JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド

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5.2.2 ジョブネットを定義する

ジョブネットは,実行順序を関連づけた処理単位(ジョブ)の集まりです。ジョブグループ中に,ジョブネットやジョブを定義します。ジョブネットは,ジョブ中には定義できません。

ジョブグループが作成されていることを前提に,ジョブグループにジョブネットを定義する手順を次に示します。なお,ジョブネット中にジョブネットやジョブを定義する手順については,「(4) ジョブネット中にジョブネットを定義する」「5.2.3 ジョブを定義する」を参照してください。

なおルートジョブネットは,ajsdefineコマンドでも定義できます。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsdefine」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ジョブネット(ルートジョブネット)を定義する
(2) リモートジョブネットを定義する
(3) マネージャージョブネットを定義する
(4) ジョブネット中にジョブネットを定義する

(1) ジョブネット(ルートジョブネット)を定義する

ジョブグループ中にジョブネットを定義する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのツリーエリアで,ジョブグループ(これから作成するジョブネットを管理するジョブグループ)をクリックする。
    クリックしたジョブグループが選択状態で表示されます。
  2. [編集]−[新規作成]−[ジョブネット]を選択する。
    [詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
  3. ジョブネットに属性などを定義する。
  4. [OK]ボタンをクリックする。
    [詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
    手順1で選択したジョブグループ中にジョブネットが作成され,リストエリアに表示されます。

補足事項
  • 実行登録中でもルートジョブネットの定義を追加したり,変更したりできます。JP1/AJS2 - Viewを使用した手順の詳細は,「9.13 実行登録中のジョブネットをサスペンドして下位定義を変更する」を参照してください。
  • ジョブネットコネクタと接続するように指定した場合,[接続範囲]に[同一サービス]を指定しているときは[OK]ボタンのクリック時に,ジョブネットコネクタが存在するか,ほかの接続先のジョブネットと接続していないかなどジョブネットコネクタとの接続可否がチェックされます。
    [接続範囲]に[別サービス]を指定しているときは,ジョブネットコネクタとの接続可否はチェックされません。この場合は,ジョブネットコネクタとの接続可否を手動で確認してください。
    確認メッセージまたはエラーメッセージが表示された場合は,その内容に従って操作してください。

(2) リモートジョブネットを定義する

リモートジョブネットは,ほかのサービスで実行させることができるジョブネットです。ジョブグループ中にリモートジョブネットを定義する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのツリーエリアで,ジョブグループ(これから作成するジョブネットを管理するジョブグループ)をクリックする。
    クリックしたジョブグループが選択状態で表示されます。
  2. [編集]−[新規作成]−[リモートジョブネット]を選択する。
    [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
  3. リモートジョブネットに属性などを定義する。
  4. [OK]ボタンをクリックする。
    [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
    手順1で選択したジョブグループ中にリモートジョブネットが作成され,リストエリアに表示されます。

(3) マネージャージョブネットを定義する

別ホストのJP1/AJS2 - Managerに定義されているジョブネットをリンクするユニットです。よく利用する別ホストのユニットを,一つのJP1/AJS2 - Viewから参照したい場合に,このユニットを定義します。ジョブグループ中にマネージャージョブネットを作成する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのツリーエリアで,ジョブグループ(これから作成するマネージャージョブネットを管理するジョブグループ)をクリックする。
    クリックしたジョブグループが選択状態で表示されます。
  2. [編集]−[新規作成]−[マネージャジョブネット]を選択する。
    [詳細定義−[マネージャジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
  3. マネージャージョブネットに属性などを定義する。
  4. [OK]ボタンをクリックする。
    [詳細定義−[マネージャジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
    手順1で選択したジョブグループ中にマネージャージョブネットが作成され,リストエリアに表示されます。

(4) ジョブネット中にジョブネットを定義する

ジョブネット中にジョブネットを定義します。ジョブネット中に定義するジョブネットのことをネストジョブネットと呼びます。

ここでは,ジョブグループおよびジョブネットが作成されていることを前提に,ネストジョブネットを定義する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで,ジョブネット(これから定義するネストジョブネットを管理するジョブネット)をクリックする。
  2. [編集]−[編集]を選択する。または,ジョブネットをダブルクリックする。
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
  3. [排他編集]がチェックされた状態にする。
  4. アイコンリストから定義したいネストジョブネットのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。
    [詳細定義−[ユニット名]]ダイアログボックスが表示されます。「ユニット名」の部分には,選択したジョブネットワーク要素のユニット名が表示されます。
  5. ネストジョブネットに属性などを定義する。
    リカバリージョブネットの場合は,[属性]タブの[種別]に[リカバリ]を選択してください。
  6. [OK]ボタンをクリックする。
    [詳細定義−[ユニット名]]ダイアログボックスが閉じます。
    ジョブネットにネストジョブネットが定義されます。
    なお,マップエリアでネストジョブネットのアイコンをダブルクリックするか,またはネストジョブネットのアイコンをクリックしてから[表示]−[ジョブネットを表示]を選択し,表示されるマップエリアでジョブネットワーク要素を定義します。
  7. 必要に応じて,手順4〜6を繰り返す。

補足事項
  • アイコンリストのアイコンにマウスカーソルを位置づけると,そのアイコンの名称が表示されます。アイコン名を確認してから,ドラッグすることをお勧めします。
  • JP1/AJS2以外のプログラムを実行するジョブ(カスタムジョブ)を使用できます。カスタムジョブには,JP1/AJS2で標準提供される標準カスタムジョブと,ユーザーが任意に登録できるユーザーカスタムジョブがあります。カスタムジョブの詳細は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド 5. カスタムジョブ」を参照してください。
  • ネストジョブネットは,スケジューラーサービス(ルートジョブグループ)直下のユニットを第1階層とし,最大30階層まで作成できます。
  • マップエリアに定義したジョブネットワーク要素の属性を変更できます。手順は二とおりあります。
    ・マップエリアのジョブネットワーク要素のアイコンをクリックし,[編集]−[プロパティ]を選択する。
    ・マップエリアのジョブネットワーク要素のアイコンを右クリックし,ポップアップメニューから[プロパティ]を選択する。
  • ルートジョブネットには,起動条件を設定できます。詳細は,「5.4 起動条件の設定」を参照してください。
  • ジョブネットをダブルクリックしたときの動作は[環境設定]ダイアログボックスの[メイン]タブで変更できます。デフォルトを変更した場合は,ジョブネットをダブルクリックしても,[ジョブネットエディタ]ウィンドウは表示されません。

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