Webコンテナでは,Webサーバ連携,インプロセスHTTPサーバ,および簡易Webサーバで利用するIPアドレスを明示的に指定できます。これを,バインド先アドレス設定機能といいます。この機能を使用することで,複数の物理ネットワークインタフェースを持つホスト,または一つの物理ネットワークインタフェースに対して,ホストで実行する場合に,特定の一つのIPアドレスだけを使用するよう設定できます。
バインドするIPアドレスは,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
●注意事項
- ホスト名またはIPアドレスを設定した場合は,指定されたIPアドレスへの接続要求しか受け付けません。IPアドレスを設定する代わりに,ワイルドカードアドレスを指定することで,そのホスト上の任意のIPアドレスへの接続を受け付けることができます。デフォルトでは,ワイルドカードアドレスを使用する設定になっています。なお,ワイルドカードアドレスを使用する場合は,次のことに注意してください。
- 指定されたホスト名が,hostsファイルまたはDNSなどで解決できない場合は,ワイルドカードアドレスを使用してサーバを起動します。
- 指定されたホスト名,またはIPアドレスがリモートホストの場合,ワイルドカードアドレスを使用してサーバを起動します。
- 簡易Webサーバで利用するIPアドレスには,ループバックアドレスを指定することはできません。簡易Webサーバで利用するIPアドレスにループバックアドレスを指定した場合は,ワイルドカードアドレスを使用してサーバが起動されます。
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