JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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5.4.3 Oracleのデータベース容量の見積もり

Oracleのデータベースに必要なディスク容量を見積もるための算出式を次に示します。算出結果に小数が含まれる場合は,小数点以下を切り上げてください。

なお,算出式中の「リモートインストール関連のジョブ」および「リモートコレクト関連のジョブ」は,次のジョブを意味します。

リモートインストール関連のジョブ
  • 「パッケージのインストール」ジョブ
  • 「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
  • 「クライアントユーザによるインストール」ジョブ
リモートコレクト関連のジョブ
  • 「リモートコレクト」ジョブ
  • 「中継までのリモートコレクト」ジョブ
<この項の構成>
(1) ユーザ表領域
(2) ロールバック表領域
(3) インデックス表領域
(4) 一時表領域
(5) ソフトウェア稼働監視履歴表領域
(6) 更新プログラム管理表領域

(1) ユーザ表領域

ユーザ表領域容量(単位:バイト)=
{[156×(キャビネット数+2)]
+[460×(リモートコレクト関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
+[1729×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
+[1708×(ID管理中継で管理されている,リモートインストール関連のIDジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数×ID当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連以外のIDジョブ数×ID当たりの平均クライアント数)]
+[96×ID数]
+[202×(ID数×ID当たりの平均管理中継数×ID当たりの平均クライアント登録数)]
+[763×(クライアント数×ソフトウェアインベントリの検索によって取得するファイル数の平均値)]
+[496×(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値)]
+[306×(ジョブ数+フォルダ数)]
+[3265×(リモートコレクト関連のジョブ数×フォルダ数)]
+[337×(IDジョブ数×フォルダ数)]
+[585×((ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+フォルダ数)]
+[2390×((リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数)+フォルダ数)]
+[359×(「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[206×(「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[355×(ジョブ数+フォルダ数)]
+[468×(ID管理中継で管理されているIDジョブ数×IDジョブで指定されているIDの合計)]
+[2792×ID自動メンテナンスのポリシー数]
+[1145×(「リモートコレクト」ジョブ数+「中継までのリモートコレクト」ジョブ数+「中継サーバからのコレクトファイル収集」ジョブ数+「中継サーバのコレクトファイル削除」ジョブ数)]
+[65622×(ソフトウェア検索リストの項目数+1)]
+[244×Cm2連携機能使用時に,システム構成にあるホスト数]
+[583×(クライアント数+あて先グループ数)]
+[65669×パッケージ数]
+[979×(パッケージ数+キャビネット数)]
+[458×スケジュール指定して実行したジョブ数]
+[232×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
+[232×(リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
+[1031×クライアント数]
+[56]
+[1577×(ID数×ID当たりの平均管理中継数×ID当たりの平均クライアント登録数)]
+[328×クライアント数×ユーザインベントリ項目数]
+[64962×ユーザインベントリ項目数]
+[370×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)]
+[438×(全あて先ジョブ数×全あて先ジョブで指定した中継マネージャ数の合計)]
+[273×システム構成にある中継するシステム数]
+[632×ホスト数×取得するレジストリ項目数]
+[378×作成済みレジストリ取得項目数]
+[864×システム構成にあるホスト数]
+[ソフトウェアインベントリ容量
+[1141×システム構成情報の削除履歴数]
+[465×JP1/NETM/DM未導入ホスト数]
+[260×ホスト探索の条件設定数]
+[286×ホスト探索設定でのコミュニティ名指定数×ホスト探索の条件設定数]
+[12]
+[446×ホスト探索で探索されるホスト数]
+[207×ソフトウェア稼働監視ポリシー数]
+[735×監視対象のプログラム数]
+[370×稼働時間取得対象のプログラム数]
+[337×ソフトウェア稼働監視の許可情報数]
+[340×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数]
+[419×Webアクセスログのフィルタリング条件数]
+[520×抑止履歴を保存する最大イベント数]
+[4712×(ドメイン数+OU数+コンピュータ数+ユーザ数)]
+[4287×((OU数×OUから取得する項目数)+(コンピュータ数×コンピュータから取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数))]
+[4008×(OUから取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザから取得する項目数)]
+[6303×ドメイン数]}
注※ ソフトウェアインベントリ容量
=(ソフトウェアインベントリ辞書の容量)
+(クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量)
+(ライセンス数テーブルの容量)
+(削除ソフトウェア管理テーブルの容量)

次に,データ使用量の目安を示します。

(a) ソフトウェアインベントリ辞書の容量

1テーブルのサイズ 868バイト×検索結果ファイル数

(例)拡張子の「*.exeと*.dll」を収集した場合
1クライアントの「*.exeと*.dll」の数を1,000個とする
868×1000=868000バイト(約0.82メガバイト)
(b) クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量

1テーブルのサイズ 342バイト×検索するあて先数×検索結果ファイル数

(例)あて先クライアント数1,000台すべてに1,000種類のファイルがあった場合
342×1000×1000 = 342000000バイト(約326メガバイト)
(c) ライセンス数テーブルの容量

