Cosminexus 機能解説

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14.1.1 バッチアプリケーションを実行するシステム

バッチアプリケーションを実行するシステムは,JP1/AJS2と連携して運用します。また,JP1/AJS2に加えて,BJEXを使用して運用することもできます。JP1/AJS2やBJEXを使用すると,バッチサーバの起動・停止や,バッチアプリケーションの開始をジョブとして定義できるので,バッチアプリケーションを自動実行できます。また,BJEXを使用すると,バッチアプリケーションの実行コマンドの戻り値を使用したジョブステップの条件付き実行機能を使用できます。ただし,BJEXとの連携はAIXの場合だけできます。

ここでは,JP1/AJS2と連携するシステムと,JP1/AJS2およびBJEXと連携するシステムに分けて説明します。

なお,システム構成については,「21.4.2 ジョブによるシステムの自動運転に必要なプログラム」を参照してください。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS2と連携するシステム
(2) JP1/AJS2およびBJEXと連携するシステム

(1) JP1/AJS2と連携するシステム

バッチサーバを起動したり,バッチアプリケーションを実行したりする場合は,JP1/AJS2から操作します。JP1/AJS2では,あらかじめバッチサーバやバッチアプリケーションの操作をジョブとして定義します。バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図14-2 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ(JP1/AJS2連携)

[図データ]

バッチサーバは,JP1/AJS2からアプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。一方,バッチアプリケーションの実行や強制停止は,JP1/AJS2から直接バッチアプリケーションに対して実行します。JP1/AJS2ではこれらの操作をUNIXジョブまたはPCジョブとしてあらかじめ定義しておきます。

JP1/AJS2でのジョブ定義については,「15.1 バッチアプリケーションの実行方法」を参照してください。

参考
Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,バッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。

(2) JP1/AJS2およびBJEXと連携するシステム

サーバを起動したり,バッチアプリケーションを実行したりするには,JP1/AJS2やBJEXから操作します。JP1/AJS2およびBJEXでは,あらかじめバッチサーバやバッチアプリケーションの操作をジョブとして定義します。バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図14-3 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ(JP1/AJS2およびBJEX連携)

[図データ]

バッチサーバは,JP1/AJS2からアプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。バッチアプリケーションの実行は,JP1/AJS2からBJEXを経由してバッチアプリケーションに対して実行します。また,バッチアプリケーションの強制停止はJP1/AJS2から直接バッチアプリケーションに対して実行します。このため,JP1/AJS2およびBJEXで,次に示す操作をあらかじめジョブに定義します。

JP1/AJS2やBJEXでのジョブ定義については,「15.1 バッチアプリケーションの実行方法」を参照してください。

参考
  • Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,バッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。
  • バッチサーバではBJEXのジョブログ出力機能を使用できます。ただし,ジョブログ出力機能で出力されるログには,cjexecjobコマンドのCPU使用時間およびメモリ使用量が出力されます。BJEXのジョブステップのCPU使用時間およびメモリ使用量は出力できません。