一度アクセスした静的コンテンツは,メモリ上にキャッシュできます。
一度アクセスした静的コンテンツをメモリ上にキャッシュし,2回目以降のアクセスではキャッシュからブラウザにレスポンスを返すことで,静的コンテンツのレスポンスタイムを短縮できます。
Webコンテナでは,Webアプリケーション単位でキャッシュに使用するメモリサイズの上限と,キャッシュの対象とする静的コンテンツのファイルサイズの上限を設定して,静的コンテンツのキャッシュを制御できます。
静的コンテンツのキャッシュの制御には次の2種類の方法があります。
- Webコンテナ単位の静的コンテンツのキャッシュの制御
静的コンテンツのキャッシュをWebコンテナ単位で制御する方法です。Webコンテナ単位に,Webアプリケーション単位でキャッシュするメモリサイズの上限値と,キャッシュを許可する静的コンテンツのファイルサイズの上限値を設定します。設定したWebアプリケーション単位のキャッシュに使用するメモリサイズの上限値,および静的コンテンツのファイルサイズの上限値は,WebコンテナにデプロイされているすべてのWebアプリケーションに適用されます。
- Webアプリケーション単位の静的コンテンツのキャッシュの制御
静的コンテンツのキャッシュをWebアプリケーション単位で制御する方法です。Webアプリケーション単位に,キャッシュするメモリサイズの上限値,およびキャッシュを許可するファイルサイズの上限値を設定します。
Webアプリケーション単位での制御と,Webコンテナ単位での制御の両方を設定した場合,Webアプリケーション単位での制御の設定が優先されます。
なお,Webアプリケーション単位のキャッシュするメモリサイズが上限値を超えた場合,または静的コンテンツのファイルサイズが上限値を超えた場合は,メモリ上にはキャッシュしないで,毎回ファイルシステムからブラウザにレスポンスを返します。
静的コンテンツのキャッシュの設定は,設定する範囲ごとに,次の個所に設定します。
- Webコンテナ単位の静的コンテンツのキャッシュの制御
J2EEサーバのプロパティとして指定します。
- Webアプリケーション単位の静的コンテンツのキャッシュの制御
Webアプリケーションの属性(プロパティ)として設定します。
静的コンテンツのキャッシュの設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
- 注意
- J2EEアプリケーションのリロード機能が有効な場合は,静的コンテンツのキャッシュ機能は無効になるので注意してください。
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