JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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11.2.4 イベント取得フィルターを設定する

イベント取得フィルターの設定方法を,一つだけ設定する場合,複数設定する場合,およびイベント取得フィルター(互換用)の設定をする場合に分けてそれぞれ説明します。

注意
ここで設定するイベント取得フィルターは,JP1/IM - Managerのすべてのサービスに配信するJP1イベントを制限するフィルターです。ただし,イベント取得フィルター(互換用)を除きます。
<この項の構成>
(1) イベント取得フィルターを一つだけ設定する
(2) イベント取得フィルターを複数設定する
(3) イベント取得フィルター(互換用)を設定する
(4) 共通除外条件を設定する

(1) イベント取得フィルターを一つだけ設定する

JP1/IM - ManagerがJP1/BaseのイベントDBからイベントを取得するときのフィルター条件を一つだけ設定する場合の方法を示します。なお,ここで示す設定は,イベント取得フィルター(互換用)を使用している場合は実施できません。設定手順は,次のとおりです。なお,[システム環境設定]画面を起動するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。

  1. イベント一覧に表示されているJP1イベントの属性値を条件として利用する場合は,イベント一覧からJP1イベントを選択する。
  2. [イベントコンソール]画面で[オプション]−[システム環境設定]を選択する。
    [システム環境設定]画面が表示されます。
  3. [適用中のフィルター]の[設定]ボタンをクリックする。
    [イベント取得条件設定]画面が表示されます。
    設定済みのイベント取得フィルターを編集する場合は,[イベント取得条件]のドロップダウンリストからイベント取得フィルターを選択したあと,[設定]ボタンをクリックします。[イベント取得条件設定]画面に選択したイベント取得フィルターの内容が表示され,設定内容を編集できます。
  4. [イベント取得条件設定]画面でフィルターの設定をする。
    [イベント取得条件設定]画面では次の設定を行います。
    • フィルター名とフィルターID
      新規でイベント取得フィルターを作成する場合,フィルター名を入力します。フィルターIDは,イベント取得条件一覧の中で,未使用のフィルターIDが数値の小さい順に自動的に割り振られます。
      イベント取得フィルターを編集する場合,編集するイベント取得フィルターのフィルター名およびフィルターIDが表示されます。フィルター名やフィルターIDを編集すると,フィルター名やフィルターIDが編集した内容に変更されます。新しいイベント取得フィルターが作成されるわけではありませんので,注意してください。また,すでに指定されているフィルター名やフィルターIDを重複して指定できません。
    • 条件群の設定
      フィルターの通過条件,および除外条件を区別するために,条件群に名前を付けます。なお,通過条件群と除外条件群に同じ名前は付けられません。
      条件群は,通過条件群,除外条件群それぞれ最大30件設定でき,条件群同士の関係はOR条件となります。
      なお,条件群の設定は[一覧表示]をクリックして[一覧]を表示状態にしておく必要があります。
      条件群の追加:[追加]をクリックすると,定義していない名称「条件群n」(nは数字)が追加されます。
      条件群の複製:条件群を選択し,[複製]をクリックすると,「コピー 選択した条件群名」が追加されます。
      条件群の削除:条件群を選択し,[削除]をクリックすると,選択した条件群が削除されます。
      条件群のリネーム:条件群を選択すると,選択した条件群の名前が[条件群名]に表示されます。これを編集し,フォーカスを移動すると,条件群の名前が変更されます。
    • 条件の設定(各条件群の詳細設定)
      フィルターの通過条件,または除外条件を設定します。
      条件は,複数の条件を組み合わせて設定でき,条件同士の関係はAND条件となります。
      設定できる項目は,登録ホスト名,重大度(またはJP1/SESイベント),オブジェクトタイプ,オブジェクト名,登録名タイプ,登録名,事象種別,ユーザー名,メッセージ,プロダクト名,およびイベントIDです。
      [イベントコンソール]画面で選択したJP1イベントの属性値を条件一覧に反映させるには,[選択イベント条件入力]をクリックします。
  5. [OK]をクリックする。
    [イベント取得条件設定]画面が閉じ,[システム環境設定]画面に戻ります。
  6. [適用]をクリックする。
    設定した内容が有効になります。

(2) イベント取得フィルターを複数設定する

JP1/IM - ManagerがJP1/BaseのイベントDBからイベントを取得するときのフィルター条件を複数設定する場合の方法を示します。

イベント取得フィルターを複数設定する場合,[システム環境設定]画面から[イベント取得条件一覧]画面を表示して,イベント取得フィルターを設定します。この方法では,新規のイベント取得フィルターの作成や設定済みのイベント取得フィルターの編集,複製,および削除ができます。なお,ここで示す設定はイベント取得フィルター(互換用)を使用している場合は実施できません。

設定手順は,次のとおりです。なお,[システム環境設定]画面を起動するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。

  1. [イベントコンソール]画面で[オプション]−[システム環境設定]を選択する。
    [システム環境設定]画面が表示されます。
  2. [イベント取得条件]の[一覧編集]ボタンをクリックする。
    [イベント取得条件一覧]画面が表示されます。
  3. イベント取得フィルターを編集・複製・削除する場合は,[フィルター一覧]から編集したいイベント取得フィルターを選択する。
  4. 設定する内容にあわせて,[追加]・[編集]・[複製]・[削除]をクリックする。

