JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
ホスト名を変更した場合の影響,およびその変更によって必要になる作業について説明します。
- <この項の構成>
- (1) ホスト名の変更による影響
- (2) ホスト名の変更によって必要となる作業
- (3) クラスタシステムを運用している場合
- (4) 注意事項
(1) ホスト名の変更による影響
(a) フィルター条件で設定したホスト名
[重要イベント定義]画面,[表示フィルター設定]画面,または[ユーザーフィルター詳細設定]画面で定義してある登録ホスト名が変更対象であった場合は,それぞれの設定画面で登録ホスト名の設定を変更する必要があります。
(b) [アクション設定]画面または自動アクション定義ファイルで設定したホスト名
[アクション設定]画面または自動アクション定義ファイルで定義してある実行ホスト名が変更対象であった場合は,[アクション設定]画面または自動アクション定義ファイルで実行ホスト名の設定を変更する必要があります。
(c) 監視オブジェクトの状態変更条件で設定したホスト名
[状態変更条件設定]画面または[共通条件詳細設定]画面で設定したホスト名が変更対象であった場合は,それぞれの設定画面でホスト名の設定を変更する必要があります。
(d) 相関イベント発行定義ファイルで設定したホスト名
相関イベント発行定義ファイルで,相関イベントの発行条件として定義してあるホスト名が変更対象であった場合は,相関イベント発行定義ファイルでホスト名の設定を変更する必要があります。
(2) ホスト名の変更によって必要となる作業
(a) JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewで必要な作業
システム構成の再配布が必要になります。手順を次に示します。
- JP1/IM - Managerに接続しているすべてのJP1/IM - Viewを終了する。
- JP1/IM - Managerを終了する。
- jbsrt_distribコマンドを実行し,システム構成の再配布をする。
- JP1/IM - Managerを起動する。
- JP1/IM - Managerに接続しているすべてのJP1/IM - Viewを起動する。
システム構成の配布方法の詳細については,「9.4.6システムの構成定義情報の設定」(Windowsの場合)または「10.4.5 システムの構成定義情報の設定」(UNIXの場合)を参照してください。
(b) JP1/Baseで必要な作業
JP1/Baseをいったん終了してから,再起動する必要があります。
(3) クラスタシステムを運用している場合
クラスタシステムを運用している環境で論理ホスト名を変更した場合は,変更前の論理ホスト名を削除してください。その後,変更後の論理ホスト名に対して,クラスタ運用ができるよう再セットアップしてください。
- Windowsの場合
- 論理ホストの削除方法については,「13.2.5 論理ホストの削除」を参照してください。セットアップ方法については,「13.2.2 論理ホストのインストール・セットアップ」を参照してください。
- UNIXの場合
- 論理ホストの削除方法については,「13.3.5 論理ホストの削除」を参照してください。セットアップ方法については,「13.3.2 論理ホストのインストール・セットアップ」を参照してください。
(4) 注意事項
旧ホスト名のときに発行されたJP1イベントについては,ホスト名が変更されたあとは,次のように処理されます。
- JP1/IM - Viewの「登録ホスト名」には,旧ホスト名が表示されます。
- イベント検索をする場合は,旧ホスト名でマッチされます。
- [イベント詳細]画面を表示したときに,「指定したJP1イベントが見つからない」などのエラーが発生することがあります。
- 旧ホスト名のときに発行されたJP1イベントからは,JP1/AJS2 - Viewのモニター表示はできません。
- [アクション結果]画面,[アクション結果詳細]画面,[アクション結果一覧]画面の「ホスト名」には,旧ホスト名が表示されます。
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