Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
リモートサイトの副ボリュームからテープにバックアップしたSQL Serverデータベースのデータを,ローカルサイトにリストアする(カスケード構成でリストアする)手順について説明します。
- ローカルサイトで,SQL Serverサービスを停止します。
- ローカルサイトで,正ボリュームをアンマウントします。
- テイクオーバーを実行します。
現用系と待機系を意図的に切り替える場合など,ローカルサイトの正ボリュームがリモートサイトの副ボリュームと通信できる状態の場合は,horctakeoverコマンドを使用してテイクオーバーを実行してください。リモートサイトで実行します。PROMPT> horctakeover -g TC01 -d sql01- TrueCopyの常時ペアをペア分割します。
TrueCopyの常時ペアをペア分割します。分割するには,pairsplitコマンドをリモートサイトで実行します。PROMPT> pairsplit -g TC01 -d sql01 -rw- テープからのデータ復元をするため,副ボリュームをマウントします。
バックアップID「0000000002」を指定して,副ボリュームをマウントします。
ここでは副ボリュームのマウントポイントを「E:」とします。リモートサイトのバックアップサーバで実行します。PROMPT> drmmount 0000000002 -mount_pt E: KAVX0001-I drmmountコマンドを開始します。 KAVX0400-I マウントを開始します。 マウントポイント= E: KAVX0401-I マウントを完了しました。 マウントポイント= E: KAVX0002-I drmmountコマンドを終了します。 PROMPT>- バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
リストアするには,リモートサイトのバックアップサーバでdrmmediarestoreコマンドを実行します。PROMPT> drmmediarestore 0000000002 KAVX0001-I drmmediarestoreコマンドを開始します。 KAVX0404-I リストアを開始します。 リストアの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製 品が提供する監視方法を使用し,確認してください。 リストア元= E: リストア先= E: KAVX0405-I リストアを完了しました。 リストア元= E: リストア先= E: KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。 バックアップID = 0000000003 KAVX0002-I drmmediarestoreコマンドを終了します。 PROMPT>リストアを実行すると,リモートサイトのバックアップサーバのバックアップカタログに,このリストア操作に関する情報が新しいバックアップID「0000000003」で登録されます。このとき,副ボリュームの状態が更新されるため,更新前の副ボリュームの状態を管理していたバックアップID「0000000001」は,バックアップサーバのバックアップカタログから削除されます。- 副ボリュームをアンマウントします。
マウント時に指定したバックアップID「0000000002」を指定して,副ボリュームをアンマウントします。リモートサイトのバックアップサーバで実行します。PROMPT> drmumount 0000000002 KAVX0001-I drmumountコマンドを開始します。 KAVX0406-I アンマウントを開始します。 マウントポイント= E: KAVX0407-I アンマウントを完了しました。 マウントポイント= E: KAVX0002-I drmumountコマンドを終了します。 PROMPT>- テープから副ボリュームへのリストアの実行結果を確認します。
リストアが正常に完了したかを確認します。確認するには,リモートサイトのバックアップサーバでdrmsqlcatコマンドを実行します。PROMPT> drmsqlcat default -template INSTANCE: default BACKUP-ID: 0000000003 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: default ORIGINAL-ID: 0000000001 START-TIME: 2004/02/04 13:01:35 END-TIME: 2004/02/04 13:02:33 HOSTNAME: flora4 T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M UserDB1 METAFILE O:\MSSQL\0000000002_0000000001.dmp - - - - D UserDB1 DATAFILE O:\UserDB1_Data.MDF O: - Harddisk4 SI01,sql01 - - - - - - - SI01,sql01 T UserDB1 TRANSACT O:\UserDB1_Log.LDF O: - Harddisk4 SI01,sql01 - - - - - - - SI01,sql01 PROMPT>- バックアップカタログを一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップカタログを,リモートサイトのデータベースサーバにコピーする必要があります。drmdbexportコマンドを実行して,バックアップ情報をFTPルートフォルダにエクスポートします。ここではFTPルートフォルダを「C:\FTP_ROOT」とし,バックアップ情報を「C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm」にエクスポートします。PROMPT> drmdbexport 0000000003-f C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。 KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。- バックアップサーバ上でエクスポートした一時ファイルをデータベースサーバで取得します。
バックアップサーバ上でエクスポートした一時ファイル「C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm」をリモートサイトのデータベースサーバから取得します。手順9で作成した一時ファイル「C:\FTP_ROOT\EX-FILE1.drm」をデータベースサーバに取得するには,ftpコマンド(ファイル転送プロトコル)を実行します。一時ファイルはカレントディレクトリに格納されます。ここではカレントディレクトリを「C:\」とします。PROMPT> ftp <バックアップサーバ名> ftp> Username: (ログイン名を入力) ftp> password: (パスワードを入力) ftp> binary ftp> put C:\temp\EX-FILE1.drm ftp> quit PROMPT>- バックアップサーバから取得した一時ファイルをデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。
