Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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10.4 他システムとゲートウェイ接続する場合の注意事項

ファイルモードで使用する,他システムとゲートウェイ接続する場合の注意事項を次に示します。

  1. 他システムとゲートウェイ接続する場合,自システムゲートウェイサーバマシンと接続先の他システムのゲートウェイサーバマシンとが,ホスト名を使用してTCP/IPで通信できるようにしてください。
  2. 自システム内及び接続する他システムを含めた全サーバ中にVersion 1.0(GroupAppomouse),Version 2.0のサーバが存在する場合,親サーバ及びゲートウェイサーバは必ずVersion 3以降にしてください。また,33バイト以上のホスト名を登録しないでください。
  3. マルチサーバ構成のシステムを構成する場合,ゲートウェイサーバは,親サーバと同様にシステム内で使用するバージョンの最新のバージョンを使用してください。
  4. 他システムとゲートウェイ接続する場合,次の現象が発生します。
    現象
    クライアントでスケジュールを選択し,「削除」「保留」「非承認」「承認」「選択」を選んでも,選択したスケジュールに対して処理が実行されないで,別のスケジュールに対して処理が実行されます。
    原因
    次の条件を満たしている場合に発生します。
    (a)他システムとゲートウェイ接続している
    (b)自システムと他システムに同一のユーザIDが存在している
    (c)上記(b)のユーザ二人が,同一のユーザに対し,同一の日に予約している
    (d)予約を受信したユーザが上記(c)のスケジュールに対して操作した
    回避方法
    複数システムとゲートウェイ接続する場合,システム間で同一のユーザIDを割り当てないでください。
  5. 自システム又は他システムのゲートウェイサーバのホスト名を変更した場合は,「Scheduler_Facilities管理ツール」を起動し,すべてのゲートウェイサーバで他システムの設定を再登録してください。他システムの登録方法については,「6.1.5 他システムとゲートウェイ接続する場合」を参照してください。
    注意
    ゲートウェイサーバのホスト名を変更した場合,ホスト名変更前のゲートウェイ越しの予約スケジュールについて,予約変更・回答・削除ができない場合があります。
  6. 他システムと接続している環境で,DNSを使ってホスト名を管理している場合,次の注意事項があります。
    現象
    他システムのユーザのスケジュール参照・予約時に通信エラー(タイムアウト)が発生する場合があります。
    条件
    次の条件を満たしている場合に発生するおそれがあります。
    (a)他システムと接続している
    (b)ホスト名の管理にDNSを使っている
    (c)使われていないホスト名がScheduler ServerのDNSホスト名一覧に登録されている
    回避方法
    Address Serverと連携していない場合は,次の手順で回避してください。
    1. 管理ツールを起動して「DNSホスト名の登録」で,不要なホスト名を削除します。
     「オプション」−「DNSホスト名」
    2. 次の操作を実施して,すべての子サーバで「管理データ取得」を実行します。
     「コンフィギュレーション」−[手動実行]−[管理データ取得]
    Address Serverと連携している場合は,次の手順で回避してください。
    1. 親サーバ上で以下のファイルを削除します。
     <インストールディレクトリ>\etc\DNSHOSTS.tbl
     (削除する前に必ずバックアップを取得しておいてください。エラー時のリカバリに使用します)
    2. 次の操作を実施して,親サーバ上でユーザ情報の再作成を実行します。
     「コンフィギュレーション」−[手動実行]−[ユーザ情報再作成]
    3. 管理ツールを起動して「DNSホスト名の登録」で自システムのゲートウェイホスト名と他システムのゲートウェイホスト名も再登録してください。
     「オプション」−「DNSホスト名」
    4. 次の操作を実施して,すべての子サーバから「管理データ取得」を実行します。
     「コンフィギュレーション」−[手動実行]−[管理データ取得]
  7. Version 6以前のScheduler Serverが存在する他システムに接続している場合,次の現象が起こります。
    現象
    ・11番目以降の区分を設定したスケジュールを他システムのユーザに予約すると,他システムのユーザがそのスケジュールを参照した時に,クライアント製品がエラー又は異常終了することがある。
    ・他システムのユーザのキーワード検索を行った時に,検索に失敗する。又はイベントスケジュールが検索できない。
    回避方法
    自システムのScheduler Server及びFacilities Managerがインストールされているすべてのマシンで,AppoSV.iniファイルに次の設定をしてください。AppoSV.iniファイルの設定方法については,「3.2.6 AppoSV.iniファイルの設定値一覧」を参照してください。
    [Environment]
    KBN_ENHANCE=OFF
  8. 他システムとゲートウェイ接続する場合,ユーザ検索機能の検索対象となるのは自システムのユーザだけです。なお,ユーザ検索機能はScheduler Client Version 5以降,及びWWW for Scheduler Version 5以降で使用できます。
    クライアントの各操作時の結果を次に示します。
    • 「特定の階層を指定する」チェックボックスをオフにして検索した場合
      他システムのユーザは検索対象になりません。自システムのユーザだけ検索します。
    • 「特定の階層を指定する」チェックボックスをオンにして,他システムを指定した場合
      エラーを示すダイアログが表示され,検索は実行されません。
    • 「特定の階層を指定する」チェックボックスをオンにして,自システムの組織を指定した場合
      指定した組織以下を検索します。
  9. 自システムにも存在するテーブルID(組織ID)を他システムのテーブルIDとして登録しないでください。