JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.2.2 ソフトウェア情報の取得

クライアントごとにインストールされているソフトウェアの種類やバージョン情報などを把握できます。JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェア,Windowsの[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されているソフトウェア,JP1/NETM/DMで提供されている検索リストにあるソフトウェアなどの情報を取得できます。また,どのようなソフトウェアがインストールされているか,ファイル名で検索することもできます。ウィルス対策製品については,常駐/非常駐の設定やウィルス定義ファイルのバージョンなども把握できます。

さらに,クライアントのコンピュータに適用されているパッチの情報や,適用されていないパッチの情報を取得して,ソフトウェアの情報と同様に管理することもできます。

ソフトウェア情報の取得方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.2 ソフトウェア情報を取得する」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 取得できるソフトウェア情報
(2) ソフトウェア検索リストを利用したソフトウェア情報の取得
(3) ソフトウェアインベントリ辞書によるソフトウェア情報の管理

(1) 取得できるソフトウェア情報

中継するシステムおよびクライアントが動作するホストごとに,ソフトウェア情報を取得できます。

ソフトウェア情報を取得するときは,次に示す6種類の検索方法を利用できます。

次に,検索方法ごとに取得できるソフトウェア情報を説明します。

(a) JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索

JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアの情報を取得します。

(b) すべてのソフトウェアを検索

次に示すソフトウェア情報を取得します。

ソフトウェア検索リストを使用すると,JP1/NETM/DMが標準で検索対象としているソフトウェアや,検索対象に設定した任意のソフトウェアを検索できます。ソフトウェア検索リストを使用したソフトウェア情報の取得については,「(2) ソフトウェア検索リストを利用したソフトウェア情報の取得」を参照してください。

(c) アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索

Windowsの[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されているソフトウェアの情報と,クライアントに適用済みまたは未適用のパッチ情報を取得します。

ただし,[アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]の表示名に次の文字列が含まれる日立プログラムプロダクトの情報は,「すべてのソフトウェアを検索」で取得される情報との重複を避けるためにデフォルトでは取得されません。

これらの文字列が含まれる日立プログラムプロダクトの情報を「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」で取得するには,クライアントのセットアップでの設定が必要です。クライアントでのセットアップの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「6.2.10(6) 日立プログラムプロダクトを[アプリケーションの追加と削除]ソフトウェアとしても扱う」を参照してください。

なお,バージョンが06-01以前のクライアントからは,「すべてのソフトウェアを検索」と同じ情報が取得されます。

(d) ファイルを検索

クライアントにインストールされているソフトウェアをファイル名で検索します。ほかの検索方法で目的のソフトウェア情報を取得できない場合は,この方法で検索してください。

なお,クライアントのバージョンが05-20以前のときは,JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアの情報だけを取得します。

検索したソフトウェアの情報は,ソフトウェアインベントリ辞書で管理対象に設定することで,JP1/NETM/DMで管理できるようになります。また,検索したソフトウェアにライセンス数を設定することで,インベントリビューアの集計結果の画面でライセンス数を超えるソフトウェアやライセンス数に近づいたソフトウェアを把握できます。ソフトウェアインベントリ辞書については,「(3) ソフトウェアインベントリ辞書によるソフトウェア情報の管理」を参照してください。

(e) Microsoft Office製品を検索

表2-5に示すMicrosoft Office製品の情報を取得します。インストール時に登録している所有者名と会社名や,プロダクトIDも取得できます。

英語版のクライアントが混在する場合,英語版のMicrosoft Office製品の情報も同時に取得できます。英語版のMicrosoft Office製品は,バージョンが2003および2007のボリュームライセンス版だけ情報を取得できます。

英語版のMicrosoft Office製品の情報を取得した場合,バージョンが2003の英語版のMicrosoft Office製品の情報をJP1/NETM/DMで表示すると,表示名の最後に英語版であることを示す「(ENG)」が付きます。バージョンが2007の英語版のMicrosoft Office製品は,日本語版と同じ表示名になります。

