Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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11.4.11 組織テンプレートの管理

<この項の構成>
(1) 組織テンプレート管理機能(名称管理機能)
(2) 組織テンプレート管理機能(区分管理機能)
(3) 組織テンプレート管理機能(休日管理機能)
(4) 組織テンプレート管理機能(時間区切り線機能)
(5) マッピング管理機能
(6) ON/OFF切り替え機能

(1) 組織テンプレート管理機能(名称管理機能)

組織テンプレートの名称を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 テンプレート名 国際化テンプレート名
(a) コマンドの書式(出力)

現在登録済みの組織テンプレートの名称及び国際化名称をテンプレート名順に表示します。

sfexporgtpl.bat <出力ファイルパス>

引数
  • 出力ファイルパス
    コマンドの実行結果を出力するファイルのパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexporgtpl.bat

出力例

#処理区分,テンプレート名,国際化テンプレート名
I,Sample1,サンプル1
(b) コマンドの書式(設定)

組織テンプレートを追加・更新・削除します。削除する場合は,テンプレートに関連付けられた区分,休日,時間区切り線も同時に削除します。

sfsetorgtpl.bat <入力ファイルパス>

組織テンプレートを登録した場合は,あわせて区分管理機能,休日管理機能,時間区切り線機能で,テンプレートの区分,休日,時間区切り線を設定してください。設定しなかった場合は次のように動作します。

項目 項目を設定しなかった場合の動作
区分 管理ツールコマンドsfsetdftdstdiv(行先区分管理機能)で登録したシステムの区分をが使用されます。
カレンダ
  • 国際化対応クライアントの場合
    UTC(協定世界時)での現在時刻の前後3年がすべて平日となります。
  • 国際化未対応クライアントの場合
    SFShiftコマンドの引数-gmtで指定したタイムゾーンでの現在時刻の前後3年がすべて平日となります。
時間区切り線 時間区切り線がない状態で動作します。

引数
  • 入力ファイルパス
    設定するテンプレートを記述したファイル名を指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    新しくテンプレートを追加します。
    指定されたテンプレート名が登録済みの場合は,追加されません。
  • C
    登録済みのテンプレートの国際化テンプレート名を更新します。
  • D
    登録済みのテンプレートを削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 テンプレート名 国際化テンプレート名
A
C
D ×
I × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

テンプレート名
操作対象とするテンプレートのテンプレート名を指定します。
指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
国際化テンプレート名
操作対象とするテンプレートの国際化テンプレート名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetorgtpl.bat

ファイル入力例
Sample1を削除してSample2を追加する場合の入力例を次に示します。
#処理区分,テンプレート名,国際化テンプレート名
D,Sample1,サンプル1
A,Sample2,サンプル2

(2) 組織テンプレート管理機能(区分管理機能)

組織テンプレートに割り当てる区分を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 テンプレート名 区分ID 区分名 国際化区分名 区分並び順
(a) コマンドの書式(出力)

組織テンプレートに割り当てる区分を出力します。

sfexporgtpldiv.bat { /a | /o <テンプレート名> } <出力ファイルパス>

引数
  • /a
    すべてのテンプレートの区分データをテンプレート名順,区分ID順にソートして出力します。
  • /o <テンプレート名>
    テンプレート名を指定して,指定した組織テンプレートの区分データを区分ID順にソートし出力します。
    <テンプレート名>には,取得対象のテンプレート名を指定します。
  • 出力ファイルパス
    区分情報を出力するファイルパスを指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexporgtpldiv.bat

出力例

#処理区分,テンプレート名,区分ID,区分名,国際化区分名,区分並び順
I,Sample1,1,Office,職場,1
I,Sample1,2,Transportation,移動,2
(b) コマンドの書式(設定)

組織テンプレートに割り当てる区分を追加・変更・削除します。

sfsetorgtpldiv.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定データを記述したファイルパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    新しく区分を追加します。次の場合は追加されません。
    ・指定されたテンプレート名と区分IDの組み合わせが登録済みの場合
    ・指定されたテンプレート名と区分並び順の組み合わせが登録済みの場合
    ・指定されたテンプレート名が登録されていない場合
    ・指定された区分IDの指定値が正しくない場合
    ・区分名又は区分並び順の指定値が正しくない場合
  • C
    登録済みのテンプレートの区分を更新します。次の場合は更新されません。
    ・指定されたテンプレート名と区分並び順の組み合わせが登録済みの場合
    ・指定されたテンプレート名と区分IDの組み合わせが登録されていない場合
    ・区分名又は区分並び順の指定値が正しくない場合
  • D
    登録済みのテンプレートの区分を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 テンプレート名 区分ID 区分名 国際化区分名 区分並び順
A
C
D × × ×
I × × × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

