Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
ここでは,次の3つの条件でリストア(リカバリ)する場合の操作例について説明します。
- SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例
この例は,「6.8 ローカルサイトとリモートサイトの間でバックアップおよびリストアする(リモートコピー)」の運用に適用できます。- SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例
この例は,「6.11 SQL Serverデータベースのログ配布機能を使用する」の運用に適用できます。- SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例
この例は,「6.10 バックアップ時と異なるホストでリストアおよびリカバリする」および「6.12 カスケード構成またはマルチターゲット構成でバックアップおよびリストアする」の運用に適用できます。各操作例では,バックアップ時のSQL Serverインスタンスを「instA」,リストア(リカバリ)時のSQL Serverインスタンスを「instB」として説明します。
なお,ここでは,各操作で使用するコマンドと,オプションの指定方法について説明します。コマンドの実行手順やコマンド実行例については,各運用の手順,またはマニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド」を参照してください。
- この項の構成
- (1) SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例
- (2) SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例
- (3) SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例
(1) SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例
SQL Serverデータベースをテープからリストアし,副ボリュームでリカバリする例について説明します。
テープのバックアップデータを副ボリュームでリストア(リカバリ)するには:
- EX_DRM_TAPE_RESTOREを実行し,SQL Serverデータベースをテープから副ボリュームにリストアします。
- drmsqlcatコマンドに「instA」を指定して実行し,バックアップIDを確認します。
- drmsqlrestoreコマンドの引数-instanceに「instB」を指定して実行し,副ボリュームでSQL Serverデータベースをリストアします。
- drmsqlrecoverコマンド,またはdrmsqlrecovertoolコマンドに「instB」を指定して実行し,SQL Serverデータベースをリカバリします。
(2) SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例
SQL Serverデータベースをログ配布先でリストア(リカバリ)する例について説明します。
副ボリュームでリカバリするには:
- バックアップ時にバックアップカタログをインポートしていない場合は,drmdbimportコマンドを実行してバックアップカタログをインポートします。
- drmsqlcatコマンドに「instA」を指定して実行し,バックアップIDを確認します。
- drmsqlrestoreコマンドの引数-instanceに「instB」を指定して実行し,副ボリュームでSQL Serverデータベースをリストアします。
- drmsqlrecoverコマンド,またはdrmsqlrecovertoolコマンドに「instB」を指定して実行し,SQL Serverデータベースをリカバリします。
(3) SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例
SQL Serverデータベースを正ボリュームでリストア(リカバリ)する例について説明します。
正ボリュームでリストア(リカバリ)するには:
- 副ボリュームにリストア(リカバリ)するデータがない場合は,従来の手順で副ボリュームにSQL Serverデータベースをリストアします。
- drmsqlrestoreコマンドの引数-instanceに「instB」を指定して実行し,副ボリュームから正ボリュームにSQL Serverデータベースをリストアします。
- drmsqlrecoverコマンド,またはdrmsqlrecovertoolコマンドに「instB」を指定して実行し,SQL Serverデータベースをリカバリします。
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