クライアントのバージョンが07-00より前の場合,およびMicrosoft OfficeのDISK1がインストールされていない場合は情報を取得できません。

また,クライアントのOSが64ビット版のWindows Server 2008,64ビット版のWindows VistaまたはWindows Server 2003 (x64)の場合,バージョンが2003および2007のMicrosoft Office製品の情報だけを取得できます。

なお,Microsoft Office製品の情報は,製品の言語がJP1/NETM/DMの言語と一致している場合に取得できます。例えば,日本語版JP1/NETM/DMに,英語版のMicrosoft Office製品がインストールされている場合,Microsoft Office製品の情報が取得できない場合があります。

表2-5 情報を取得できるMicrosoft Office製品

製品名 バージョン 提供形態
Microsoft Office 2000,
XP(Professional Special Editionを除く),
2003,2007(Personalを除く)

  • ボリュームライセンス版
  • パッケージ版
  • プレインストール版※1
Microsoft Word 2000,2002,2003
  • ボリュームライセンス版
  • パッケージ版※2
Microsoft Excel 2000,2002,2003
Microsoft Outlook 2000,2002,2003
Microsoft PowerPoint 2000,2002,2003
Microsoft Access 2000,2002,2003
Microsoft FrontPage 2000,2002,2003
Microsoft Publisher 2000,2002,2003
Microsoft Visio 2000,2002,2003
Microsoft Project 2000,2002(Serverを除く),
2003(Server,Web Accessを除く)

注※1 Microsoft Office Personal Edition 2003がプレインストールされている場合だけ取得できます。

注※2 バージョンが2003の場合だけ情報を取得できます。ただし,次の製品の場合は,バージョン2002でも情報を取得できます。


(f) ウィルス対策製品を検索

表2-6〜表2-8に示すウィルス対策製品の情報を取得します。取得する情報には,常駐/非常駐の設定,ウィルス検出エンジンのバージョン,およびウィルス定義ファイルのバージョンも含まれます。

英語版のクライアントが混在する場合,英語版のウィルス対策製品の情報も同時に取得できます。取得した英語版のウィルス対策製品の情報をJP1/NETM/DMで表示すると,表示名の最後に英語版であることを示す「(ENG)」が付きます。ただし,McAfee VirusScan Enterprise 8.5iには「(ENG)」は付きません。

ウィルス対策製品の情報は,バージョンが07-00以降のWindows版クライアント,またはバージョンが07-50以降でOSがLinuxのUNIX版クライアントから取得できます。バージョンが07-00より前のWindows版クライアントは,ジョブがエラーとなり,情報を取得できません。

また,ウィルス対策製品の情報は,製品の言語がJP1/NETM/DMの言語と一致している場合に取得できます。例えば,日本語版JP1/NETM/DMに,英語版のウィルス対策製品がインストールされている場合,ウィルス対策製品の情報が取得できない場合があります。

なお,JP1/NETM/DMで表示されるウィルス対策製品の名称は,実際の製品名と異なる場合があるのでご注意ください。

●情報を取得できる日本語版ウィルス対策製品

表2-6 Windows版クライアントから情報を取得できるウィルス対策製品(日本語版)

