JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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20.1.3 JP1イベントの固有の拡張属性を表示する

イベント一覧の表示項目(基本属性または共通の拡張属性)の欄に,固有の拡張属性の内容を表示できます。

例を次に示します。

マッピング定義の設定
次に示すマッピング定義が設定されています。

イベント情報マッピング定義1
固有の拡張属性「LOGHOST」を「登録ホスト名」にマッピング
マッピング対象のイベントID:12E0

イベント情報マッピング定義2
固有の拡張属性「LOGTIME」を「到着時刻」にマッピング
マッピング対象のイベントID:12E0

発行されたイベント
次の内容のイベントが発行されました。

表20-3 イベント発行内容

項番 属性 内容
1 重大度 エラー
2 登録時刻 2001/10/30 17:47:31
3 到着時刻 2001/10/30 17:47:39
4 登録ホスト名 host_A
5 ユーザー名 jp1nps
6 イベントID 000012E0
7 メッセージ KAJC391-E …
8 LOGHOST loghost_1
9 LOGTIME 1003976997

注※ 時刻形式では,2001/10/25 11:29:57になります。


[イベントコンソール]画面での表示
通常,[イベントコンソール]画面のイベント一覧では,上記の表の項番1〜項番7の内容が表示されますが,項番8を項番4に,項番9を項番3にマッピングしているため,次のように表示されます。

表20-4 [イベントコンソール]画面での表示

重大度 登録時刻 到着時刻 登録ホスト名 ユーザー名 イベントID メッセージ
エラー 10/25 17:47:31 # 10/25 11:29:57 # loghost_1 jp1nps 000012E0 KAJC391-E …

固有の拡張属性を表示するには,[イベント情報マッピング定義]画面で表示項目と固有の拡張属性とをマッピングします。[イベント情報マッピング定義]画面を起動するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。

固有の拡張属性をマッピングする手順は次のとおりです。

  1. [イベントコンソール]画面で[オプション]−[イベント情報マッピング定義]を選択する。
    [イベント情報マッピング定義]画面が表示されます。
    [定義一覧]には,現在設定されているマッピング定義情報の一覧が表示されています。
    最大で16個のマッピング定義ができます。
  2. イベント情報マッピングを有効にするために,[マッピング]の[する]を選択する。
  3. 新規にマッピングを定義するには,[追加]をクリックする。定義済みのマッピング情報を変更するには,[定義一覧]リストの項目を選択してから[編集]をクリックするか,[定義一覧]リストの項目をダブルクリックする。
    [イベント情報マッピング詳細定義]画面が表示されます。
  4. [表示項目]から,イベント一覧のどの表示項目に固有の拡張属性をマッピングするかを選択する。
    選択できる項目は,[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページ,[重要イベント]ページ,および[イベント検索]ページのイベント一覧に表示できる次の項目です。

    発行元プロセスID,到着時刻,発行元ユーザーID,発行元グループID,発行元ユーザー名,発行元グループ名,登録ホスト名,発行元イベントDB内通し番号,重大度,ユーザー名,プロダクト名,オブジェクトタイプ,オブジェクト名,登録名タイプ,登録名,事象種別,開始時刻,終了時刻
     
    指定例:登録ホスト名
     
  5. [固有の拡張属性名]に,マッピングする固有の拡張属性の名前を指定する。
    指定できる文字は,32文字までの,半角英大文字,半角数字,および半角のアンダーバーです。拡張属性を表す「E」は不要です。
    一つの表示項目には,一つだけの固有の拡張属性をマッピングできます。
    到着時刻,開始時刻,および終了時刻に固有の拡張属性をマッピングするときは,属性値が数値(UTC 1970年1月1日00:00:00からの秒数0〜2,147,483,647)である属性名を指定します。数値以外,または範囲外の数値を持つ属性を指定した場合は,元の属性が表示されます。
     
    指定例:LOGHOST
     
  6. [イベントID]に,マッピングするJP1イベントのイベントIDを指定する。
    指定できる文字は,1,000文字までの,A〜Fまたはa〜fの半角英字,半角数字,および半角のコンマです。16進数で指定します。指定できる範囲は,00000000〜7FFFFFFFです。
    複数のイベントIDを指定する場合は,コンマで区切って100個まで指定できます。
     
    指定例1:3FFF
    指定例2:12345B,7FFFFFFF
     
  7. [OK]をクリックする。
    [イベント情報マッピング詳細定義]画面が閉じ,設定した内容が[イベント情報マッピング定義]画面に反映されます。
  8. [イベント情報マッピング定義]画面で[適用]をクリックする。
    [適用]がクリックされた後に到着したイベントから,このマッピング定義に沿って固有の拡張属性が表示されます。

固有の拡張属性が表示されているときは,表示された属性値の先頭に「# 」(シャープ記号と半角の空白)が表示されます。

表示されている固有の拡張属性をフィルター条件として指定する場合は,「#」を入力する必要はありません。

重要フィルターまたはユーザーフィルターを使用するときは,マッピングした固有の拡張属性を指定してJP1イベントをフィルタリングできます。

[イベント情報マッピング定義]画面で設定内容を変更した場合は,その変更内容が,同じJP1/IM - Managerに接続されているすべてのJP1/IM - Viewのイベント一覧に反映されます。

マッピングされる前の情報を参照するには,マッピングされたイベントを選択してから[イベント詳細]画面を表示します。[イベント詳細]画面に,マッピングされる前の情報が表示されます。なお,イベント拡張属性定義ファイルを使用すれば,[イベント詳細]画面に,固有の拡張属性を表示できます。詳細については,次の説明を参照してください。

イベント拡張属性定義ファイルを使った固有の拡張属性の表示について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 機能拡張 2. ユーザー独自のイベント属性を表示する

イベント拡張属性定義ファイルについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 機能拡張 5.3 イベント拡張属性定義ファイル

 

注意
  • イベント検索では,イベントサービスのイベントDBに対して検索がかけられるため,マッピングされる前のイベントに対して検索が行われます。したがって,検索結果には,マッピング情報は反映されません。マッピング対象のイベントを検索する場合は,[イベント検索条件設定]画面の[固有の拡張属性]欄を使用して,マッピングする固有の拡張属性の情報を指定します。
  • [関連イベント一覧]画面に表示される関連イベントは,イベント検索の結果であるため,マッピング情報が反映されません。
  • 固有の拡張属性がマッピングされたイベントを選択してから[イベント検索条件設定]画面などで[選択イベント条件入力]をクリックした場合は,マッピング先の表示項目の属性および固有の拡張属性の値は,条件一覧に入力されません。

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