JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
自動アクション機能を使用するための設定について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 自動アクション機能の実行環境の設定
- (2) 自動アクションの実行条件および実行内容の設定
- (3) 自動アクションの実行状況監視の設定
- (4) 自動アクションの実行抑止の設定
(1) 自動アクション機能の実行環境の設定
自動アクションの実行環境は,自動アクション環境定義ファイル(action.conf)を編集して設定します。自動アクション環境定義ファイルには,自動アクションを実行する標準ユーザーや,自動アクション機能で使用する正規表現などを記述します。
設定手順を次に示します。
- モデルファイルをコピーして,定義ファイル名(action.conf)にリネームしたあと,定義内容を編集する。
自動アクション実行環境の定義ファイルのモデルファイルをコピーして,リネームしたあと,定義ファイル(action.conf)を編集します。次を実施してください。
- Windowsの場合
- cd Consoleパス
- copy default\action.conf.update conf\action.conf
- notepad conf\action.conf
自動アクション環境定義ファイルの定義内容については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 自動アクション環境定義ファイル(action.conf.update)」(3. 定義ファイル)を参照してください。
- UNIXの場合
- cd /etc/opt/jp1cons
- cp -p default/action.conf.update conf/action.conf
- vi conf/action.conf
- JP1/IM - Managerを停止する。
- jbssetcnfコマンドを実行して定義を反映する。
- Windowsの場合
- jbssetcnf Consoleパス\conf\action.conf
jbssetcnfコマンドを実行すると,JP1共通定義情報へ自動アクション機能の実行環境の設定が反映されます。jbssetcnfコマンドについてはマニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- UNIXの場合
- /opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1cons/conf/action.conf
- JP1/IM - Managerを起動する。
(2) 自動アクションの実行条件および実行内容の設定
自動アクションの実行条件および実行内容は,JP1/IM - ViewのGUIまたは定義ファイルで設定できます。それぞれの手順について説明します。
(a) JP1/IM - ViewのGUIを使って設定する
手順を次に示します。
- [イベントコンソール]画面で[オプション]−[自動アクション設定]を選択する。
[アクション設定]画面が表示されます。
- 設定する内容にあわせて[追加],[編集]または[削除]をクリックする。
- 新規に自動アクションを設定したい場合
- [追加]をクリックします。[アクション詳細設定]画面で,自動アクションの実行条件や実行内容を設定します。
- [OK]をクリックすると,[アクション設定]画面に戻ります。
- 既存の自動アクションの条件を変更したい場合
- 一覧から変更したい自動アクションを選択して[編集]をクリックします。[アクション詳細設定]画面で,既存の自動アクションの実行条件や実行内容を変更します。
- [OK]をクリックすると,[アクション設定]画面に戻ります。
- 既存の自動アクションの条件を削除したい場合
- 一覧から削除したい自動アクションを選択して[削除]をクリックします。
- [適用]をクリックする。
設定した内容が有効になります。
[アクション設定]画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 1.3.22 [アクション設定]画面」を参照してください。
[アクション詳細設定]画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 1.3.23 [アクション詳細設定]画面」を参照してください。
(b) 定義ファイルを編集して設定する
手順を次に示します。
- 自動アクション定義ファイル(actdef.conf)を編集する。
自動アクション定義ファイルの格納先を次に示します。
表11-1 自動アクション定義ファイルの格納先
自動アクション定義ファイルの内容に不正がないか確認したい場合は,jcamakeaコマンドを実行してください。
OS 格納先 Windows Consoleパス\conf\action\ 共有フォルダ\jp1cons\conf\action\ (クラスタ運用時) UNIX /etc/opt/jp1cons/conf/action/ 共有ディレクトリ/jp1cons/conf/action/ (クラスタ運用時)
- 編集した内容を有効にする。
自動アクション定義ファイルの編集内容を有効にするため,次のどれかを実施します。
- JP1/IM - Managerを再起動する。
- jcachangeコマンドを実行する。
- JP1/IM - Viewの[アクション設定]画面で[適用]をクリックする。
自動アクション定義ファイル(actdef.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(3. 定義ファイル)を参照してください。
(3) 自動アクションの実行状況監視の設定
自動アクションの実行状況の監視には,状態監視および遅延監視があります。また,状態監視および遅延監視で異常を検知したときにJP1イベントを発行したり,通知コマンドを実行したりして自動アクションの異常を通知できます。
それぞれの設定について説明します。
(a) 自動アクションの状態監視および遅延監視の設定
自動アクションの実行状況監視は,JP1/IM - ViewのGUIまたは定義ファイルで設定できます。
- JP1/IM - ViewのGUIを使って設定する
- 状態監視は[アクション設定]画面,遅延監視は[アクション詳細設定]画面で設定します。なお,[アクション設定]画面,[アクション詳細設定]画面の詳細については,次を参照してください。
- マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 1.3.22 [アクション設定]画面」を参照してください。
- マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 1.3.23 [アクション詳細設定]画面」を参照してください。
- 定義ファイルを編集して設定する
- 状態監視,遅延監視のどちらも自動アクション定義ファイル(actdef.conf)を編集して設定します。
- 詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(3. 定義ファイル)を参照してください。
(b) 状態監視および遅延監視で異常を検知した場合の通知の設定
状態監視および遅延監視で異常を検知した場合の通知は,自動アクション通知定義ファイル(actnotice.conf)を編集して設定します。
詳細は,「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 自動アクション通知定義ファイル(actnotice.conf)」(3. 定義ファイル)を参照してください。
(4) 自動アクションの実行抑止の設定
自動アクションの実行抑止は,自動アクション一つ一つに対して設定します。実行抑止は,JP1/IM - ViewのGUIまたは定義ファイルで設定できます。
(a) JP1/IM - ViewのGUIを使って設定する
自動アクションの実行抑止は[アクション詳細設定]画面で設定します。
詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 1.3.23[アクション詳細設定]画面」を参照してください。
(b) 定義ファイルを編集して設定する
自動アクションの実行抑止は,自動アクション定義ファイル(actdef.conf)を編集して設定します。
詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス 自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(3. 定義ファイル)を参照してください。
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