テンプレート名
区分が関連付けられたテンプレート名を指定します。
指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
区分ID
操作対象とする区分IDを数字で指定します。指定できる範囲は1〜64です。
区分IDは必ず連番になるように指定してください。抜けているIDがあるとクライアントからログインした場合にエラーとなります。
重複する区分IDを指定した場合,登録できません。
区分名
操作対象とする区分名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
国際化区分名
操作対象とする区分の国際化名称を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です(8バイトまでしか表示できないクライアントがあります)。
区分並び順
操作対象とする区分の並び順を数字で指定します。指定できる範囲は1〜64です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetorgtpldiv.bat

(3) 組織テンプレート管理機能(休日管理機能)

組織ごとの休日,祝日を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 エリアコード テンプレート名 日付 祝日種別 名前 国際化名
(a) コマンドの書式(出力)

組織ごとの休日・祝日を日付の順で出力します。

sfexporghdy.bat { /a | /o <テンプレート名> } <出力ファイルパス>

引数
  • /a
    全組織テンプレートの休日と祝日を出力します。出力データは次の順でソートされます。
    1. テンプレート名
    2. 日付
  • /o <テンプレート名>
    テンプレート名を指定して休日と祝日を出力します。
    <テンプレート名>には,操作対象となる組織テンプレートの名称を指定します。
  • 出力ファイルパス
    休日,祝日リストを出力するファイル名を指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。
  • テンプレート名は,休日情報が割り当てられたテンプレート名を出力します。
  • 日付は,休日,祝日の年月日を出力します。
    出力形式:yyyy-mm-dd(yyyy:年,mm:月,dd:日)
  • 祝日種別は,次の数値を出力します。
    1:休日
    2:祝日
  • 名前は,休日,祝日名を出力します。
  • 国際化名は,休日,祝日の国際化名を出力します。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexporghdy.bat
(b) コマンドの書式(設定)

組織ごとの休日,祝日を追加・変更・削除します。

sfsetorghdy.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    新しく休日,祝日を追加します。次の場合は追加されません。
    ・指定されたテンプレート名が登録されていない場合
    ・指定された日付が正しくない場合
    ・指定された祝日種別が正しくない場合
    ・指定されたエリアコード,テンプレート名及び日付が登録済みの場合
    ・エリアコードの指定値が正しくない場合
  • C
    登録済みの休日,祝日を更新します。次の場合は更新されません。
    ・指定された日付が正しくない場合
    ・指定された祝日種別が正しくない場合
    ・エリアコードの指定値が正しくない場合
  • D
    登録済みの休日,祝日を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 エリアコード テンプレート名 日付 祝日種別 名前 国際化名
A
C
D × × ×
I × × × × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

エリアコード
祝日,休日を登録するエリアの国名コードをISO 3166-1 alpha 2形式で指定します。
指定例を次に示します。
国名コード 国名・地域名
US アメリカ合衆国
GB イギリス
CN 中国
JP 日本
英大文字が2バイトで指定されていないかはチェックされますが,コードのISO登録有無チェックはされません。
テンプレート名
祝日,休日を割り当てるテンプレート名を指定します。
指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
日付
祝日,休日の年月日を「yyyy-mm-dd」の形式で指定します。
  • yyyy:年を0001〜9999で指定します。
  • mm:月を01〜12で指定します。
  • dd:日を指定します。
祝日種別
祝日種別を次の数値で指定します。
  • 1:休日
  • 2:祝日
名前
休日,祝日名を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
国際化名
休日,祝日の国際化名称を指定します。指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetorghdy.bat

ファイル入力例

#処理区分,エリアコード,テンプレート名,日付,祝日種別,名前,国際化名
A,JP,Sample1,2009-01-01,2,New Year,元旦
A,JP,Sample1,2009-03-20,2,Vernal Equinox Day,春分の日

(4) 組織テンプレート管理機能(時間区切り線機能)

組織ごとの時間区切り線を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 テンプレート名 区切り時刻
(a) コマンドの書式(出力)

組織ごとの時間区切り線の基準となる時刻(区切り時刻)を出力します。

sfexporgtmdiv.bat { /a | /o <テンプレート名> } <出力ファイルパス>

引数
  • /a
    全組織テンプレートの時間区切り線の基準となる時刻(区切り時刻)を出力します。出力データは次の順でソートされます。
    1. テンプレート名
    2. 時間
  • /o <テンプレート名>
    テンプレート名を指定して,時間区切り線の基準となる時刻(区切り時刻)を時間順に出力します。
    <テンプレート名>には,操作対象となるテンプレートの名称を指定します。
  • 出力ファイルパス
    時間区切り線リストを出力するファイル名を指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。
  • 区切り時刻は,hh:mm:00(hh:時,mm:分,00:秒)の形式で出力します。秒は00と出力されます。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexporgtmdiv.bat
(b) コマンドの書式(設定)