    [追加]をクリックした場合
    [イベント取得条件設定]画面が表示され,新しいイベント取得フィルターを設定できます。

    [編集]をクリックした場合
    [イベント取得条件設定]画面が表示され,手順3で選択したイベント取得フィルターの設定を編集できます。[イベント取得条件設定]画面で設定する内容の概要については,「11.2.4 (1) イベント取得フィルターを一つだけ設定する」を参照してください。

    [複製]をクリックした場合
    選択したイベント取得フィルターが複製され,[フィルター一覧]に追加されます。複製されたイベント取得フィルターは,名称の文頭に「コピー 」が追加されます。ここでは,複製されたイベント取得フィルターの名称は変更できません。
    イベント取得フィルターの名称を変更したい場合は,[編集]ボタンをクリックして表示される[イベント取得条件設定]画面で編集してください。

    [削除]をクリックした場合
    選択したイベント取得フィルターが削除されます。
  5. [OK]をクリックする。
    [イベント取得条件一覧]画面が閉じ,[システム環境設定]画面に戻ります。
  6. [適用]をクリックする。
    設定した内容が有効になります。

(3) イベント取得フィルター(互換用)を設定する

イベントコンソールサービスがイベントフロー制御サービスからイベントを取得するときのフィルター条件を設定します。なお,ここで示す設定はイベント取得フィルター(互換用)を使用している場合だけ実施できます。

設定手順は,次のとおりです。なお,[システム環境設定]画面を起動するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。

  1. [イベントコンソール]画面で[オプション]−[システム環境設定]を選択する。
    [システム環境設定]画面が表示されます。
  2. [イベント取得条件]の[設定]ボタンをクリックする。
    [イベント取得条件設定]画面(互換用)が表示されます。
  3. イベントサービスからイベントを取得するときのフィルター条件を設定する。
    JP1/SESのイベントを[イベントコンソール]画面に表示する場合は,[JP1/SESイベント]の[取得する]をチェックします。
    JP1イベントの重大度を指定する場合は,[重大度]をチェックした後,緊急,警戒,致命的,エラー,警告,通知,情報,デバッグの中から必要な項目をチェックします。[重大度]にチェックがない場合は,重大度が定義されているすべてのイベントが対象になります。
    イベントIDを指定したい場合は,[イベントID]をチェックした後,JP1イベントのIDを指定します。複数のイベントIDを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。
    ここで設定した各条件は,「JP1/SESイベントとイベントIDのAND条件」,または「重大度とイベントIDのAND条件」としてイベントサービスに渡されます。
  4. [OK]をクリックする。
    [システム環境設定]画面に戻ります。
  5. [適用]をクリックする。
    設定した内容が有効になります。

(4) 共通除外条件を設定する

一時的にメンテナンス対象ホストの発行するJP1イベントを取得対象外とするための,共通除外条件を設定する方法を示します。なお,[システム環境設定]画面を起動するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。

  1. [イベントコンソール]画面で[オプション]−[システム環境設定]を選択する。
    [システム環境設定]画面が表示されます。
  2. 設定済みの共通除外条件を編集する場合は,対象の共通除外条件群名を選択して,[共通除外条件群一覧]の[設定]をクリックする。
    [共通除外条件設定]画面が表示されます。手順4に進みます。
  3. 新たに共通除外条件を定義する場合は,[一覧編集]をクリックする。
    [イベント取得条件一覧]画面が表示されます。
    [イベント取得条件一覧]画面では,共通除外条件を追加,編集,複製,削除できます。共通除外条件群は最大30件設定でき,条件群同士の関係はOR条件となります。
    • 条件群の追加:[追加]をクリックすると,[共通除外条件設定]画面が表示され,新規の共通除外条件群を設定できます。
    • 条件群の編集:共通除外条件群を選択し,[編集]をクリックすると,[共通除外条件設定]画面が表示され,選択した共通除外条件群を編集できます。
    • 条件群の複製:共通除外条件群を選択し,[複製]をクリックすると,「コピー 選択した条件群名」が追加されます。
    • 条件群の削除:共通除外条件群を選択し,[削除]をクリックすると,選択した条件群が削除されます。
  4. [共通除外条件設定]画面で条件を設定する。
    • 共通除外条件群ID
      共通除外条件群IDをドロップダウンリストから選択します。
      共通除外条件を追加する場合,共通除外条件群一覧の中で未使用の共通除外条件群IDが,数値の小さい順に自動的に割り振られます。
      共通除外条件を編集する場合,共通除外条件群一覧から選択した共通除外条件群IDが表示されます。
      すでに指定されている共通除外条件群IDを重複して指定できません。
    • 共通除外条件群名
      共通除外条件群の名称を入力します。
      既存の共通除外条件群を選択した状態で名称を変更した場合は,新しく指定した名称で上書きされます。
    • 条件の設定(各条件群の詳細設定)
      取得対象外としたいJP1イベントの条件を設定します。
      条件は,複数の条件を組み合わせて設定でき,条件同士の関係はAND条件となります。
      設定できる項目は,登録ホスト名,重大度(またはJP1/SESイベント),オブジェクトタイプ,オブジェクト名,登録名タイプ,登録名,事象種別,ユーザー名,メッセージ,プロダクト名,およびイベントIDです。
      [イベントコンソール]画面で選択したJP1イベントの属性値を条件一覧に反映させるには,[選択イベント条件入力]をクリックします。
  5. [OK]をクリックする。
    [共通除外条件設定]画面が閉じ,[システム環境設定]画面に戻ります。
  6. 設定した共通除外条件を有効にしたい場合は,[適用]をチェックする。
  7. [適用]をクリックする。
    設定した内容が有効になります。

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