Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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11.4.13 クライアント設定の管理

<この項の構成>
(1) システム行先・区分管理機能
(2) システム用件・略記管理機能
(3) クライアント環境設定情報管理機能(gamuenv.iniの設定)
(4) クライアント環境設定情報管理機能(appouenv.iniの設定)
(5) クライアント環境設定情報管理機能(appomngr.iniの設定)
(6) 休日管理機能
(7) 記念日管理機能
(8) 行先区分管理機能
(9) 時間区切り線機能

(1) システム行先・区分管理機能

システム標準値の行先・区分を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 行先 区分ID 並び順
(a) コマンドの書式(出力)

システム標準値の行先,区分を「並び順」の昇順で出力します。

sfexpdst.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    コマンドの実行結果を出力するファイルのパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpdst.bat
(b) コマンドの書式(設定)

システム標準値の行先・区分を追加・変更・削除します。

sfsetdst.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    システム標準値の行先・区分を登録します。次の場合は登録されません。
    ・指定された区分IDが登録されていない場合
    ・指定された並び順が正しくない場合
    ・指定された並び順が登録済みの場合
    ・行先の指定値が正しくない場合
  • C
    システム標準値の行先・区分を更新します。次の場合は更新されません。
    ・指定された区分IDが登録されていない場合
    ・行先の指定値が正しくない場合
  • D
    システム標準値の行先・区分を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 行先 区分ID 並び順
A
C
D × ×
I × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

行先
行先を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です(40バイトまでしか表示できないクライアントがあります)。
区分ID
区分IDを指定します。区分IDは「11.4.13(8) 行先区分管理機能」で登録した区分IDを指定します。
並び順
並び順を数値で指定します。指定できる範囲は1〜100です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetdst.bat

(2) システム用件・略記管理機能

用件・略記を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 用件 略記 並び順
(a) コマンドの書式(出力)

用件・略記を「並び順」に従って出力します。

sfexpttl.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    コマンドの実行結果を出力するファイルのパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpttl.bat
(b) コマンドの書式(設定)

用件・略記を追加・変更・削除します。

sfsetttl.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルのパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    用件・略記を追加します。次の場合は追加されません。
    ・指定された並び順が正しくない場合
    ・指定された並び順が登録済みの場合
    ・用件の指定値又は略記の指定値が正しくない場合
  • C
    用件・略記を更新します。
  • D
    用件・略記を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 用件 略記 並び順
A
C
D × ×
I × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

用件
用件を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です(40バイトまでしか表示できないクライアントがあります)。
略記
略記を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して64バイト以内です(6バイトまでしか表示できないクライアントがあります)。
並び順
並び順を数値で指定します。指定できる範囲は1〜100です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetttl.bat

(3) クライアント環境設定情報管理機能(gamuenv.iniの設定)

WWW for Schedule用のデフォルト設定ファイルgamuenv.iniを管理します。

(a) コマンドの書式(出力)

WWW for Schedule用のデフォルト設定ファイルgamuenv.iniを出力します。

sfexpgamuenv.bat

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpgamuenv.bat

登録したファイルの末尾には空行が1行追加されます。空行はsfexpgamuenv(出力用コマンド)とsfsetgamuenv(設定用コマンド)を実行するたびに追加されるため,コマンドを連続して実行する場合には,末尾の空行をテキストエディタで削除してください。

(b) コマンドの書式(設定)
sfsetgamuenv.bat <入力ファイルパス>

コマンドは次の手順で実行してください。

  1. 管理ツールをDBモードで起動します(SF32SYS.iniに設定を記載)。
  2. WWW for Schedule設定画面で設定を実施します。
  3. 「<Scheduler Serverインストールフォルダ>\etc_db」フォルダ下に生成されたファイルgamuenv.iniを指定して,sfsetgamuenvコマンドを実行します。
    WWW for Schedule設定画面で設定を実施した場合は,<Scheduler Serverインストールフォルダ>\etc_db\appouenv.iniも更新されるため,sfsetappouenvコマンドも実行してください。

引数
  • 入力ファイルパス
    gamuenv.iniのファイルパスを指定します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetgamuenv.bat

(4) クライアント環境設定情報管理機能(appouenv.iniの設定)

環境設定ファイルappouenv.iniを管理します。

(a) コマンドの書式(出力)

