システムの日常運用を支援する機能の概要について説明します。
- 稼働情報の監視(稼働情報収集機能)
バッチサーバの稼働状態を定期的に監視し,サーバ性能やリソースの情報などの稼働情報を取得します。
- 稼働情報の監視(運用管理コマンド)
運用管理コマンドを使用して,運用管理ドメイン内の論理サーバを監視し,稼働情報を取得します。
- リソースの枯渇監視
バッチサーバを対象に,メモリやスレッドなどのリソースを監視します。監視対象のリソースについての情報は,一定間隔でファイルに出力されます。また,監視対象のリソースの状態が設定したしきい値を超えた場合には,アラートが発生します。アラートが発生すると,メッセージを出力し,Management Serverに対してイベントを通知します。
- Managementイベントによる処理の自動実行
バッチサーバが稼働中に出力するすべてのメッセージを契機にしてManagementイベントを発行できます。Management Server側では,Managementイベントが通知されたときの動作を定義しておくことで,Managementイベントが発生すると自動的にアクションを実行できるようになります。
- システムの処理性能の解析
Cosminexusシステムの各機能が出力する性能解析情報を収集する機能です。この情報を基に,システム性能およびボトルネックを分析できます。
システムの日常運用を支援する機能の目的,およびJ2EE標準との対応について,次の表に示します。
表3-9 システムの日常運用を支援する機能の目的およびJ2EE標準との対応
機能名 |
目的 |
J2EE標準への準拠 |
参照先 |
信頼性 |
性能 |
運用・
保守 |
拡張性 |
そのほか |
J2EE標準 |
拡張 |
稼働情報の監視(稼働情報の収集機能) |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
○ |
17.5 |
稼働情報の監視(運用管理コマンド) |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
○ |
17.6 |
リソースの枯渇監視 |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
○ |
17.7 |
Managementイベントによる処理の自動実行 |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
○ |
17.8 |
システムの処理性能の解析 |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
○ |
17.10 |
(凡例) ○:対応する −:対応しない
- 注
- 表中の項目「拡張」だけに○が付いている機能はApplication Server独自の機能であることを示します。
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