Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
ここでは,TrueCopyまたはUniversal Replicatorなどのストレージシステム間のボリューム複製機能を使用して,ローカルサイトの正ボリュームからリモートサイトの副ボリュームへExchange Serverのストレージグループをバックアップする例,リモートサイトの副ボリュームからローカルサイトの正ボリュームへリストアする例について示します。Exchange Server 2007の場合の運用例を使って説明します。
次のような場合について説明します。
- ストレージグループをリモートサイトにバックアップする。
- リモートサイトへバックアップしたストレージグループを,ローカルサイトにリストアする(ローカルサイトが正常に動作している場合)。
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図7-14 ローカルサイトとリモートサイトの間でストレージグループをバックアップおよびリストアする場合のシステム構成例
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- ローカルサイトのデータベースサーバ(サーバ名:DBServer)と,テープ装置を接続したリモートサイトのバックアップサーバ(サーバ名:BKServer)を備えている。
- リモートサイトのバックアップサーバでFTPサービスが起動しており,各ファイルサーバのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- リモートサイトのバックアップサーバ(BKServer)には,Exchange Serverがインストールされており,ローカルサイトのストレージシステムに障害が発生した場合,データベースサーバとして使用できる。
- ローカルサイトの正ボリュームは,「DBServer」の「D:」および「E:」ドライブにマウントされている。
- コピーグループ名「TC01,EXG11」,「TC02,EXG12」でTrueCopyのペア(常時ペア)が組まれている。
- ローカルサイトのデータベースサーバ(DBServer)にはストレージグループ「STR1」が存在し,サービスが起動されている。
- ストレージグループ「STR1」のデータファイルは,TrueCopyまたはUniversal Replicatorの常時ペアボリューム「TC01,EXG11」に含まれている。
- ストレージグループ「STR1」のトランザクションログファイルおよびチェックポイントファイルは,TrueCopyまたはUniversal Replicatorの常時ペアボリューム「TC02,EXG12」に含まれている。
- コピーグループ名「SI01,EXG01」,「SI02,EXG02」でShadowImageのペアが組まれている。
- リモートサイトのバックアップ先の世代識別名が「remote_0」になるように,設定されている。
- リモートサイトのボリュームは通常マウントされてなく,必要な場合にバックアップサーバの「D:」および「E:」ドライブにマウントされる。
- オペレーションIDとして,「Operation_A」を使用する。
- この節の構成
- 7.7.1 ストレージグループをリモートサイトにバックアップする
- 7.7.2 ストレージグループをローカルサイトにリストアする
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