環境設定ファイルappouenv.iniを出力します。

sfexpappouenv.bat

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpappouenv.bat

登録したファイルの末尾には空行が1行追加されます。空行はsfexpappouenv(出力用コマンド)とsfsetappouenv(設定用コマンド)を実行するたびに追加されるため,コマンドを連続して実行する場合には,末尾の空行をテキストエディタで削除してください。

(b) コマンドの書式(設定)
sfsetappouenv.bat <入力ファイルパス>

コマンドは次の手順で実行してください。

  1. 管理ツールをDBモードで起動します(SFTool32.iniに設定を記載)。
  2. 設定画面(WWW for Schedule設定を含む)で設定を実施します。
  3. 「<Scheduler Serverインストールフォルダ>\etc_db」フォルダ下に生成されたファイルappouenv.iniを指定して,sfsetappouenvコマンドを実行します。

引数
  • 入力ファイルパス
    appouenv.iniのファイルパスを指定します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetappouenv.bat

(5) クライアント環境設定情報管理機能(appomngr.iniの設定)

拡張スケジュール設定ファイルappomngr.iniを管理します。

(a) コマンドの書式(出力)

拡張スケジュール設定ファイルappomngr.iniを出力します。

sfexpappomngr.bat

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpappomngr.bat

登録したファイルの末尾には空行が1行追加されます。空行はsfexpappomngr(出力用コマンド)とsfsetappomngr(設定用コマンド)を実行するたびに追加されるため,コマンドを連続して実行する場合には,末尾の空行をテキストエディタで削除してください。

(b) コマンドの書式(設定)
sfsetappomngr.bat <入力ファイルパス>

コマンドは次の手順で実行してください。

  1. appomngr.iniを作成します。
  2. appomngr.iniを指定してsfsetappomngrコマンドを実行します。

引数
  • 入力ファイルパス
    appomngr.iniのファイルパスを指定します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetappomngr.bat

(6) 休日管理機能

汎用化データのデフォルト設定の休日・祝日を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 エリアコード 日付 日種別 名前 国際化名
(a) コマンドの書式(出力)

汎用化データのデフォルト設定の休日・祝日を日付の昇順で出力します。

sfexpdfthdy.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    コマンドの実行結果を出力するファイルのパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。
  • 日付は,年月日を出力します。
    出力形式:yyyy-mm-dd(yyyy:年,mm:月,dd:日)
  • 日種別は,祝日・休日の種別を出力します。
    1:休日
    2:祝日
  • 名前は,祝日・休日の名前を出力します。
  • 国際化名は,祝日・休日の国際化名を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpdfthdy.bat
(b) コマンドの書式(設定)

汎用化データのデフォルト設定の休日・祝日を追加・変更・削除します。

sfsetdfthdy.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルのパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    汎用化データのデフォルト設定の休日・祝日を追加します。次の場合は追加されません。
    ・指定された祝日種別が正しくない場合
    ・指定されたエリアコード及び日付が登録済みの場合
    ・エリアコードの指定値が正しくない場合
  • C
    汎用化データのデフォルト設定の休日・祝日を更新します。
    エリアコードの指定値が正しくない場合は,更新されません。
  • D
    汎用化データのデフォルト設定の休日・祝日を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 エリアコード 日付 日種別 名前 国際化名
A
C
D × × ×
I × × × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

エリアコード
エリアの国名コードをISO 3166-1 alpha 2形式で指定します。
指定例を次に示します。
国名コード 国名・地域名
US アメリカ合衆国
GB イギリス
CN 中国
JP 日本
英大文字が2バイトで指定されていないかはチェックされますが,コードのISO登録有無チェックはされません。
日付
日付を年月日でyyyy-mm-dd形式で指定します。
  • yyyy:年を0001〜9999で指定します。
  • mm:月を01〜12で指定します。
  • dd:日を指定します。
日種別
祝日・休日の種別を次の数値で指定します。
  • 1:休日
  • 2:祝日
名前
名前を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
国際化名
国際化名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetdfthdy.bat
(c) サンプルファイル

サンプルファイルは次の場所にあります。

(7) 記念日管理機能

システム標準値の記念日を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 記念日 表示名 国際化表示名
(a) コマンドの書式(出力)

