J2EEアプリケーション停止の種類には，次の二つがあります。

通常停止

通常停止とは，WebアプリケーションやEJBの停止処理を順番に実施して，J2EEアプリケーションを安全に停止させる方法です。このとき，J2EEアプリケーションで処理中のリクエストがあったときには，リクエストが終了してから，J2EEアプリケーションを停止します。通常停止には，タイムアウトを設定できます。通常停止でタイムアウトが発生した場合は，J2EEアプリケーションの状態を確認し，強制停止を実施するか，またはJ2EEサーバを再起動します。

強制停止

強制停止とは，J2EEアプリケーションで処理中のリクエストがある場合でも，強制的に処理を中止する方法です。通常停止を実行後，処理中のリクエストが終了しないなどの原因によって通常停止が継続できない場合に強制停止を実行すると，処理中のリクエストが終了し，通常停止が継続できるようになります。

強制停止は，J2EEアプリケーションで障害が発生した場合に迅速にサービスを閉塞したり，リクエスト処理中のJ2EEアプリケーションを強制停止して，J2EEアプリケーションの入れ替えをしたりするときに使用できます。

通常停止，および強制停止は，サーバ管理コマンドで実行します。J2EEアプリケーションの停止については，マニュアル「Cosminexus　システム運用ガイド」を参照してください。

ここでは，J2EEアプリケーション停止処理の流れについて説明します。通常停止と強制停止の処理の流れを次の図に示します。

図19-9　J2EEアプリケーション停止処理の流れ

通常停止処理では，閉塞処理と停止処理が実施されます。

閉塞処理，停止処理，および強制停止処理について，次項以降で説明します。