製品名・バージョンなど JP1/NETM/DMでの表示
Norton AntiVirus 2002 Norton AntiVirus 2002
2002 Professional Edition Norton AntiVirus 2002 Professional
2003 Norton AntiVirus 2003
2003 Professional Edition Norton AntiVirus 2003 Professional
2004※1 Norton AntiVirus 2004
2004 Professional※1 Norton AntiVirus 2004 Professional
2005※1 Norton AntiVirus 2005
2006※1 Norton AntiVirus 2006
2007※1 Norton AntiVirus 2007
2008※1 32bit Norton AntiVirus 2008
64bit Norton AntiVirus 2008 64bit
Norton AntiVirus Corporate Edition 7.6 Client AntiVirus Corporate Edition 7.6 for Client
Server AntiVirus Corporate Edition 7.6 for Server
Symantec AntiVirus Corporate Edition 8.0,8.1 Client AntiVirus Corporate Edition 8.0 for Client
Server AntiVirus Corporate Edition 8.0 for Server
9.0 AntiVirus Corporate Edition 9.0
10.0 32bit AntiVirus Corporate Edition 10.0
64bit Symantec AntiVirus Win64
10.1 32bit AntiVirus Corporate Edition 10.1
64bit Symantec AntiVirus Win64
10.2 32bit AntiVirus Corporate Edition 10.2
64bit Symantec AntiVirus Win64
Symantec Client Security 2.0 Client Symantec Client Security
Server AntiVirus Corporate Edition 9.0
3.0,3.1 32bit Symantec Client Security
64bit Symantec AntiVirus Win64
Symantec Endpoint Protection 11.0 32bit Symantec Endpoint Protection 11.0
64bit Symantec Endpoint Protection 11.0 64bit
McAfee VirusScan 4.5.1 VirusScan 4.5.1
McAfee VirusScan ASaP 2.8 VirusScan ASaP
McAfee Managed Total Protection 4.0,4.5.1 Managed Total Protection
McAfee Managed VirusScan 3.0 Managed VirusScan
McAfee Managed VirusScan plus AntiSpyware 3.5 Managed VirusScan
McAfee VirusScan Enterprise 7.0 VirusScan Enterprise 7.0
7.1 VirusScan Enterprise 7.1
8.0i VirusScan Enterprise 8.0i
8.5i 32bit VirusScan Enterprise 8.5i
64bit VirusScan Enterprise 8.5i 64bit
McAfee VirusScan Thin Client 6.1.0 VirusScan TC 6.1.0
McAfee NetShield 4.5a NetShield 4.5
ウイルスバスター 2002 ウイルスバスター 2002
2003 ウイルスバスター 2003
2004 ウイルスバスター 2004
2005 ウイルスバスター 2005
2006 ウイルスバスター 2006
2007 ウイルスバスター 2007
2008 32bit ウイルスバスター 2008
64bit ウイルスバスター 2008 64bit
ウイルスバスターコーポレートエディション 5.02,5.06,5.5,5.58,6.5,7.0,7.3,8.0
OSが32ビット版のWindows NTの場合
ウイルスバスター Corp. WinNT
OSが64ビット版のWindows NTの場合※2
ウイルスバスター Corp. WinNT 64bit
OSがWindows MeまたはWindows 98の場合
ウイルスバスター Corp. Win9x
ウイルスバスターコーポレートエディション アドバンス 6.5,7.0,7.3,8.0
ウイルスバスターコーポレートエディション サーバ版 7.0,7.3,8.0
ウイルスバスターコーポレートエディション サーバ版 アドバンス 7.0,7.3,8.0
ServerProtect for Windows NT/Netware 5.31,5.5,5.56,5.58 ServerProtect Normal Server
Forefront Client Security 1.5 32bit Forefront Client Security
64bit Forefront Client Security 64bit

注※1 ウィルス検出エンジンのバージョンは取得できません。

注※2 バージョンが7.3以降の場合に出力されます。


表2-7 UNIX版クライアントから情報を取得できるウィルス対策製品

製品名 バージョン JP1/NETM/DMでの表示
ServerProtect for Linux 1.3.0 SProtectLinux
Linux Shield 1.1.0 LinuxShield
●情報を取得できる英語版ウィルス対策製品

表2-8 Windows版クライアントから情報を取得できるウィルス対策製品(英語版)

