Cosminexus 機能解説
システムの構成ソフトウェアがトラブル発生時にそのときの状態を出力したログを,snapshotログといいます。snapshotログには,各種構成ソフトウェアのログのほかに,スレッドダンプ,性能解析トレースなど,システム保守に必要な情報とアプリケーション保守に必要な情報が含まれます。Cosminexusで構築したシステムでは,これらの情報をsnapshotログとして一括収集し,ZIP形式のログファイルとして取得できます。運用管理者は,snapshotログを収集・分析することで,トラブルに対処できます。
snapshotログは,自動または任意のタイミングで収集できます。snapshotログの収集のタイミングを次の表に示します。
表18-2 snapshotログの収集のタイミング
分類 | 収集のタイミング |
---|---|
自動的に収集する※1 | 論理サーバが障害時に自動停止される直前※2 |
J2EEサーバが障害時に自動再起動される直前※2 | |
J2EEサーバを手動で一括再起動する直前 | |
任意のタイミングで収集する | Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)でsnapshotログの収集を実行したとき |
なお,収集できるのは,論理サーバが稼働しているホスト内のsnapshotログです。
障害検知時コマンドの実行とsnapshotログの収集によって,トラブルシューティングに必要な資料は自動収集するように設定されています。デフォルトの設定で収集されない情報をsnapshotログとして収集したい場合には,その資料の取得先をsnapshotログの収集対象として定義してください。snapshotログの収集対象,出力先ディレクトリや面数などは,システム構築時に設定を変更できます。
デフォルトの設定でsnapshotログとして収集できる資料とsnapshotログ収集の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のsnapshotログ収集の設定に関する説明を参照してください。取得できる資料の詳細については,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」の取得が必要な資料の種類に関する説明を参照してください。
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