Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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Scheduler Server Version 7及びFacilities Manager Version 7以降は,行先・区分は最大64個まで設定できるようになりました。
それより前のバージョンで区分数を11個以上設定して運用する場合,次の前提条件があります。
- マルチサーバ環境ではすべてのマシンにScheduler Server Version 7以降とFacilities Manager Version 7以降をインストールしておく必要があります(施設管理を使用していない場合はFacilities Manager Version 7以降をインストールする必要はありません)。
- Scheduler Serverのゲートウェイを使って,Version 6以前のScheduler Serverが存在する他システムに接続している場合,次の手順で設定が必要です。
- 自システムのすべてのScheduler Server及びFacilities Managerがインストールされているマシンの,<インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.iniファイル(存在しない場合は作成してください)に次の記述を追加する。
AppoSV.iniの設定内容については,「3.2.6 AppoSV.iniファイルの設定値一覧」を参照してください。
[Environment]
KBN_ENHANCE = OFF<改行>
注 行末には改行が必要です。
- 「Groupmax Scheduler Server」及び「Groupmax Facilities Manager」のサービスを再起動する。
この設定をすると,次のように処理が変更されます。
- 他システムのScheduler Serverのバージョンに関係なく,11番目以降の区分を設定したスケジュールを他システムのユーザに予約すると,1番目の区分に変換されてスケジュールが予約されます。
- キーワード検索が正しく行われます。
また,接続しているScheduler Serverの他システムがすべてVersion 7以降になった場合,この設定を削除し,「Groupmax Scheduler Server」及び「Groupmax Facilities Manager」のサービスを再起動してください。
(2) 汎用化データのデフォルト設定
汎用化データ(休日,行先・区分,時間の区切り線)を次の手順で設定します。ここで設定する汎用化データが,システムのデフォルト設定となります。
製品をインストールした直後の祝日は,前年から翌年までの祝日が設定されています。「休日の設定」ウィンドウで設定を最新に更新してください。
- [オプション]−[汎用化データ]−[休日等のデフォルト設定]メニューを選択してください。「汎用化データの設定」ウィンドウが表示されます。
図6-20 「汎用化データの設定」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041500.GIF)
- 「汎用化データの設定」ウィンドウの[休日の設定]ボタンをクリックしてください。「休日の設定」ウィンドウが表示されます。
図6-21 「休日の設定」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041600.GIF)
- 日付をクリックすると休日に設定されます。もう一度クリックすると取り消されます。
- [週休]から曜日を選んでクリックすると,選択した曜日がすべて休日に設定されます。もう一度クリックすると取り消されます。
- 年度リストボックスの中から前年(上,下),当年(上,下),翌年(上,下)を選択すると,その年(上,下)の休日が設定できます。
- [標準]ボタンを選択すると,デフォルトに設定されます。
- [閉じる]ボタンをクリックすると,指定どおりに休日が設定され,「汎用化データの設定」ウィンドウに戻ります。
次の注意事項があります。
- 初期起動時は,デフォルトで土曜日,日曜日,祝日が休日に設定されています。
- 春分の日と秋分の日は,算出した春分の日と秋分の日がデフォルトで設定されています。この日付が実際の春分の日・秋分の日と異なる場合は,汎用化データ又は汎用化データテンプレートの「休日の設定」ウィンドウで,正確な春分の日と秋分の日を設定してください。
西暦2000年以降の成人の日と体育の日は,次の値がデフォルト値として設定されます。
成人の日:1月の第2月曜日,体育の日:10月の第2月曜日
西暦2003年以降の海の日と敬老の日は,次の値がデフォルト値として設定されます。
海の日:7月の第3月曜日,敬老の日:9月の第3月曜日
- ファイルモードでは,休日の設定データは前年・当年・翌年の3年分だけを管理しますので,年が切り替わるごとに,翌年分の休日を設定してください。休日が設定されていない年については,各クライアントが算出するデフォルトの休日で表示されます。
- 年が切り替わったときに初めて「汎用化データの設定」ウィンドウを表示すると,「休日の設定データが不正です。再登録してください。」のウィンドウが表示されますので,[OK]ボタンをクリックし,休日の設定をしてください。
設定終了後,「汎用化データの設定」ウィンドウから[メニューに戻る]ボタンをクリックすると,「登録して終了しますか?」というウィンドウが表示されます。
「はい」を選択し,次に管理データの転送をしてください。「いいえ」を選択したり,転送しなかった場合は,休日のデータは更新されません。
- 「汎用化データの設定」ウィンドウの[行先・区分の設定]ボタンをクリックしてください。「行先・区分の設定」ウィンドウが表示されます。
