JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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9.4.6 システムの構成定義情報の設定

JP1/IMのマネージャーホストおよびエージェントホストの階層構成は,JP1/Baseの構成定義情報で設定します。

構成定義情報は,システム階層構成を一括して定義する方法と,システム階層構成を複数の部分に分割して定義する方法があります。

構成管理の機能および定義例については,「3.6.2 JP1/IMシステムの構成管理」を参照してください。

ここでは,構成定義の構成設定,削除,および変更の手順について説明します。

<この項の構成>
(1) システム構成定義情報の設定
(2) システム構成定義情報の削除
(3) システム構成定義情報の変更
(4) システム構成定義情報の設定での注意事項

(1) システム構成定義情報の設定

システム構成管理を設定するには,次の手順で設定します。

  1. マネージャーホストで,構成定義ファイル(jbs_route.conf)を作成する。
    システムを一括して定義する場合はシステム階層構成全体を,分割して定義の場合はそのマネージャーホストから下位にあたる管理対象ホストおよびマネージャーホストを,定義ファイルに記述します。
  2. マネージャーホストで,設定コマンド(jbsrt_distrib)を実行する。
    コマンドを実行すると,定義情報が更新されます。

システム階層構成を複数の部分に分割して定義する場合は,マネージャーごとに上記の手順を行ってください。その後に,最上位のマネージャーホストで次の手順を実施してシステム全体の定義を作成します。

  1. 最上位のマネージャーホストで,構成定義情報ファイル(jbs_route.conf)を作成する。
    最上位のマネージャーホストから次の階層のマネージャーホストまでのシステム階層構成を,定義ファイルに記述します。
  2. 最上位のマネージャーホストで,設定コマンド(jbsrt_sync)を実行する。

なお,システム構成定義の内容を確認するには,各ホスト上でjbsrt_getコマンドを実行してください。

(2) システム構成定義情報の削除

システム構成管理定義の情報を一度クリアするなど,定義を削除するには次の手順を行います。

  1. マネージャーホストで,構成定義ファイル(jbs_route.conf)を用意する。
    構成定義ファイルがない場合は,自ホスト名だけを記述したファイル(例:「jp1-sv1」1行だけのファイル)を作成してください。
    既存のファイルがある場合は,そのまま使用します。
  2. マネージャーホストで,設定コマンド(jbsrt_distrib)を実行する。
    次のように表示されるので,応答してください。
    「構成情報を削除しますか?」と表示されるので,「y」を入力します。
    「構成定義を配布してもよろしいですか?」と表示されるので,「n」を入力します。

なお,JP1/Baseが停止していて定義情報が削除されなかったホストがある場合は,そのホストでjbsrt_delコマンドを実行して定義情報を削除し,その後,最上位のマネージャーホストでjbsrt_distribコマンドを実行してください。

(3) システム構成定義情報の変更

システム階層を変更する場合は,「9.4.6 (1)システム構成定義情報の設定」と同じ手順で設定してください。なお,設定コマンド(jbsrt_distribやjbsrt_sync)を実行したとき,既存の定義情報があるため次のように表示されます。

これにより,変更後の新しい構成定義情報が配布されます。

最上位のマネージャーホストを変更する場合
システムの最上位のマネージャーホストを変更する場合は,次の手順で変更してください。
  1. 変更前の最上位のマネージャーホストで,構成定義情報を削除する。
    変更前の最上位のマネージャーホストで,「9.4.6 (2)システム構成定義情報の削除」の削除手順により構成定義定義を削除します。
  2. 変更後の最上位のマネージャーホストで,構成定義情報を設定する。
    変更後の最上位のマネージャーホストで,「9.4.6 (1)システム構成定義情報の設定」の設定手順により,構成定義情報を設定します。

(4) システム構成定義情報の設定での注意事項

システム構成定義情報を配布するときは,各ホストでJP1/Baseが動作していることが必要です。JP1/Baseが停止していた場合の,影響と対処方法を説明します。

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