JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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3.6.2 JP1/IMシステムの構成管理

JP1/IMは,運用管理するシステムの各サーバを,JP1/Baseの構成管理の機能によって階層化して管理しています。

例えば,次の図に示すように,本社にあるマシンを統合マネージャーホストに,各支社にあるメインマシンを拠点マネージャーホストに,拠点にあるそのほかのマシンをエージェントホストにする,といった構成もできます。

図3-73 システム構成例

[図データ]

<この項の構成>
(1) 構成管理の定義(構成定義)でできること
(2) システム構成管理の定義

(1) 構成管理の定義(構成定義)でできること

JP1/Baseの構成管理の機能で,JP1/IMが管理するシステムの構成を「構成定義」の情報として定義すると,次のことができるようになります。

(2) システム構成管理の定義

階層構造を持つシステム構成を定義するときは,最上位のマネージャーで一括して定義することも,各マネージャーが管理する複数の部分に分割して定義することもできます。

図3-74 システム構成の例(マシン構成)

[図データ]

図3-75 システム構成の例(階層関係)

[図データ]

この例の場合の構成定義は,次のようになります。

ほかの構成定義ファイルと重複するホスト名には,「*」を付けます。

図3-76 システム構成の定義例

[図データ]

設定手順の概要は次のようになります。

  1. マネージャーホストで,構成定義ファイルを定義する。
    マネージャーホストから下位にあたるマネージャーおよびエージェントのホストを,構成定義ファイル(jbs_route.conf)に定義します。
    定義ファイルには,一括して定義する場合はシステム構成全体を,分割して定義する場合は拠点マネージャー以下のシステム構成を定義してください。
  2. マネージャーホストで,jbsrt_distribコマンドを実行する。
    このコマンドを実行すると,構成定義ファイルに定義したホストへ,定義情報が配布されて,設定が有効になります。

システム階層構成を複数の部分に分割して定義する場合は,手順1と手順2を,各マネージャーで繰り返してください。その後に,最上位のマネージャーホストで次の手順によって,システム全体の定義を作成します。

  1. 最上位のマネージャーホストで,構成定義ファイルを定義する。
    最上位のマネージャーホストから次のマネージャーホストの階層までを,構成定義ファイル(jbs_route.conf)に定義する。
  2. 最上位のマネージャーホストで,jbsrt_syncコマンドを実行する。
    このコマンドを実行すると,構成定義ファイルに定義したマネージャーから構成定義が収集されて,システム全体の構成情報が作成されます。

システム構成定義の内容は,各ホスト上でjbsrt_getコマンドを実行することで確認できます。

構成定義ファイルの形式は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 構成定義ファイル(jbs_route.conf)」(3. 定義ファイル)を参照してください。また,設定手順については,「9.4.6 システムの構成定義情報の設定」(Windowsの場合)または「10.4.5 システムの構成定義情報の設定」(UNIXの場合)を参照してください。

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