ジョブによるシステムの自動運転に必要なプログラム

システムの自動運転は，JP1/AJS2を中心としたJP1のプログラム群と，Cosminexusの運用管理機能を組み合わせて実現します。

JP1/AJS2と連携してシステムの自動運転をする場合のシステム構築例を，J2EEサーバの場合とバッチサーバの場合に分けて説明します。

(1)　J2EEサーバの場合

J2EEアプリケーション実行環境で，システムを自動運転する場合のシステムの構成例を次の図に示します。

図21-12　JP1/AJS2と連携してシステムの自動運転をする場合のシステム構築例（J2EEサーバの場合）

[図データ]

それぞれの図中のJP1の各プログラムの主な機能を次に示します。なお，Cosminexusの管理機能については，「17.　システムの日常運用」を参照してください。

表21-5　システムの自動運転をするために使用するJP1プログラムの機能（J2EEサーバの場合）

JP1プログラム	機能	配置するサーバ／クライアント
JP1/Base	JP1/AJS2の基盤機能を提供します。ユーザ権限の管理やJP1イベントの送受信をします。	Cosminexusの運用管理サーバ JP1ジョブ運用管理サーバ
JP1/AJS2 - Agent	JP1/AJS2のエージェントです。JP1/AJS2 - Managerから転送されたジョブを実行します。	Cosminexusの運用管理サーバ
JP1/AJS2 - Manager	JP1/AJS2のマネジャです。	JP1ジョブ運用管理サーバ
JP1/AJS2 - View	GUIを使ってJP1/AJS2を操作するための画面を提供します。JP1/AJS2 - Managerに接続して，ジョブネットの定義や操作，実行状況や結果の表示などをします。	運用管理クライアント

(2)　バッチサーバの場合

バッチアプリケーション実行環境で，システムを自動運転する場合のシステムの構成例を次の図に示します。

図21-13　JP1/AJS2と連携してシステムの自動運転をする場合のシステム構築例（バッチサーバの場合）

[図データ]

表21-6　システムの自動運転をするために使用するJP1プログラムの機能（バッチサーバの場合）

JP1プログラム	機能	配置するサーバ／クライアント
JP1/Base	JP1/AJS2の基盤機能を提供します。ユーザ権限の管理やJP1イベントの送受信をします。	バッチサーバ JP1ジョブ運用管理サーバ
JP1/AJS2 - Agent	JP1/AJS2のエージェントです。JP1/AJS2 - Managerから転送されたジョブを実行します。	バッチサーバ
JP1/AJS2 - Manager	JP1/AJS2のマネジャです。	JP1ジョブ運用管理サーバ
JP1/AJS2 - View	GUIを使ってJP1/AJS2を操作するための画面を提供します。JP1/AJS2 - Managerに接続して，ジョブネットの定義や操作，実行状況や結果の表示などをします。	運用管理クライアント

BJEXと連携する場合は，BJEXをバッチサーバに配置してください。なお，BJEXはAIXの場合だけ使用できます。