Cosminexus 機能解説
ラウンドロビン検索をするために必要な設定とグループ名の命名規則などについて説明します。
ラウンドロビン検索をする場合,次の設定が必要です。
ラウンドロビン検索機能を使用するためには,システムプロパティに設定します。なお,InitialContextFactoryの実装を委譲しているクラスについては,システムプロパティの設定に加えて,各アプリケーションのInitialContext生成時に引数で指定することもできます。また,InitialContext生成時の引数では,システムプロパティに指定した論理ネーミングサービスのグループのうち,特定のネーミングサービスを選択して指定することもできます。
なお,システムプロパティだけで設定している場合は,特定のグループを指定したラウンドロビン検索はできません。論理ネーミングサービス上にある全グループのネーミングサービスが検索の対象となります。
ここでは,それぞれの設定方法の概要について説明します。
ラウンドロビン検索を実行する場合,システムプロパティに,ラウンドロビン検索の対象になる論理ネーミングサービスのグループと,グループに属するネーミングサービスのルート位置を指定します。また,InitialContextFactoryの実装を委譲しているクラスとして,java.naming.factory.initial=com.hitachi.software.ejb.jndi.GroupContextFactoryを指定する必要があります。
システムプロパティは,ラウンドロビン検索機能を利用するアプリケーションの種類ごとに,次の個所に設定します。
指定例を次に示します。この例は,プロパティをusrconf.propertiesで指定する場合の指定例です。なお,それぞれのキーの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
# 論理ネーミングサービスの構成を定義 ejbserver.jndi.namingservice.group.list=g1;g2;g3 ejbserver.jndi.namingservice.group.g1.providerurls=corbaname::hostA:900;corbaname::hostB:900 ejbserver.jndi.namingservice.group.g2.providerurls=corbaname::hostD:700;corbaname::hostE:700 ejbserver.jndi.namingservice.group.g3.providerurls=corbaname::hostF:800;corbaname::hostG:800 # InitialContextFactoryの実装を委譲するクラスを指定 java.naming.factory.initial=com.hitachi.software.ejb.jndi.GroupContextFactory : |
指定例の中のejbserver.jndi.namingservice.group.listキー,ejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurlsキー,およびjava.naming.factory.initialキーには,それぞれ次の内容を指定します。
ラウンドロビン検索を実行する設定になっている場合に,クライアントアプリケーション内でInitialContext生成時の引数に特定のグループを指定することによって,ラウンドロビン対象でのルックアップ対象になるグループを選択できます。なお,InitialContext生成時の引数の指定は任意です。
指定例を次に示します。
: Hashtable env = new Hashtable(); env.put("ejbserver.jndi.namingservice.groupname", "g1"); env.put("java.naming.factory.initial", "com.hitachi.software.ejb.jndi.GroupContextFactory"); InitialContext ic = new InitialContext(env); : |
指定例の中のejbserver.jndi.namingservice.groupnameキーおよびjava.naming.factory.initialキーには,それぞれ次の内容を指定します。
グループ名に使用できる文字を次に示します。
なお,グループ名は,論理ネーミングサービス内で一意となる名称にしてください。
ラウンドロビン検索機能を使用するときには,CORBAネーミングサービスの監視機能が持つ,無効なキャッシュ領域を定期的にクリアする機能を利用することを推奨します。クライアントのシステムプロパティ設定例を次に示します。
: # キャッシュの設定 ejbserver.jndi.cache=on ejbserver.jndi.cache.interval=60 ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option=check # 論理ネーミングサービスの構成を定義 ejbserver.jndi.namingservice.group.list=g1;g2;g3 ejbserver.jndi.namingservice.group.g1.providerurls= corbaname::hostA:900;corbaname::hostB:900;corbaname::hostC:900 ejbserver.jndi.namingservice.group.g2.providerurls= corbaname::hostD:700;corbaname::hostE:700 ejbserver.jndi.namingservice.group.g3.providerurls= corbaname::hostF:800;corbaname::hostG:800;corbaname::hostH:800 : |
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