JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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16.2.3 DBの再作成

<この項の構成>
(1) コマンド実行履歴の再作成手順
(2) 監視オブジェクトDBおよびホスト情報DBの再作成手順
(3) イベントDBの再作成手順
(4) 応答待ちイベント滞留ファイルの再作成手順

(1) コマンド実行履歴の再作成手順

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. 次の表に示すコマンド実行履歴ファイル,アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイルを削除する。

    Windowsの場合

    表16-8 削除対象ファイル(Windows)

    情報の種類 対象ファイル
    コマンド実行履歴ファイル Baseパス\log\COMMAND\以下の全ファイル
    共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\以下の全ファイル
    アクション情報ファイル Consoleパス\log\action\actinf.log
    共有フォルダ\jp1cons\log\action\actinf.log
    アクションホスト名格納ファイル Consoleパス\log\action\acttxt{1|2}.log
    共有フォルダ\jp1cons\log\action\acttxt{1|2}.log

    UNIXの場合

    表16-9 削除対象ファイル(UNIX)

    情報の種類 対象ファイル
    コマンド実行履歴ファイル /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
    共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
    アクション情報ファイル /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log
    アクションホスト名格納ファイル /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
  4. JP1/Baseを起動する。
  5. JP1/IM - Managerを起動する。

JP1/Base,JP1/IM - Managerを再起動し,JP1/IM - Viewや自動アクションからコマンド実行することでコマンド実行履歴が再作成されます。

(2) 監視オブジェクトDBおよびホスト情報DBの再作成手順

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. ファイルをバックアップする。
    Scopeパス\database\フォルダをバックアップしてください。
  3. 監視オブジェクトDBを再作成する。
    jcsdbsetup -f
    コマンドを実行すると,既存の監視オブジェクトDBを削除した後,オブジェクトDBが再作成されます。
  4. ホスト情報DBを再作成する。
    まず,Scopeパス\database\jcshosts\フォルダ以下のファイルを削除してから次のコマンドを実行してください。
    jcshostsimport -r ホスト情報ファイル(jcs_hosts)
  5. JP1/IM - Managerを起動する。

(3) イベントDBの再作成手順

イベントDBを再作成する対象ホストにインストールされているJP1/Baseのバージョンによって,手順が異なります。

(a) マネージャーホストおよびエージェントホスト(JP1/Base 07-11以降)の場合

JP1/Baseのjevdbinitコマンドを使用してイベントDBを初期化します。イベントDBの削除,再作成は必要ありません。

手順については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベントサービス環境の設定の章,イベントサービスの障害時の対処に記載されている「イベントサービスを初期化する手順」を参照してください。

(b) エージェントホスト(JP1/Base 07-10以前)の場合

イベントDBを再作成すると,次の問題が発生します。

これは,再作成によって転送元のイベントDBが初期化され,転送先のイベントDBの管理情報と不整合が発生するためです。

問題発生を防ぐため,次の手順に従ってイベントDBを再作成してください。

  1. JP1/Baseを停止する。
  2. 手順1で停止したJP1/Baseの転送設定ファイル(forward)に定義されているすべての転送先ホストのJP1/Baseを停止する。
    転送先ホストのJP1/Baseから,さらにほかのホストへの転送を行っている場合,その転送先も同様に停止します。なお,停止するホストにJP1/IM - Managerをインストールしている場合は,JP1/IM - Managerを事前に停止してください。
    転送設定ファイル(forward)については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベントサービス環境の設定の章,JP1イベントの転送設定の説明を参照してください。
  3. 手順1,2で停止したJP1/BaseのイベントDBを削除する。
    イベントDBの内容を参照する必要がある場合,JP1/BaseのjevexportコマンドでCSVファイルに出力しておいてください。なお,出力したCSVファイルを使ってイベントDBを再作成することはできません。
    jevexportコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドの章を参照してください。
  4. 手順2で停止したJP1/Base(およびJP1/IM - Manager)を起動する。
  5. 手順1で停止したJP1/Baseを起動する。

手順4,5でJP1/Baseを起動することで,イベントDBが再作成されます。

例えば,次の図に示すようなシステム構成でイベントDBを再作成するとします。

図16-1 イベントDBを再作成したいホストと転送先ホストの例

[図データ]

ホストAのイベントDBを再作成(削除)する場合,JP1イベントの転送先ホストであるホストCおよびホストFのイベントDBを削除する必要があります。

(4) 応答待ちイベント滞留ファイルの再作成手順

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. 応答待ちイベント滞留ファイルを削除する。

    表16-10 削除対象ファイル

    OS 対象ファイル
    Windows Consoleパス\log\response\resevent.dat
    共有フォルダ\jp1cons\log\response\resevent.dat
    UNIX /var/opt/jp1cons/log/response/resevent.dat
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/response/resevent.dat
  3. JP1/IM - Managerを起動する。

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