製品名・バージョンなど JP1/NETM/DMでの表示
Symantec AntiVirus Corporate Edition 9.0 AntiVirus Corporate Edition 9.0 (ENG)
10.0 32bit AntiVirus Corporate Edition 10.0 (ENG)
64bit Symantec AntiVirus Win64 (ENG)
10.1 32bit AntiVirus Corporate Edition 10.1 (ENG)
64bit Symantec AntiVirus Win64 (ENG)
10.2 32bit AntiVirus Corporate Edition 10.2 (ENG)
64bit Symantec AntiVirus Win64 (ENG)
Symantec Client Security 2.0 Client Symantec Client Security (ENG)
Server AntiVirus Corporate Edition 9.0 (ENG)
3.0 32bit Symantec Client Security (ENG)
64bit Symantec AntiVirus Win64 (ENG)
3.1 32bit Symantec Client Security (ENG)
64bit Symantec AntiVirus Win64 (ENG)
Symantec Endpoint Protection 11.0 32bit Symantec Endpoint Protection 11.0 (ENG)
64bit Symantec Endpoint Protection 11.0 64bit (ENG)
McAfee VirusScan Enterprise 8.0i VirusScan Enterprise 8.0i (ENG)
8.5i 32bit VirusScan Enterprise 8.5i
64bit VirusScan Enterprise 8.5i 64bit
OfficeScan Corporate Edition 7.0
OSがWindows NTの場合
OfficeScan Corp. WinNT (ENG)
OSがWindows MeまたはWindows 98の場合
OfficeScan Corp. Win9x (ENG)
7.3
OSが32ビット版のWindows NTの場合
OfficeScan Corp. WinNT (ENG)
OSが64ビット版のWindows NTの場合
OfficeScan Corp. WinNT 64bit (ENG)
OSがWindows MeまたはWindows 98の場合
OfficeScan Corp. Win9x (ENG)
8.0 32bit OfficeScan Corp. WinNT (ENG)
64bit OfficeScan Corp. WinNT 64bit (ENG)
F-Secure Anti-Virus Client Security 5.7,6.01 F-Secure Anti-Virus Client Security (ENG)
F-Secure Client Security 7.0,7.1 F-Secure Client Security (ENG)
Forefront Client Security 1.5 32bit Forefront Client Security (ENG)
64bit Forefront Client Security 64bit (ENG)

注※ ウィルス検出エンジンのバージョンは取得できません。


●常駐/非常駐の状態が判定される設定

ウィルス対策製品のソフトウェア情報では,一部の製品を除いて常駐/非常駐の状態を取得できます。ウィルス対策製品の常駐/非常駐の状態は,インベントリ情報の取得時に,ウィルス対策製品の特定の設定が有効になっているかどうかで判定されます。

各ウィルス対策製品で,常駐/非常駐の状態の判定に利用される設定を,表2-9〜表2-11に示します。

表2-9 Windows版のウィルス対策製品(日本語版)で常駐/非常駐の状態が取得される設定

製品名 常駐/非常駐が判定される機能
Norton AntiVirus
Norton AntiVirus Corporate Edition 「ファイルシステムリアルタイム保護を有効にする」がオンの場合に常駐となる。
Symantec AntiVirus Corporate Edition(8.0,8.1)
Symantec AntiVirus Corporate Edition(9.0以降) 「Auto-Protectを有効にする」がオンの場合に常駐となる。
Symantec Client Security
Symantec Endpoint Protection 「ファイルシステムAuto-Protectを有効にする」がオンの場合に常駐となる。
McAfee VirusScan 「システムスキャンを有効」がオンの場合に常駐となる。
McAfee VirusScan ASaP
McAfee Managed Total Protection
McAfee Managed Total Protection
McAfee Managed VirusScan
McAfee Managed VirusScan plus AntiSpyware
McAfee VirusScan Enterprise 「システム起動時にオンアクセス スキャンを有効にする」がオンの場合に常駐となる。
McAfee VirusScan Thin Client
McAfee NetShield 「オンアクセススキャンを起動時に使用可能にする」がオンの場合に常駐となる。
ウイルスバスター 「リアルタイム検索」がオンの場合に常駐となる。
ウイルスバスターコーポレートエディション(5.02,5.06) クライアントで,「リアルタイムモニタON」を設定して,リアルタイム検索が起動している場合に常駐となる。「リアルタイムモニタOFF」に設定して,リアルタイム検索が停止している場合は,非常駐となる。
また,管理サーバの設定による常駐/非常駐の判定は,ウイルスバスターコーポレートエディション(5.5以降)と同様となる。
ウイルスバスターコーポレートエディション(5.5以降) 管理サーバの「リアルタイム検索の設定」−「リアルタイム検索を有効にする」(バージョン8.0の場合は「ウィルス検索を有効にする」)をオフにして,クライアントに設定を適用した場合,クライアントのリアルタイム検索が停止する。このとき,非常駐となる。
ウイルスバスターコーポレートエディション アドバンス
ウイルスバスターコーポレートエディション サーバ版
ウイルスバスターコーポレートエディション サーバ版 アドバンス
ServerProtect for Windows NT/Netware インフォメーションサーバの「リアルタイム検索」−「リアルタイム検索を有効にする」をオフにして一般サーバに設定すると,一般サーバのリアルタイム検索が停止する。このとき,非常駐となる。
Forefront Client Security 「リアルタイム保護を使用する」がオンの場合に常駐となる。