図6-22 「行先・区分の設定」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041700.GIF)
初期起動時は,デフォルトで社内,他事業所,顧客,一般会議,定例会議,幹部会議,顧客,イベント,その他が設定されています。
- 区分の入力エリアをクリックし,キーボードで行先・区分を入力します。区分名は,半角8文字(全角4文字分)以内で設定してください。
- [OK]ボタンをクリックすると,指定どおりに行先・区分が設定され,「汎用化データの設定」ウィンドウに戻ります。
- 「行先・区分の設定」に関する注意事項は次のとおりです。運用後はできるだけ設定を変更しないでください。
- 設定した区分名(「社内」や「他事業所」など)を運用開始後に変更した場合,これまでにクライアントで登録したスケジュールの区分名が変更されます。
- 項目内の文字列をすべて削除し空欄にすると,その項目自体が削除され,次の項目が順次スライドされた設定となります。したがって,運用開始後に「行先・区分の設定」ウィンドウで項目を削除する場合,次の点に御注意ください。
(1)クライアントで表示される区分名が一斉にスライドした形で変更されます。これによって,スケジュールの内容と区分名が食い違います。
(2)これまでクライアントで表示されていた区分名と色の対応がずれます。
- 項目内の文字列をすべて削除し空欄にすると,その項目自体が削除されます。削除された区分名が登録されていたスケジュールは,管理ツールの「行先・区分の設定」ウィンドウで設定されている最初の区分名となります。
- 区分名は「1:」から順番に使用してください。中間に,スペースだけや何も設定しない項目を設定しないでください。
- Scheduler Serverのゲートウェイを使用して他システムと接続している場合,「行先・区分の設定」を自システムと他システム間で同一の文字列に設定してください。同一の文字列に設定しない場合,他システムのスケジュール参照時に表示される「区分」は,自システムの同一の番号の「区分」となります。また,他システムのユーザへ予約したスケジュールを他システムのユーザが参照すると,他システム側の「区分」で表示されます。
- 「汎用化データの設定」ウィンドウの[時間の区切り線の設定]ボタンをクリックしてください。「時間の区切り線の設定」ウィンドウが表示されます。
図6-23 「時間の区切り線の設定」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041800.GIF)
- 時間の入力エリアをクリックし,キーボードで時間を入力します。
ここで設定した時間の区切り線は,Scheduler ClientとFacilities Manager Clientに反映されます。
- [閉じる]ボタンをクリックすると,時間の区切り線が設定され,「汎用化データの設定」ウィンドウに戻ります。
- 「汎用化データの設定」ウィンドウの[メニューに戻る]ボタンをクリックすると,「終了」ウィンドウが表示されます。
- [はい]ボタンをクリックすると,設定内容を登録して汎用化データファイルの作成を終了します。
- [いいえ]ボタンをクリックすると,設定内容を登録せずに汎用化データファイルの作成を終了します。
- [キャンセル]ボタンをクリックすると,汎用化データファイルの作成が続けられます。
「6.1.8(2) 汎用化データのデフォルト設定」に加えて,組織ごとに汎用化データを設定できます。組織ごとの汎用化データを設定しない場合,この項で示す設定をする必要はありません。
組織ごとの汎用化データを設定すると,システム内の組織ごとに,別の休日,行先・区分,時間の区切り線を設定できます。例えば,同一システム内に休日が異なる組織が登録されている場合でも,それらの組織ごとに別の休日情報を設定できます。
- 組織ごとの汎用化データ機能を使用するには,次のように設定してください。
- <インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.iniファイル(存在しない場合は作成してください)に次の記述を追加します。
[Environment]
OrgEnv = ON<改行>
行末には改行コードを入力する必要があります。
機能を使用しない場合はOFFとしてください。デフォルトの値はOFFです。
- 「Groupmax Scheduler Server」及び「Groupmax Facilities Manager」のサービスを再起動してください。
- マルチサーバ環境で組織ごとの汎用化データを設定する場合,サーバとなるすべてのマシンをScheduler Server Version 6 06-50以降にする必要があります。また,すべての子サーバから管理データ取得をしておく必要があります。
組織ごとの汎用化データを設定するテンプレートは,次の手順で作成します。
- [オプション]−[汎用化データ]−[組織用テンプレートの作成]メニューを選択してください。
「組織用テンプレートの作成」ウィンドウが表示されます。「テンプレート一覧」リストボックスに,既に登録されているテンプレートが表示されます。[閉じる]ボタンをクリックすると,メイン画面に戻ります。
図6-24 「組織用テンプレートの作成」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041810.GIF)
- 新規作成する場合は,[新規テンプレート]ボタンをクリックしてください。
「新規テンプレート」ウィンドウが表示されます。
図6-25 「新規テンプレート」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041820.GIF)
テンプレート名には,半角英数字小文字が設定できます。8文字以内で設定してください。
