JP1連携による運用管理機能の概要について説明します。
- システムの集中監視(JP1/IMとの連携)
業務システム全体のリソースの状態を集中監視することで,稼働性能を把握,調査したり,トラブルの発生を検知して,原因を究明して対策したりできます。この機能はJP1/IMと連携して実現できます。
- システムの構成定義および管理(JP1/IM - CMとの連携)
システム構築時にシステム構成を定義したり,定義したシステムについて,リソースやシステム構成に関する情報を集約して管理したりできます。システム全体に散在する各種リソースの情報を集中して管理することで,システム構成に関する情報を統合管理できます。この機能はJP1/IM - CMと連携して実現できます。なお,JP1/IM - CMと連携できるのは,Cosminexusで提供するSmart Composer機能を使用してシステムを構築する場合だけです。
- ジョブによるシステムの自動運転(JP1/AJS2との連携)
サーバやアプリケーションの開始や停止のスケジュールをあらかじめ定義して自動化することで,効率的なリソースの配分や業務の効率化,省力化を図れます。JP1/AJS2と連携することで,カスタムジョブによるシステムの自動運転が実現できます。
- シナリオによるシステムの自動運転(JP1/AJS2 - SOとの連携)
サーバやアプリケーションの開始や停止のスケジュールをあらかじめ定義しておくことで,効率的なリソースの配分や業務の効率化,省略化を図れます。JP1/AJS2 - SOと連携することで,シナリオによるシステムの自動運転が実現できます。なお,シナリオによるシステムの自動運転をする場合は,Smart Composer機能を使用して構築したシステムが前提となります。
- 監査ログの一括収集/管理(JP1/NETM/Auditとの連携)
システムの監査で使用する監査ログを,自動で収集して,一括管理できます。この機能はJP1/NETM/Auditと連携して実現できます。
JP1連携による運用管理機能の目的について,次の表に示します。
表2-16 JP1連携による運用管理機能の目的
機能名 |
目的 |
参照先 |
信頼性 |
性能 |
運用・
保守 |
拡張性 |
そのほか |
システムの集中監視(JP1/IMとの連携) |
− |
− |
○ |
− |
− |
21.2 |
システムの構成定義および管理(JP1/IM - CMとの連携) |
− |
− |
○ |
− |
− |
21.3 |
ジョブによるシステムの自動運転(JP1/AJS2との連携) |
− |
− |
○ |
− |
− |
21.4 |
シナリオによるシステムの自動運転(JP1/AJS2 - SOとの連携) |
− |
− |
○ |
− |
− |
21.5 |
監査ログの収集・一元管理(JP1/NETM/Auditとの連携) |
− |
− |
○ |
− |
− |
21.6 |
(凡例) ○:対応する −:対応しない
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