Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
Application Agentは,リモートサイトの副ボリュームへのバックアップ,リストア(カスケード構成)に対応します。また,リモートサイトの副ボリュームへのバックアップと連動して,ローカルサイトの副ボリュームへの同時バックアップ(マルチターゲット構成)にも対応できます。
ここでは,SQL Serverデータベースをリモートサイトの副ボリュームにバックアップ,リストアする(カスケード構成でバックアップ,リストアする)手順について説明します。カスケード構成でのバックアップには,ユーザーが作成するユーザースクリプトファイルを使用します。
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図6-29 リモートサイトの副ボリュームにバックアップするための構成例(カスケード構成例)
前提条件は次のとおりです。
- ローカルサイトとリモートサイトそれぞれの正ボリューム同士がTrueCopyでペア定義されている。また,それぞれのサイトで正ボリュームと副ボリュームがShadowImageでペア定義されている。
- ローカルサイトとリモートサイトで同じRAID Managerのインスタンス番号が定義されている。
- ローカルサイトとリモートサイトで,SQL Serverデータファイルとトランザクションログファイルが同じディレクトリ構成になっている。
- ローカルサイトとリモートサイトで,バックアップ対象となるSQL Serverデータベース名とデータベースIDが同じである。
- SQL Serverデータベースのデータファイルと,VDIメタファイル格納ディレクトリが同じボリュームに格納してある。
- SQL Serverデータファイル,トランザクションログファイル,バックアップトランザクションログファイルを含むボリュームは,TrueCopyのペア状態が「PAIR」である必要がある。
- ローカルサイトおよびリモートサイトでクラスタ構成を組んでいる場合は,クォーラムディスクはTrueCopyのペアボリュームに含めない。
- TrueCopyのペアボリュームに,システムデータベース(master,model,msdb)のデータファイル,トランザクションログファイルを含む場合は,リモートサイトのSQL Serverサービスは停止しておく必要がある。
- TrueCopyペアのディスクは,PAIR状態の場合はリモートサイトではディスクがアンマウントされている必要がある。
- この節の構成
- 6.12.1 カスケード構成またはマルチターゲット構成でバックアップおよびリストアする準備
- 6.12.2 カスケード構成でバックアップするためのユーザースクリプトを作成する
- 6.12.3 カスケード構成でバックアップする
- 6.12.4 カスケード構成でトランザクションログをバックアップする(バックアップカタログがない場合)
- 6.12.5 カスケード構成でリストアする
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