JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
問題個所が特定できたら,問題の調査を始めます。
- <この項の構成>
- (1) ガイド機能による問題調査の支援
- (2) 問題個所の確認
- (3) イベントの調査
(1) ガイド機能による問題調査の支援
調査を始めるに当たり,まずは,発生している問題に関するガイドを表示します。
図2-14 ガイド機能による対応手順のアドバイス
監視ノードを選択して[ガイド]を実行すると,監視ノードの種類や状態に合わせて,あらかじめ登録されているガイド情報を表示します。
ガイド機能には,障害時の運用手順や各種エラー事例など,運用ノウハウを登録できます。多種多様なリソースに合わせて問題を適切に対処するのは容易ではありませんが,ガイド機能を活用して問題発生の運用方法をガイドすることで,システム管理者の負担を軽減できます。
ガイドの情報としては,対応手順,個々のエラーの対処例,などが考えられますが,次のことを目安にしてください。
- 監視グループのガイド情報
障害対処手順や影響範囲など,対応方法をアドバイスする情報を設定する。
- 監視オブジェクトのガイド情報
エラーの意味や事例など,調査のヒントになる情報を設定する。
- 注意
- ガイドを表示するには,あらかじめガイド情報を登録しておく必要があります。
(2) 問題個所の確認
障害状態になっている監視ノードが特定できたら,障害の原因になったイベントを確認します。
図2-15 問題個所の確認
障害状態の監視ノードを選択して[状態変更イベント検索]を実行します。
[イベントコンソール]画面の[イベント検索]ページが開き,監視ノードが障害状態になる原因となったJP1イベントの検索結果が表示されます。
(3) イベントの調査
問題の原因になったJP1イベントが特定できたら,詳細を調査します。
図2-16 問題の調査
まず[イベント詳細表示]によって,エラーメッセージなど詳細を確認します。
次に,[モニター起動]によってJP1イベントを発行した関連アプリケーションを呼び出し,問題が発生した要因を調査します。例えば,JP1/AJS2が発行したジョブのエラーからモニター起動すると,ジョブネットの状態を表示し,詳細を調査できます。
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