障害検知時コマンドは,Management Serverが論理サーバの障害を検知したときに,システムによって実行されるコマンドです。障害検知時コマンドを利用して,トラブル発生時のスレッドダンプやユーザダンプの取得などの取得処理を実行することで,トラブル発生時のタイムリーな資料を取得できるようになります。また,障害検知時コマンドを利用すると,次のどちらかのタイミングでsnapshotログを自動収集することもできます。収集するタイミングは設定によって決められます。
- 論理サーバにトラブルが発生した場合,障害検知時コマンドが実行されて,論理サーバの停止前にsnapshotログが収集されます。
- J2EEサーバにトラブルが発生した場合,障害検知時コマンドが実行されて,J2EEサーバの再起動前にsnapshotログが収集されます。
障害検知時コマンドには,システム提供の障害検知時コマンドとユーザ作成の障害検知時コマンドの2種類があります。
- システム提供の障害検知時コマンド
- あらかじめCosminexusで定義されているコマンドです。システム提供の障害検知時コマンドでは,論理サーバにトラブルが発生した場合に,トラブルが発生した論理サーバのJavaVMのスレッドダンプや性能解析トレースなどを取得します。システム提供の障害検知時コマンドで取得した資料は,snapshotログとして収集できます。
- デフォルトの設定では,論理サーバにトラブルが発生した場合にシステム提供の障害検知時コマンドが実行されて,トラブルが発生した論理サーバの停止前にsnapshotログが収集されます。
- ユーザ作成の障害検知時コマンド
- 障害検知時コマンドはユーザが作成することもできます。資料取得に必要な任意の処理を記述したバッチファイルやシェルスクリプトを,障害検知時コマンドとして実行できます。
- なお,ユーザ作成の障害検知時コマンドで取得した資料をsnapshotログとして収集するためには,その資料の取得先をsnapshotログの収集先として定義しておく必要があります。
システム提供の障害検知時コマンドの動作設定を変更する場合,またはユーザ作成の障害検知時コマンドを利用する場合に必要な設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」の障害検知時コマンドによる資料取得の設定に関する説明を参照してください。
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