手順10でバックアップサーバから取得した一時ファイル「C:\EX-FILE1.drm」をデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,リモートサイトのデータベースサーバでdrmdbimportコマンドを実行します。
drmdbimportコマンドを実行します。PROMPT> drmdbimport -f C:\EX-FILE1.drm KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。 KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。 インポートされたバックアップID = 0000000002 KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。 PROMPT>コマンドを実行すると,データベースサーバのバックアップカタログに,新しいバックアップID「0000000002」でバックアップ情報が登録されます。また,テープから副ボリュームへのリストアが実行されたことがデータベースサーバのバックアップカタログに反映されるため,更新前の副ボリュームの状態を管理していたバックアップID「0000000001」は,データベースサーバのバックアップカタログから削除されます。- リストアに使用するコピーグループのバックアップカタログを確認します。
確認するには,リモートサイトのデータベースサーバでdrmsqlcatコマンドを実行します。PROMPT> drmsqlcat default -template INSTANCE: default BACKUP-ID: 0000000002 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: default ORIGINAL-ID: 0000000001 START-TIME: 2004/02/04 13:01:35 END-TIME: 2004/02/04 13:02:33 HOSTNAME: flora4 T DB OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M UserDB1 METAFILE O:\MSSQL\0000000002_0000000001.dmp - - - - D UserDB1 DATAFILE O:\UserDB1_Data.MDF O: - Harddisk4 SI12,sql01 - - - - - - - SI12,sql01 T UserDB1 TRANSACT O:\UserDB1_Log.LDF O: - Harddisk4 SI12,sql01 - - - - - - - SI12,sql01- リモートサイトで,正ボリュームをマウントします。
- リモートサイトで,SQL Serverサービスを起動します。
- 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,リモートサイトのデータベースサーバでdrmsqlrestoreコマンドを実行します。テンプレートカタログのバックアップIDを指定して実行する場合は,-template オプションを指定する必要があります。PROMPT> drmsqlrestore 0000000003 -resync -template KAVX0001-I drmsqlrestoreコマンドを開始します。 KAVX1316-I リストアの前処理を実行中です。 KAVX1000-I SQL Serverにログオンしました。 KAVX1300-I リストアを開始します。 KAVX1000-I SQL Serverにログオンしました。 KAVX1301-I リストアを完了しました。 KAVX1318-I リストアの後処理を実行中です。 KAVX1001-I SQL Serverからログオフしました。 KAVX0002-I drmsqlrestoreコマンドを終了します。- トランザクションログファイルを適用します。
トランザクションログファイルのバックアップファイルをデータベースに適用して,SQL Serverデータベースをリカバリします。リモートサイトのデータベースサーバでdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。PROMPT> drmsqlrecovertool defaultdrmsqlrecovertoolダイアログボックスが表示されます。- SQL Serverデータベースを,リカバリします。
ウィンドウに従ってSQL Serverデータベースをリカバリします。
ローカルサイトで過去のトランザクションログファイルのバックアップファイルを適宜削除していない場合,リカバリに使用しないトランザクションログファイルのバックアップファイルもローカルサイトに存在していることがあります。そのときは,ファイルの作成日時やファイル名を参考にして,リカバリに必要なファイルを選択してから実行する必要があります。- リモートサイトで,SQL Serverサービスを停止します。
- リモートサイトで,正ボリュームをアンマウントします。
- リモートサイトで,ShadowImageペアをスプリットし,TrueCopyのペアをPAIR状態にします。
PROMPT> set HORCC_MRCF=1 PROMPT> pairsplit -g SI11 -d sql01 PROMPT> set HORCC_MRCF=
- リモートサイトが正ボリュームの場合
- PROMPT> pairresync -g TC01 -d sql01
- ローカルサイトが正ボリュームの場合
- PROMPT> pairsplit -g TC01 -d sql01 -S
- PROMPT> paircreate -g TC01 -d sql01 -vl -f never
- ローカルサイトでテイクオーバーを実行し,ローカルサイトを正ボリュームに切り替えます。
ローカルサイトでhorctakeoverコマンドを実行します。PROMPT> horctakeover -g TC01 -d sql01- ローカルサイトで正ボリュームをマウントし,SQL Serverサービスを開始します。
この手順を実行するには,次のことに注意してください。
トランザクションログファイルのバックアップは,最後にSQL Serverデータベースを完全にバックアップしたときのバックアップカタログに関連づけされます。しかし,ユーザースクリプトファイルのLOCAL_BACKUP項目にNOを設定してバックアップした場合,バックアップIDが発生しません。そのため,drmsqllogbackupコマンドに-vオプションを指定して実行してトランザクションログバックアップの情報を表示すると,バックアップカタログとトランザクションログファイルの関連が正しくないので,その情報を使用してリカバリできません。このような場合は,drmsqlrecovertoolダイアログボックスを使用して,リカバリに必要なトランザクションログバックアップファイルを選択してリカバリしてください。
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