JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
JP1/IM - Managerでシステムの運用監視をする場合に,各製品を構成する機能を図で表すと次のようになります。
図2-8 各製品を構成する機能
JP1/IM - Managerは,前提製品JP1/Baseと連動し,JP1/Baseが提供する基盤機能を使用して動作します。また,JP1/IM - ManagerのエージェントではJP1/Baseを実行します。このように,JP1/IM - ManagerはJP1/Baseと不可分な関係にあります。
この図で示した機能の概要を次の表に示します。
表2-3 機能概要
機能 概要 サービス名など セントラルコンソール JP1イベントによる集中監視 JP1イベントを監視します。 セントラルコンソール・ビューアー JP1イベントの管理 セントラルコンソール・ビューアーへのJP1イベント表示を制御します。 イベントコンソールサービス 統合監視DBを管理します。 IMデータベースサービス
- JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントの情報を取得します。
- 取得したJP1イベントをJP1/IM - Manager各制御(イベントコンソールサービス,アクション実行サービス,セントラルスコープサービス)へ配信します。
イベント基盤サービス
- JP1イベントを制御します。
- イベントDBを管理します。
JP1/Base JP1イベントのフィルタリング 必要なJP1イベントをフィルタリングします。
- セントラルコンソール・ビューアー
- イベントコンソールサービス
- イベント基盤サービス
- 相関イベント発行サービス
- JP1/Base
自動アクション イベント基盤サービスで検知したイベントを条件に,自動でコマンドを実行します。 アクション実行サービス 相関イベントの発行 JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得し,取得したJP1イベントを相関処理して相関イベントとしてJP1/Baseに登録します。
- 相関イベント発行サービス(統合監視DBを使用しない場合,またはJP1/IM - Managerがバージョン8以前の場合)
- イベント基盤サービス(統合監視DBを使用する場合)
イベント変換
- ログファイルから情報を抽出しJP1イベントに変換します(ログファイルトラップ変換)。
- Windowsのイベントログから情報を抽出しJP1イベントに変換します(イベントログトラップ変換)。
- バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMが管理するSNMPトラップから情報を抽出しJP1イベントに変換します(SNMPトラップ変換)。
JP1/Base ユーザー独自のイベント属性の表示 JP1/Baseの関数を使用してユーザーアプリケーションからJP1イベントを発行します。 イベントガイド機能 あらかじめ登録しておいた対処方法や対応手順などの情報を表示します。 セントラルコンソール・ビューアー JP1/IM - Viewでの表示情報のCSV出力 JP1/IM - Viewに表示されるJP1イベントの情報をCSV出力します。 システム操作
- 連携製品をモニター起動します。
- 統合機能メニューから関連アプリケーションを起動します。
- JP1/IM - Viewからコマンドを実行します。
セントラルスコープ ツリー監視
- 監視対象をツリー表示し,集中監視します。
- 監視画面を自動生成します。
- セントラルスコープ・ビューアー
- セントラルスコープサービス
ビジュアル監視 監視対象をマップ上に配置し,集中監視します。 ガイド機能 あらかじめ登録しておいた対処方法や対応手順などの情報を表示します。 IM構成管理※1 ホスト管理 JP1/IMのシステムを構成するホストをマネージャーから一元的に管理します。
- IM構成管理・ビューアー
- IM構成管理サービス
- IMデータベースサービス
システムの階層構成の管理 システムの階層構成をマネージャーから一元的に管理します。
エージェントおよびマネージャー上でJP1/Baseが動作しているエージェント構成,および監視対象のホストにリモートで接続して監視しているリモート監視構成を管理しています。仮想化システム構成の管理 仮想ホストを含むシステムの階層構成を管理します。 業務グループの管理 監視対象の複数のホストを,業務で使用するシステムの単位やシステム管理者の監視対象範囲の単位などにグルーピングして監視します。 プロファイルの管理 各ホストで動作するJP1/Baseのプロファイルまたはリモートの監視対象ホストのプロファイルをマネージャーから一元的に管理します。 サービス稼働情報の管理 各ホストのJP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseのサービスの稼働状況を確認します。 IM構成管理の管理情報のインポート・エクスポート IM構成管理の管理情報をエクスポート・インポートします。 基盤機能 プロセス管理 JP1/IM - Manager,およびJP1/IM - Managerで提供する各機能を管理します。 プロセス管理 ヘルスチェック JP1/IM - Managerプロセスの状態を監視します(自ホスト上のセントラルスコープサービスおよびIM構成管理サービスを除く)。
JP1/Baseプロセスの状態を監視します。
- ヘルスチェック
- JP1/Base
統合トレース JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/IM - Viewなどのトレース情報を記録します。 統合トレース ユーザー管理
- JP1ユーザーを管理します。
- コマンド実行権限を管理します。
JP1/Base 構成管理※2 JP1/IM - Managerのシステム構成を管理します。 サービスの起動管理
- Windowsサービスに登録された(JP1/Base含む)各製品のサービスの起動・停止の順序を制御します。※3
コマンド実行※2
- コマンド実行を制御します。
- コマンド実行履歴ファイルを管理(マネージャーだけ)します。
定義収集・配布※2
- JP1/IM - Managerでのイベントサービス定義情報を収集・配布します。
- JP1/IM - Managerでの監視ツリー作成用定義情報を収集します。
注※1 IM構成管理DBの設定が有効な場合に使用できる機能です。
注※2 JP1/Baseが提供する機能です。
注※3 Windows限定の機能です。
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