システム標準値の記念日を日付の昇順で出力します。

sfexpannv.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    コマンドの実行結果を出力するファイルのパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。
  • 記念日は,記念日を年月日で0001-mm-dd(0001:年,mm:月,dd:日)形式で出力します。年は「0001」固定です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpannv.bat
(b) コマンドの書式(設定)

システム標準値の記念日を追加・変更・削除します。

sfsetannv.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルのパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    システム標準値の記念日をデータベースに登録します。次の場合は追加されません。
    ・指定された記念日が正しくない場合
    ・指定された記念日が登録済みの場合
    ・表示名の指定値が正しくない場合
  • C
    システム標準値の記念日を更新します。
    指定された記念日又は表示名の指定値が正しくない場合は,更新されません。
  • D
    システム標準値の記念日を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 記念日 表示名 国際化表示名
A
C
D × ×
I × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

記念日
記念日を0001-mm-dd形式で指定します。
  • yyyy:0001
    記念日は通年管理のため,年には「0001」と指定してください。
  • mm:月を01〜12で指定します。
  • dd:日を指定します。
表示名
表示名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
国際化表示名
国際化表示名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です(50バイトまでしか表示できないクライアントがあります)。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetannv.bat

(8) 行先区分管理機能

汎用化データのデフォルト設定の行先・区分を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 区分ID 表示名 国際化表示名 並び順
(a) コマンドの書式(出力)

汎用化データのデフォルト設定の行先・区分を区分IDの順に出力します。

sfexpdftdstdiv.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    コマンドの実行結果を出力するファイルのパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。
  • 並び順には,区分の並び順を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpdftdstdiv.bat
(b) コマンドの書式(設定)

汎用化データのデフォルト設定の行先・区分を追加・変更・削除します。

sfsetdftdstdiv.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルのパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    汎用化データのデフォルト設定の行先・区分を登録します。次の場合は追加されません。
    ・指定された区分ID及び並び順が登録されていない場合
    ・指定された区分ID,並び順又は表示名の指定値が正しくない場合
    ・指定された区分ID及び並び順が登録済みの場合
  • C
    汎用化データのデフォルト設定の行先・区分を更新します。次の場合は更新されません。
    ・指定された区分IDが登録されていない場合
    ・指定された区分ID,並び順又は表示名の指定値が正しくない場合
    ・指定された区分ID及び並び順が登録済みの場合
  • D
    汎用化データのデフォルト設定の行先・区分を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 区分ID 表示名 国際化表示名 並び順
A
C
D × ×
I × × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

区分ID
区分IDを数値で指定します。指定できる範囲は1〜64です。
区分IDは必ず連番になるように指定してください。抜けているIDがあるとクライアントからログインした場合にエラーとなります。
重複する区分IDを指定した場合,メッセージKDAE20006-Wが表示され,登録できません。
表示名
行先区分の表示名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
国際化表示名
行先区分の国際化表示名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
並び順
並び順を数値で指定します。指定できる範囲は1〜64です。
重複する区分IDを指定した場合,メッセージKDAE20006-Wが表示され,登録できません。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetdftdstdiv.bat

(9) 時間区切り線機能

汎用化データのデフォルト設定の時間区切り線を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

操作種別 区切り時刻
(a) コマンドの書式(出力)

汎用化データのデフォルト設定の時間区切り線を時刻の昇順で出力します。

sfexpdfttmdiv.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    実行結果を出力するファイルパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 操作種別には「I」が出力されます。
  • 区切り時刻は,区切りの時刻をhh:mm:00(hh:時,mm:分,00:秒)形式で出力します。
    区切り時刻は,時及び分指定です。秒は00と出力されます。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexpdfttmdiv.bat
(b) コマンドの書式(設定)

汎用化データのデフォルト設定の時間区切り線を追加・削除します。

sfsetdfttmdiv.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルのパスを指定します。

入力ファイルの形式
操作種別
次のどれかを指定します。
  • A
    汎用化データのデフォルト設定の時間区切り線を追加します。指定された区切り時刻が値が正しくない場合は,追加されません。
  • D
    汎用化データのデフォルト設定の時間区切り線を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
操作種別の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
操作種別の指定値 区切り時刻
A
D
I ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

区切り時刻
区切り時刻をhh:mm:ss形式で指定します。
  • hh:時間を00〜23で指定します。
  • mm:分を00〜59で指定します。
  • ss:秒は00と指定してください。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetdfttmdiv.bat