JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
JP1/IMでは,[イベントコンソール]画面に表示されているJP1イベントを選択して,その表示内容に関連するアプリケーションの画面を起動できます。これをモニター起動といいます。
アプリケーションによっては,モニター起動によって,選択したJP1イベントに関係する画面を直接表示できます。例えば,JP1/AJSでジョブ実行イベントを選択してモニター起動すると,そのジョブの実行状況の管理画面が,上位のジョブネット画面を経由せずに直接呼び出されます。
このように,調査が必要なJP1イベントから直接アプリケーションの画面を起動できるため,直感的な操作で作業を迅速に進めることができます。
なお,モニター起動をするには,JP1イベントを発行したアプリケーションがモニター起動による連携ができる必要があります。各製品のモニター起動の対応については,各製品のマニュアルを参照してください。例えば,JP1/AJSやJP1/PFMのマニュアルには,[イベントコンソール]画面からモニター起動するための設定手順が記載されています。
- JP1/AJS:マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド」または「JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド」のJP1/IMを使った監視の説明
- JP1/PFM:マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のJP1/IMとの連携の説明
また,モニター起動できるアプリケーションは,JP1/IMの定義ファイルをカスタマイズすることで,追加,変更できます。カスタマイズの概要,カスタマイズ方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「4.14 連携製品のモニター起動の設定」を参照してください。
- 注意
- モニター起動によって次の連携製品の画面を呼び出す場合,JP1/IM - Viewの認証情報を使用します。
- JP1/IM - Rule Operation
- JP1/AJS - View
- JP1/AJS2 - Scenario Operation View
- JP1/AJS2 - View for Mainframe
- しかし,次の場合にJP1/IM - Viewの認証情報が無効になります。
- ログインしている認証サーバが再起動した場合
- ログインしている認証サーバがjbs_spmd_reloadコマンドによりリロードされた場合
- ログインしている認証サーバがプライマリーからセカンダリーに切り替わった場合
- JP1/IM - Viewの認証情報が無効になった場合の動作が,ご使用のバージョンによって異なるため注意してください。
- JP1/IM - Manager,JP1/IM - View,両方のバージョンが08-10以降の場合,JP1/IM - Viewが自動的に再認証を行い認証情報を再度取得します。
- JP1/IM - Manager,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが08-01以前の場合,連携製品側で認証に失敗します。
- <この項の構成>
- (1) ユーザーが指定したモニター画面を呼び出す仕組み
- (2) 前提条件
(1) ユーザーが指定したモニター画面を呼び出す仕組み
JP1/IM - Viewには,画面に表示されたJP1イベントに対してモニター画面を呼び出す機能があります。このモニター画面上で,JP1イベントを発行したジョブやアプリケーションの詳細を表示したり,それらのジョブやアプリケーションを直接操作したりできます。なお,JP1/IMで提供しているWWWページ版のJP1/IM - Viewに表示されたJP1イベントからは,モニター画面を呼び出すことはできません。
JP1/IMの定義ファイルをカスタマイズすることにより,デフォルトで起動できる画面※のほかに,ユーザーが指定した次の画面を起動できるようになります(一つのJP1イベントからは一つのアプリケーションだけ起動できます)。
- アプリケーションプログラムの画面
アプリケーションプログラムの画面を起動するためには,実行ファイルを指定します。
- WWWページ
WWWページを起動するためには,URLを指定します。
また,画面呼び出しの際には,JP1イベントなどの情報をアプリケーションに渡すことができます。
- 注※
- デフォルトでは,次の画面を起動できます。
- JP1/AJS(アプリケーション画面)
- バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMのサブマップ画面(WWWページ)
- これらの連携製品側でJP1/IMとの連携機能を強化するために,新たに設定を追加していることがあります。上記製品のマニュアルもお読みください。
- JP1/Cm2/NNMiまたはHP NNMiのモニター画面を呼び出す仕組みについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Event Gateway for Network Node Manager i」を参照してください。
モニター画面呼び出しの概要を次の図に示します。
図3-53 JP1/IM - Viewに表示されたJP1イベントからのモニター画面呼び出し
(2) 前提条件
- アプリケーションプログラムの画面を起動するためには,起動する実行ファイルをJP1/IM - Viewがインストールされているマシン上に配置する必要があります。また,起動するアプリケーションプログラムの画面が実行できる権限でJP1/IM - Viewを起動する必要があります。
- WWWページを起動するためには,指定するWWWブラウザーが接続するためのHTTPサーバが必要です。
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