Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

1.1.2 ファイルモードとDBモード

スケジュールの管理データ及びスケジュールデータは,Scheduler ServerとFacilities Manager自身で管理する方法と,HiRDBで一元管理する方法があります。どちらで運用するかは環境設定時に決定し,ファイルモード又はDBモードとして設定する必要があります。

ファイルモードとDBモードの概要を次の表に示します。

表1-1 ファイルモードとDBモードの概要

運用モードの種類 説明
ファイルモード スケジュールの管理情報を製品自身が管理する方法です。
Scheduler Serverの07-32以前のバージョンは,ファイルモードとして動作します。
DBモード スケジュールの管理情報をHiRDBで一元管理する方法です。
HiRDBマシンでの環境設定が必要です。他システムとの連携はできません。
タイムゾーン情報やデフォルト地域コードを設定することで,国際化に対応できます。国際化に対応したクライアントでは,次のことができます。
  • 文字コード種別UTF-8の文字を扱えます。
  • 日付をまたぐスケジュールの登録や参照ができます。

Scheduler Serverのインストール時,運用モードにはファイルモードが設定されています。運用モードをDBモードに切り替えるには,DBMode.batを実行してください。運用モードの切り替え方法については「3.2.1 運用モードの決定」を参照してください。

ファイルモードとDBモードの違いを次の表に示します。

表1-2 ファイルモードとDBモードの違い

運用モード ファイルモード DBモード
サーバの種類 サーバの種類は次のとおりです。シングルサーバ構成の場合,親サーバだけを設定してください。
  • 親サーバ
    管理データのマスターデータを持つサーバです。親サーバはシステム内で一つ決めてください。管理データは親サーバで作成・変更し,子サーバに反映します。
  • 子サーバ
    親サーバ以外のサーバです。親サーバ上で管理データを変更した際には,「管理データ取得」機能を使って子サーバに反映する必要があります。
サーバの種類は次のとおりです。シングルサーバ構成の場合,マスターサーバだけを設定してください。
  • マスターサーバ
    HiRDBにアクセスするコマンドを実行できるサーバです。
  • スレーブサーバ
    マスターサーバ以外のサーバです。スレーブサーバではHiRDBにアクセスするコマンドは実行できません。
管理データの格納場所
  • 管理データは,全サーバで同じデータを保持する必要があります。そのため,親サーバで管理データを更新した場合は,すべての子サーバで管理データを取得する必要があります。
    管理データの取得方法については,「3.2.2(1) コンフィギュレーションの設定」の項番4「管理データ取得時刻の設定」,及び「3.2.2(2) 手動実行」の項番1「管理データ取得」を参照してください。
  • スケジュールデータは,各ユーザのホームサーバに格納します。
すべてのサーバをHiRDBに接続し,管理データとスケジュールデータを一つのデータベースに格納する必要があります。
Address Serverとの連携 Address Serverと連携する場合,親サーバにAddress Serverがインストールされている必要があります。 Address Serverとの連携は必須です。マスターサーバにAddress Serverをインストールし,連携させる必要があります。