Cosminexus 機能解説

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8.4 ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索

この節では,ラウンドロビンポリシーによってCORBAネーミングサービスを検索する機能について説明します。この機能を使用すると,複数のCORBAネーミングサービスに登録されている同一名称(別名)のEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスを,ラウンドロビンポリシーに従ってルックアップできます。これを,ラウンドロビン検索といいます。

JNDIの名前空間から該当する名前でEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスをラウンドロビン検索した場合,クライアントアプリケーションは複数のCORBAネーミングサービス上に存在するEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスから,ラウンドロビンのポリシーで選択されたEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスを取得できます。これによって,J2EEサーバをクラスタ構成で開始して,負荷を分散できます。また,EJBクライアントからは,クラスタ構成を意識しないで,J2EEサーバのEnterprise Beanを呼び出すことができます。

ポイント
ラウンドロビン検索をする場合,検索対象となるEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスは同じ名称でCORBAネーミングサービスに登録されている必要があります。このため,ユーザ指定名前空間機能を使用して,それぞれのEJBホームオブジェクトまたはビジネスインタフェースのリファレンスに同じ名称を指定してください。
<この節の構成>
8.4.1 ラウンドロビン検索の範囲
8.4.2 ラウンドロビン検索の動作
8.4.3 ラウンドロビン検索をするために必要な設定
8.4.4 ラウンドロビン検索をする場合の注意事項