Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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6.15.3 操作例

ここでは,次の3つの条件でリストア(リカバリ)する場合の操作例について説明します。

各操作例では,バックアップ時のSQL Serverインスタンスを「instA」,リストア(リカバリ)時のSQL Serverインスタンスを「instB」として説明します。

なお,ここでは,各操作で使用するコマンドと,オプションの指定方法について説明します。コマンドの実行手順やコマンド実行例については,各運用の手順,またはマニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド」を参照してください。

この項の構成
(1) SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例
(2) SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例
(3) SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例

(1) SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例

SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例について説明します。

テープのバックアップデータを副ボリュームでリストア(リカバリ)するには:

  1. EX_DRM_TAPE_RESTOREを実行し,SQL Serverデータベースをテープから副ボリュームにリストアします。
  2. drmsqlcatコマンドに「instA」を指定して実行し,バックアップIDを確認します。
  3. drmsqlrestoreコマンドの引数-instanceに「instB」を指定して実行し,副ボリュームでSQL Serverデータベースをリストアします。
  4. drmsqlrecoverコマンド,またはdrmsqlrecovertoolコマンドに「instB」を指定して実行し,SQL Serverデータベースをリカバリします。

(2) SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例

SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例について説明します。

副ボリュームでリカバリするには:

  1. バックアップ時にバックアップカタログをインポートしていない場合は,drmdbimportコマンドを実行してバックアップカタログをインポートします。
  2. drmsqlcatコマンドに「instA」を指定して実行し,バックアップIDを確認します。
  3. drmsqlrestoreコマンドの引数-instanceに「instB」を指定して実行し,副ボリュームでSQL Serverデータベースをリストアします。
  4. drmsqlrecoverコマンド,またはdrmsqlrecovertoolコマンドに「instB」を指定して実行し,SQL Serverデータベースをリカバリします。

(3) SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例

SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例について説明します。

正ボリュームでリストア(リカバリ)するには:

  1. 副ボリュームにリストア(リカバリ)するデータがない場合は,従来の手順で副ボリュームにSQL Serverデータベースをリストアします。
  2. drmsqlrestoreコマンドの引数-instanceに「instB」を指定して実行し,副ボリュームから正ボリュームにSQL Serverデータベースをリストアします。
  3. drmsqlrecoverコマンド,またはdrmsqlrecovertoolコマンドに「instB」を指定して実行し,SQL Serverデータベースをリカバリします。

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