別が「不明」のホストからホスト情報を収集した場合,ホスト種別の自動判定が実行されます。ホスト情報の自動判定では,IM構成管理DBに登録されているホスト種別が,収集したホスト情報に含まれるホスト種別に変更されます。
ただし,ホスト種別の自動判定では,「物理ホスト」と「仮想ホスト」は区別されません。そのため,実際のホスト種別が「仮想ホスト」の場合は,ホスト種別の自動判定が完了したあとで,IM構成管理・ビューアーを操作して,ホスト種別を「仮想ホスト」に変更し,VMMホスト名を設定する必要があります。
ホスト種別の設定については,「6.1.5 ホスト情報の変更」を参照してください。
- ホスト種別の確認
IM構成管理DBに登録されているホスト種別が「不明」以外のホストからホスト情報を収集した場合,ホスト種別の確認が実行されます。ホスト種別の確認では,IM構成管理DBに登録されているホスト種別が,収集したホスト情報に含まれるホスト種別と一致しているかどうかが確認されます。一致していないときは,IM構成管理DBに登録されているホスト種別が誤っていると判定されて,エラーメッセージが表示されます。
ただし,「物理ホスト」と「仮想ホスト」は区別されないで,どちらも「物理ホスト」と判定されます。ホスト種別の確認結果を,次の表に示します。
表6-5 ホスト種別の確認結果
ホストから収集したホスト種別 IM構成管理DBに登録されているホスト種別 確認結果 物理ホスト 物理ホストまたは仮想ホスト ○ 物理ホスト 論理ホスト × 論理ホスト 物理ホストまたは仮想ホスト × 論理ホスト 論理ホスト ○
- (凡例)
- ○:正しい
- ×:誤っている
- 注
- IM構成管理DBに保存されているホスト種別に,「物理ホスト」と「仮想ホスト」が誤って設定されていても,ホスト種別の確認では誤りと判定されません。
ホスト情報の収集を実行したあとのホストの状態は,[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]ページで確認できます。収集に失敗した場合,[ホスト一覧]ページではツリー表示領域のホストアイコンがグレー表示されます。詳細は,[ホスト一覧]ページのノード情報表示領域で[基本情報]ボタンをクリックすると参照できます。
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