1テーブルのサイズ 108バイト×ライセンス管理したいファイル数

(例)1,000種類のファイルのうち100種類のファイルをライセンス管理の対象にした場合
108×100=10800バイト(約0.01メガバイト)
(d) 削除ソフトウェア管理テーブルの容量

1テーブルのサイズ 384バイト×削除管理するソフトウェア数

(例)ソフトウェアインベントリ辞書に追加されないソフトウェアが100個あった場合
384×100=38400バイト(約0.04メガバイト)

なお,ソフトウェアインベントリ辞書と削除ソフトウェア管理テーブルで,ソフトウェアが重複することはありません。

(2) ロールバック表領域

通常,ユーザ表領域の10%の大きさです。

(3) インデックス表領域

(短列:128バイト以下の列。長列:129バイト以上の列)

インデックス表領域容量(単位:バイト)=
{[36×ID数]
+[112×(ID数×クライアント当たりの平均ID数)]
+[73×(クライアント数×取得するシステム情報数の平均値)]
+[387×(ジョブ数+フォルダ数)]
+[168×(ID数×ID当たりの平均管理中継数×ID当たりの平均クライアント登録数)]
+[242×((ジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)+フォルダ数)]
+[168×(「ソフトウェア情報の取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[168×(「ユーザインベントリの取得」ジョブ定義数+フォルダ数)]
+[270×(ID管理中継で管理されているIDジョブ数×IDジョブで指定されているID数の合計)]
+[40×(ソフトウェア検索リスト項目数+1)]
+[76×Cm2連携機能使用時に,システム構成にあるホスト数]
+[86×(リモートインストール関連のジョブ数×ジョブ当たりの平均パッケージ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)
+(リモートインストール関連以外のジョブ数×ジョブ当たりの平均クライアント数)]
+[36×ID自動メンテナンスのポリシー数]
+[76×クライアント数]
+[133×(「ユーザインベントリ情報の転送」ジョブ定義数×フォルダ数)]
+[339×(クライアント数×取得するソフトウェア情報数の平均値)]
+[321×(全あて先ジョブ数×全あて先ジョブで指定した中継マネージャ数の合計)]
+[173×システム構成にある中継するシステム数]
+[330×ホスト数×取得するレジストリ項目数]
+[264×作成済みレジストリ取得項目数]
+[297×システム構成にあるホスト数]
+[ソフトウェアインベントリ容量]1
+[35×JP1/NETM/DM未導入ホスト数]
+[14×ホスト探索の条件設定数]
+[14×ホスト探索設定でのコミュニティ名指定数×ホスト探索の条件設定数]
+[27×ホスト探索で探索されるホスト数]
+[68×ソフトウェア稼働監視ポリシー数]
+[75×監視対象のプログラム数]
+[377×稼働時間取得対象のプログラム数]
+[347×ソフトウェア稼働監視の許可情報数]
+[331×稼働監視ポリシーで設定したフィルタリングの条件数]
+[68×Webアクセスログのフィルタリング条件数]
+[68×抑止履歴を保存する最大イベント数]
+[88×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数]※2
+[109×取得した稼働時間の情報数]※3
+[305×(ドメイン数+OU数+コンピュータ数+ユーザ数)]
+[36×((OU数×OUから取得する項目数)+(コンピュータ数×コンピュータから取得する項目数)+(ユーザ数×ユーザから取得する項目数))]
+[25×(OUから取得する項目数+コンピュータから取得する項目数+ユーザから取得する項目数)]
+[38×ドメイン数]}
注※1 ソフトウェアインベントリ容量
=(ソフトウェアインベントリ辞書の容量)
+(クライアントのソフトウェアインベントリを取得した場合の容量)
+(削除ソフトウェア管理テーブルの容量)
 
=(292×検索結果ファイル数)
+(331×検索するあて先数×検索結果ファイル数)
+(292×削除管理するソフトウェア数)
注※2 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
×1クライアント当たりの1日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
注※3 取得した稼働時間の情報数=
220×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数

(4) 一時表領域

通常,ユーザ表領域の60%の大きさです。

(5) ソフトウェア稼働監視履歴表領域

ソフトウェア稼働監視履歴表領域(単位:バイト)=
[1157×ソフトウェア稼働監視履歴の情報数]※1
+[80×取得した稼働時間の情報数]※2
注※1 ソフトウェア稼働監視履歴の情報数=
ソフトウェアの稼働監視の対象となるクライアントの台数
×1クライアント当たりの1日に取得する稼働情報量
×稼働情報の保存日数
注※2 取得した稼働時間の情報数=
220×クライアント数×稼働時間取得対象のプログラム数

なお,JP1/NETM/DMが提供するdcmmonrstコマンドを使用すると,セットアップで指定した保存日数を超えた稼働情報もデータベースに格納できます。「稼働情報の保存日数」は,dcmmonrstコマンドでデータベースに格納する稼働情報の日数も考慮して計算してください。

(6) 更新プログラム管理表領域

更新プログラム管理表領域(単位:バイト)=
[939×パッチ情報数]
+[4024433×ダウンロード済みのパッチ数※1
+[3403×インストールスクリプト数]
+280※2

注※1 OSのService Packは除きます。

注※2 パッチ管理情報