(凡例) −:常駐/非常駐の設定は取得できません。


表2-10 UNIX版のウィルス対策製品で常駐/非常駐の状態が取得される設定

製品名 常駐/非常駐が判定される機能
ServerProtect for Linux リアルタイム検索が有効の場合に常駐となる。
Linux Shield オンアクセススキャンが有効の場合に常駐となる。

表2-11 Windows版のウィルス対策製品(英語版)で常駐/非常駐の状態が取得される設定

製品名 常駐/非常駐が判定される機能
Symantec AntiVirus Corporate Edition 「Enable Auto-Protect」がオンの場合に常駐となる。
Symantec Client Security
Symantec Endpoint Protection 「Enable File System Auto-Protect」がオンの場合に常駐となる。
McAfee VirusScan Enterprise 「Enable on-access scanning at system startup」がオンの場合に常駐となる。
OfficeScan Corporate Edition
(7.0,7.3)
管理サーバの「Real-time Scan Settings」−「Enable Real-time Scan」をオフにして,クライアントに設定を適用すると,クライアントのリアルタイム検索が停止する。このとき,非常駐となる。
OfficeScan Corporate Edition
(8.0)
管理サーバの「Real-time Scan Settings」項目の「Enable virus/malware scan」がオンの場合に常駐となる。
F-Secure Anti-Virus Client Security
F-Secure Client Security
Microsoft Forefront Client Security 「Use real-time protection (recommended)」がオンの場合に常駐となる。

(凡例) −:常駐/非常駐の設定は取得できません。


(2) ソフトウェア検索リストを利用したソフトウェア情報の取得

ジョブ作成時に「すべてのソフトウェアを検索」を指定した「ソフトウェア情報の取得」ジョブでは,ソフトウェア検索リストを利用してクライアントにインストールされているソフトウェアを検索できます。ソフトウェア検索リストには次の2種類があります。

ソフトウェア検索リストを使用したソフトウェア情報の取得の概念を次の図に示します。

図2-5 ソフトウェア検索リストを使用したソフトウェア情報の取得

[図データ]

ソフトウェア検索リストの作成方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.2.4 ソフトウェア検索リストの作成方法」を参照してください。

(3) ソフトウェアインベントリ辞書によるソフトウェア情報の管理

「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ファイルを検索」でソフトウェア情報を取得すると,ソフトウェアインベントリ辞書が生成されます。このソフトウェアインベントリ辞書で,各ソフトウェアを管理対象にするかどうか,また,どのような名称で管理するのかを設定する必要があります。

[システム構成],[あて先]および[ディレクトリ情報]ウィンドウで,各ホストのソフトウェアインベントリ情報を表示するとき,ソフトウェアインベントリ辞書で管理対象に設定されているソフトウェアだけが表示されます。また,ソフトウェアインベントリ辞書で,ソフトウェアごとに,ライセンス数を登録しておくと,インベントリビューアの集計機能を利用して,ライセンス数を超えるソフトウェアやライセンス数に近づいたソフトウェアを確認できます。

ソフトウェアインベントリ辞書の編集方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「3.2.5 ソフトウェアインベントリ辞書の編集」を参照してください。

ソフトウェアインベントリ辞書によってソフトウェア情報を管理する概念を次の図に示します。

図2-6 ソフトウェアインベントリ辞書によるソフトウェア情報の管理

[図データ]