Cosminexus 機能解説

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19.5.2 閉塞処理

閉塞処理では,閉塞対象のJ2EEアプリケーションを構成する要素のうち,リクエストの受け口となるフロント部分を閉塞し,新規リクエストの受け付けを終了します。

なお,処理中のリクエストは,引き続き処理されます。

<この項の構成>
(1) 閉塞順序と処理内容
(2) J2EEアプリケーションの構成パターンと閉塞方法
(3) 閉塞処理を実行する場合の注意事項

(1) 閉塞順序と処理内容

閉塞順序を次に示します。

  1. Webアプリケーションの閉塞処理
  2. CTMのスケジュールキューの閉塞処理
  3. フロントEJBの閉塞処理
    注※
    CTM連携なしの場合は,CTMのスケジュールキューの閉塞処理はありません。

それぞれの閉塞処理での処理内容について説明します。

(a) Webアプリケーションの閉塞処理

次の処理が実行されます。

(b) CTMのスケジュールキューの閉塞処理

次の処理が実行されます。

(c) フロントEJBの閉塞処理

次の処理が実行されます。

(2) J2EEアプリケーションの構成パターンと閉塞方法

J2EEアプリケーションの構成パターン別の閉塞方法について,J2EEアプリケーションの形態を図に示し,それぞれの閉塞方法を説明します。

図19-10 J2EEアプリケーションの構成パターン

[図データ]

なお,フロントEJBの指定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のJ2EEサーバのカスタマイズで設定できる主な項目に関する説明を参照してください。

(3) 閉塞処理を実行する場合の注意事項

閉塞処理を実行する場合は,次の点に注意する必要があります。

(a) CTM使用時の注意

CTM使用時に閉塞処理を実行する場合の注意事項を次に示します。

(b) J2EEアプリケーションをわたったWebアプリケーション呼び出しの注意

Webアプリケーションでは,javax.servlet.ServletContextのgetContextを使用して,同じWebコンテナ上のWebアプリケーションに対してアクセスできます。アクセスするWebアプリケーションが,別のJ2EEアプリケーションに配置されている場合,呼び出し元になるフロントのWebアプリケーションを含むJ2EEアプリケーションを最初に停止してください。