テンプレート名を入力して[OK]ボタンをクリックすると,新規にテンプレートが作成され,ウィンドウが閉じます。その後,「汎用化データの設定」ウィンドウが表示されるので,汎用化データの設定をしてください。設定方法は,4.を参照してください。テンプレートの作成を取り消してウィンドウを閉じるには,[キャンセル]ボタンをクリックしてください。作成できるテンプレートは最大1,000件です。
- テンプレートを削除する場合は,「テンプレート一覧」リストボックスから削除したいテンプレートを選択し,[テンプレートの削除]ボタンをクリックしてください。削除の確認のメッセージが表示されるので,[はい]をクリックしてください。
一度削除したテンプレートは,元に戻せません。誤って削除してしまった場合,再度登録してください。
- 汎用化データを設定するには,「テンプレート一覧」リストボックスから設定するテンプレートを選択して,[休日等の設定]ボタンをクリックするか,「テンプレート一覧」リストボックスからテンプレート名をダブルクリックしてください。
「汎用化データの設定」ウィンドウが表示されます。
図6-26 「汎用化データの設定」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041830.GIF)
ウィンドウ内の「テンプレート名:」には,選択したテンプレート名が表示されます。汎用化データは次のように設定します。
作成した汎用化データのテンプレートは,次の手順で組織と対応付けます。
- [オプション]−[汎用化データ]−[組織とテンプレートの対応付け]メニューを選択してください。
「組織とテンプレートの対応付け」ウィンドウが表示されます。下図の中で,「●A社」が表示されているのが組織の階層表示欄です。上部の「事業所」と表示された欄には,組織の階層表示欄に表示している組織の上位の組織を表示します。[OK]ボタンをクリックすると変更内容が登録され,[キャンセル]ボタンをクリックすると変更内容を取り消してメイン画面に戻ります。
図6-30 「組織とテンプレートの対応付け」ウィンドウ
![[図データ]](FIGURE/ZU041870.GIF)
- 組織の階層表示欄から,汎用化データを個別に設定したい組織を選択します。
組織名をダブルクリックすると,その組織の下位の組織が表示されます。
先頭に名前が「↑..」と表示されたアイコンがある場合,この「↑..」をダブルクリックすると,上位の組織を表示します。
選択した組織にテンプレートが設定してある場合,「設定テンプレート」欄にテンプレート名が表示されます。上位にだけテンプレートが設定してある場合は,「継承(テンプレート名)」と表示され,上位のテンプレート名を表示します。また,対応付けられたテンプレート名のファイルが存在しない場合,「未登録テンプレート」と表示されます。それ以外の場合でテンプレートが設定されていない場合,「設定テンプレート」欄は空欄です。
- 「テンプレート一覧」から,テンプレートを選択します。
選択したテンプレートと組織を対応付ける場合は,[設定]ボタンをクリックしてください。
対応付けを解除する場合は,テンプレートが対応付けられている組織を選択し,[解除]ボタンをクリックしてください。「未登録テンプレート」は解除できますが,「継承(テンプレート名)」は解除できません。
- 組織ごとの汎用化データ設定を使用すると,ユーザの所属組織に対応付けられた汎用化データテンプレートがクライアントで適用されます。
- ログインユーザに兼任ユーザが存在している場合でも,主体ユーザの所属組織に対応付けられた汎用化データテンプレートが適用されます。
- ゲートウェイ接続環境には対応していません。他システムのメンバを参照する場合も,汎用化データは自システム,又は自分自身の所属組織に設定されたものを使用します。
- 新しく組織を追加する場合は,必ず「組織とテンプレートの対応付け」画面で,追加した組織と汎用化データテンプレートの対応付けを設定してください。
- 上位の組織に汎用化データテンプレートを対応付けた場合,その組織の下位に属する組織には,自動的に上位組織に対応付けられた汎用化データテンプレートが継承されます。下位組織に個別の汎用化データを設定したい場合は,「組織とテンプレートの対応付け」画面で対応付けをしてください。
- 上位組織に対応付けられた汎用化データテンプレートが継承されている下位組織を別の組織の下に移動させた場合も,汎用化データテンプレートの対応付けは変更されません。汎用化データテンプレートの対応付けを変更する必要がある場合は,「組織とテンプレートの対応付け」画面で変更してください。
- 最上位組織に汎用化データテンプレートの対応付けがされてない場合は,「6.1.8(2) 汎用化データのデフォルト設定」で設定した汎用化データが適用されます。
- デフォルト設定と異なる行先区分を設定した場合,次のように動作しますのでご注意ください。
- 行先区分が異なる組織に所属するユーザのスケジュールを参照した場合,ログインユーザの所属組織の区分名で表示されます。表示したスケジュールの区分番号に対応する区分名で表示されます。
- 表示したスケジュールの区分番号が,ログインユーザの所属組織に存在しない場合は,区分番号「1」の区分名で表示されます。
- ログインユーザの所属組織に存在しない区分番号でスケジュールを予約された場合,その区分番号でデータは登録されますが,ログインユーザがそのスケジュールを表示すると区分番号「1」の区分名で表示されます。また,そのスケジュールの詳細画面を閉じる際に「スケジュールが変更されています。登録しますか?」という内容のメッセージが表示され,「はい」を選択すると,区分番号が「1」に更新されます。
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