JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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24.4.2 UNIXの場合

<この項の構成>
(1) プロセスの状態を確認する
(2) JP1/IM用ダンプファイルを出力する
(3) WWWページ版のJP1/IM - Viewに関連する情報を採取する
(4) 資料採取ツールを実行する
(5) オペレーション内容を確認する
(6) 画面上のエラー情報を採取する

(1) プロセスの状態を確認する

psコマンドを使用したときに表示されるプロセス名を次に示します。なお,UNIXの場合,資料採取ツール(jim_log.sh)を実行することでほかの資料とともにpsコマンドの実行結果を採取できます。

(a) JP1/IM - Manager

JP1/IM - Managerのプロセスを次に示します。なお,表内の括弧( )内の数値は同時に実行するプロセス数です。

表24-14 JP1/IM - Managerのプロセス(UNIX)

親プロセス名 機能 子プロセス名 機能
jco_spmd
(1)※1
プロセス管理 jcamain
(1)
自動アクションサービス
(プロセス管理表示名:jcamain)
java※1
(1)
イベントコンソールサービス
(プロセス管理表示名:evtcon)
evflow
(1)
イベントフロー制御サービス
(プロセス管理表示名:evflow)
jcsmain
(1)
セントラルスコープサービス※3
(プロセス管理表示名:jcsmain)
java
(2)※2
インシデント登録サービス※3
(プロセス管理表示名:jcdmain)
java
(2)※2
相関イベント発行サービス※3
(プロセス管理表示名:evgen)

注※1 これらのプロセスは,一時的にプロセス数が増加することがあります。

注※2 最大で2,通常は1です。内訳は次のとおりです。

注※3 デフォルトでは動作しません。また,インシデント登録サービスはJP1/IM - Incident Master連携用の機能です。


クラスタシステムで運用する場合,物理ホストおよび論理ホストごとに,上記のプロセスを実行します。同時に実行するプロセス数は,実行している物理ホストおよび論理ホストの数に,上記のプロセス数を掛けた数になります。なお,クラスタシステムで動作しているプロセスは,psコマンド実行時には以下のように表示されます(javaだけは後ろに論理ホスト名がつきません)。

jco_spmd 論理ホスト名
evflow 論理ホスト名
jcamain 論理ホスト名
java
jcsmain 論理ホスト名
 

表中で,親プロセスがjco_spmdであるプロセスはプロセス管理が制御しており,jco_spmd_statusコマンドでプロセスの状態を確認できます。

正常に動作している場合の表示例を次に示します。

# jco_spmd_status
KAVB3690-I JP1_CONS の状態通知処理を開始します
稼働中のプロセスを表示します
プロセス名称 プロセスID
    evflow      3672
   jcamain      4088
    evtcon      4236
   jcsmain      4846
   jcdmain      5423
     evgen      5624
KAVB3691-I プロセスは全て起動しています
 

(2) JP1/IM用ダンプファイルを出力する

(a) JP1/IM - Manager

ヘルスチェック機能によって,JP1/IM - Managerの異常を検知した場合にだけJP1/IM - Manager用のダンプファイルを出力してください。次のようにjcogencoreコマンドを実行します。

jcogencore
 

jcogencoreコマンドを実行すると,どのプロセスのダンプファイルを出力するかの問い合わせメッセージが表示されます。この場合,ヘルスチェック機能によって通知されたメッセージ情報に含まれるプロセスのダンプファイルを出力するよう選択してください。なお,すでにダンプファイルが存在する場合,上書きするかの問い合わせメッセージが表示されます。ダンプファイルを上書きしない場合は,nを選択し,コマンドを終了してください。その後,ダンプファイルを退避し,再度jcogencoreコマンドを実行してください。

jcogencoreコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス jcogencore」(2. コマンド)を参照してください。

(3) WWWページ版のJP1/IM - Viewに関連する情報を採取する

WWWページ版のJP1/IM - Viewの使用時にトラブルが発生した場合は,この節で上げているほかの資料に加えて,次の資料を採取してください。

ビューアー側

マネージャー側

(4) 資料採取ツールを実行する

資料採取ツール(jim_log.sh)を実行します。

JP1/IM - Managerで提供しているjim_log.shを実行すれば,同ホスト上のJP1/IM - Manager,JP1/Baseの障害調査に必要な資料を採取できます。

なお,資料採取ツールで採取する資料の総容量は膨大になるため,実行する前に容量を見積もり,ご使用のマシンの空き容量を確認する必要があります。資料サイズの見積もりについては,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。

次に,ツールの実行例を示します。

# /opt/jp1imm/tools/jim_log.sh -f 資料格納ディレクトリ

ツールを実行すると,採取資料がtar形式でまとめられ,圧縮した形で出力されます。

(5) オペレーション内容を確認する

トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。

(6) 画面上のエラー情報を採取する

画面にエラーが表示された場合は,その情報も採取します。次に示すハードコピーを採取してください。

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