組織ごとの時間区切り線を追加・削除します。

sfsetorgtmdiv.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    新しく時間区切り線を追加します。次の場合は追加されません。
    ・指定されたテンプレートが登録されていない場合
    ・指定された区切り時刻が正しくない場合
    ・指定されたテンプレート名及び区切り時刻が登録済みの場合
  • D
    登録済みの時間区切り線を削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 テンプレート名 区切り時刻
A
D
I × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

テンプレート名
時間区切り線を割り当てるテンプレート名を指定します。
指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
区切り時刻
時間区切り線の基準となる時刻をhh:mm:ssの形式で指定します。
  • hh:00〜23
  • mm:00〜59
  • ss:00と指定してください。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetorgtmdiv.bat

ファイル入力例

#処理区分,テンプレート名,区切り時刻
A,Sample1,08:45:00
D,Sample1,17:15:00

(5) マッピング管理機能

組織テンプレートと組織の対応を管理します。ファイルの形式は次のとおりです。

処理区分 テンプレート名 組織種別 組織ID 組織名 国際化組織名
(a) コマンドの書式(出力)

組織テンプレートと組織の対応を出力します。

sfexporgtplmap.bat { /a | /o <テンプレート名> } <出力ファイルパス>

引数
  • /a
    全組織テンプレートに所属する組織一覧を出力します。出力データは次の順でソートされます。
    1. テンプレート名
    2. 組織ID
  • /o <テンプレート名>
    テンプレート名を指定して所属する組織の一覧を組織IDの順で出力します。
    <テンプレート名>には,操作対象となるテンプレートの名称を指定します。
  • 出力ファイルパス
    マッピング情報を出力するファイル名を指定します。

出力ファイルの形式
  • 処理区分には「I」を出力します。
  • 組織種別を次の数値で出力します。
    0:最上位組織
    1:組織

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexporgtplmap.bat

出力例

#処理区分,テンプレート名,組織種別,組織ID,組織名,国際化組織名
I,Sample1,0,business,Business Division,営業部
I,Sample1,1,tech,Technology Division,技術部
(b) コマンドの書式(設定)

組織テンプレートと組織の対応を追加・削除します。

sfsetorgtplmap.bat <入力ファイルパス>

引数
  • 入力ファイルパス
    設定する情報を記述したファイルパスを指定します。

入力ファイルの形式
処理区分
次のどれかを指定します。
  • A
    新しくテンプレートを組織に追加します。次の場合は追加されません。
    ・指定されたテンプレート名が登録されていない場合
    ・指定された組織IDが登録されていない場合
    ・指定されたテンプレート名及び組織IDが登録済みの場合
  • D
    登録済みのテンプレートを組織から削除します。
  • I
    行をコメント扱いとします。
処理区分の指定によって,ほかの項目の指定要否は次のように異なります。
処理区分の指定値 テンプレート名 組織種別 組織ID 組織名 国際化組織名
A × ×
D × ×
I × × × × ×

(凡例)
◎:必須項目(更新する項目)
○:必須項目
×:不要。指定しても無視する

テンプレート名
組織に割り当てるテンプレート名を指定します。
指定できる値の範囲は,UTF-8に変換して255バイト以内です。
組織種別
組織種別を次の数値で指定します。
  • 0:最上位組織
  • 1:組織
組織ID
テンプレートを割り当てる組織IDを指定します。
組織テンプレートは指定した組織のみ割り当てます。上位の組織に対応付けられた組織テンプレートはその組織の下位に属する組織には継承しません。そのため,テンプレートを割り当てたい組織は全て指定する必要があります。
組織名
組織名。この項目は使用しないため,値を指定する必要はありません。
国際化組織名
国際化組織名。この項目は使用しないため,値を指定する必要はありません。

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetorgtplmap.bat

ファイル入力例

#処理区分,テンプレート名,組織種別,組織ID,組織名,国際化組織名
A,Sample1,0,business,Business Division,営業部
D,Sample1,1,tech,Technology Division,技術部

(6) ON/OFF切り替え機能

組織テンプレートの利用有無を切り替えます。

(a) コマンドの書式(出力)

組織テンプレートの利用有無を標準出力へ出力します。

sfexporgtpluse.bat

出力ファイルの形式
PARAMVALUE
0
  • ヘッダPARAMVALUEの下に,組織テンプレートの利用有無を次の数値で出力します。
    0:無効(組織テンプレートを利用しない)
    1:有効(組織テンプレートを利用する)

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfexporgtpluse.bat
(b) コマンドの書式(設定)

組織テンプレートの利用有無を切り替えます。

sfsetorgtpluse.bat <組織テンプレート利用有無>

引数
  • 組織テンプレート利用有無
    組織テンプレートを利用するかどうかを次の数値で指定します。
    0:利用しない
    1:利用する

コマンドパス
<インストールディレクトリ>\batch\sfsetorgtpluse.bat