JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
Embedded RDBの場合は,「11.7.1 DBMS共通のトラブル」の内容に加えて,Embedded RDB特有の要因も考慮してください。
発生するトラブル別に,主な要因および対処を次に示します。
データベース格納先のディスク容量,またはデータベース作成時に指定したEmbedded RDBの容量が満杯になっている可能性があります。
データベース作成時に表示される,データベースの詳細設定のダイアログの「サイズ」,「管理領域」および「動作領域」の分だけ容量に空きがあるディスクに,資産管理データベースを再作成してください。
資産管理データベースが作成されていない可能性があります。
必ず,事前に[サーバセットアップ]ダイアログを起動して,「データベース情報」の「ログインID」と「パスワード」を入力して,[OK]ボタンをクリックしてください。
ログインIDやサービス名は,予約語を避けるようにしてください。予約語はAsset Information Managerのインストールフォルダに格納されているRESWORDS.TXTを参照してください。
そのあとで,資産管理データベースを作成してください。
次の文字列で始まるエラーメッセージが,ログに出力されます。
これは,Asset Information Managerの稼働後に,「データベース情報」の「ログインID」と「パスワード」のどちらかを変更した可能性があります。
[サーバセットアップ]ダイアログを起動して,「データベース情報」の「ログインID」と「パスワード」を,資産管理データベースを作成したときの状態に戻してください。
運用中に,「データベース情報」の「ログインID」と「パスワード」を別の値には変更できません。
次の文字列で始まるエラーメッセージが,ログに出力されます。
これは,DBMSサーバが起動中,閉塞中または停止中の可能性があります。次に示す内容を確認してください。
次の文字列で始まるエラーメッセージが,ログに出力されます。
これは,データベース領域がページ不足になっている可能性があります。
資産管理データベースを再編成してください。再編成してもエラーメッセージが出力される場合は,資産管理データベースを再作成して,サイズを変更してください。
資産管理データベースを再編成する手順については,「11.14.1 [データベースマネージャ]ダイアログからの資産管理データベースの再編成」または「11.14.2 コマンドでの資産管理データベースの再編成」を参照してください。また,資産管理データベースのサイズを変更する手順については,「付録D.5 Embedded RDBのサイズの変更」を参照してください。
Embedded RDBの作業表用ファイル(SQL文を実行するときに必要とする一時的な情報を格納するファイル)の容量が,自動拡張された影響による可能性があります。
作業表用ファイルの容量は,大量の検索結果を出力したときに自動拡張されます。資産管理データベースを作成したドライブの空き容量が圧迫された際には,jamemb_workcomp.exeを実行することで,作業表用ファイルで自動拡張された領域を解放できます。
ここでは,Embedded RDBの作業表用ファイルで,自動拡張された領域を解放するjamemb_workcomp.exeの機能,形式,戻り値およびコマンド実行時の注意事項について説明します。
jamemb_workcomp.exeは次のフォルダに格納されています。
Asset Information Managerのインストールフォルダ\exe
Embedded RDBの作業表用ファイルで,自動拡張された領域を解放します。
jamemb_workcomp.exe
次の戻り値を返します。
戻り値 | 内容 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
11 | オプションの書式に誤りがあります。 |
101以上 | そのほかのエラーで終了しました。 |
Administrators権限を持つユーザでjamemb_workcomp.exeを実行してください。
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