Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


6.12.1 カスケード構成またはマルチターゲット構成でバックアップおよびリストアする準備

カスケード構成またはマルチターゲット構成でバックアップおよびリストアするには次の準備が必要です。

カスケード構成またはマルチターゲット構成でバックアップ,リストアする準備:

  1. TrueCopyペアボリュームのペア状態が,「SMPL」または「PSUS」であることを確認します。
    確認するには,ローカルサイトでRAID Managerのpairdisplayコマンドを実行します。
    PROMPT> pairdisplay -g TC01 -CLI
  2. バックアップ対象となるデータベースのデータベースIDを確認します。
    ローカルサイトで確認します。
    PROMPT> osql -E
    1> SELECT DB_ID("UserDB1")
    2> go
  3. SQL Serverのサービスを停止し,TrueCopyペアボリュームをアンマウントします。
    ローカルサイトで実行します。
  4. TrueCopyペアボリュームのペア状態を,「PAIR」にしたあと,テイクオーバーを実行します。
    テイクオーバーを実行するには,リモートサイトでRAID Managerのコマンドを実行します。
    PROMPT> paircreate -g TC01 -vr ( or pairresync -g TC01 )
    PROMPT> pairevtwait -g TC01 -t 600 -s pair
    PROMPT> horctakeover -g TC01
  5. リモートサイトのTrueCopyペアボリュームをマウントして,SQL Serverを再起動します。
    マウントするマウントポイント名は,ローカルサイトのマウントポイント名と同じにする必要があります。リモートサイトで実行します。
  6. マウントしたディスクから,データベースをアタッチしてデータベースIDを確認します。
    リモートサイトで確認します。
    PROMPT> osql -E
    1> SELECT DB_ID("UserDB1")
    2> go
    ここで確認したリモートサイトのデータベースIDが,手順2で確認したローカルサイトのデータベースIDと異なっている場合,リモートサイトのデータベースIDを,ローカルサイトのデータベースIDと同じデータベースIDに調整してください。
  7. SQL Serverのサービスを停止し,TrueCopyペアボリュームをアンマウントします。
    リモートサイトで実行します。
  8. テイクオーバーを実行します。
    テイクオーバーを実行するには,リモートサイトでRAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。
    PROMPT> horctakeover -g TC11
  9. ローカルサイトのTrueCopyペアボリュームをマウントして,SQL Serverのサービスを起動します。
  10. データベース構成定義ファイルを作成します。
    データベース構成定義ファイルを作成するには,ローカルサイトのデータベースサーバで,drmsqlinitコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqlinit default
    KAVX1100-I VDIメタファイル格納ディレクトリ名を入力してください: 
    KAVX1101-I VDI生成タイムアウト秒数を入力してください(0 - 3600): 300
    KAVX1102-I UNDOファイル格納ディレクトリ名を入力してください: E:\MSSQL\DEFAULT\undo
    KAVX1107-I バックアップログ格納ディレクトリ名を入力してください: E:\MSSQL\DEFAULT\tlog
    KAVX1103-I SQL Serverの情報を更新しました。
  11. ディクショナリマップファイルを更新します。
    ディクショナリマップファイルを更新するには,ローカルサイトのデータベースサーバで,drmsqldisplayコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqldisplay -refresh
    KAVX0023-I ディクショナリマップファイルが更新されました。
  12. ユーザースクリプトファイルを作成します。
    ユーザースクリプトファイルを作成するのに必要な情報を取得するには,ローカルサイトのデータベースサーバで,drmsqldisplayコマンドを実行します。ユーザースクリプトファイルの作成方法については,「6.12.2 カスケード構成でバックアップするためのユーザースクリプトを作成する」を参照してください。
    PROMPT> drmsqldisplay default -remote
    INSTANCE: default
    T DB        OBJECT     FILE                         L-COPY-GROUP   R-COPY-GROUP   PORT#   TID#   LUN#   MU#   LDEV#   P/S   SERIAL#
    D UserDB1   DATAFILE   Z:\UserDB1_Data.MDF          -              -              CL1-A   1      32     -     32      P     116
    - -         -          -                            SI01,sql01     -              CL1-A   1      60     0     60      S     116
    - -         -          -                            TC01,sql01     -              CL1-A   1      32     0     32      S     600
    - -         -          -                            TC01,sql01     TC01,sql01#0   -       -      -      0     60      C     600
    T UserDB1   TRANSACT   Z:\UserDB1_Log.LDF           -              -              CL1-A   1      32     -     32      P     116
    - -         -          -                            SI01,sql01     -              CL1-A   1      60     0     60      S     116
    - -         -          -                            TC01,sql01     -              CL1-A   1      32     0     32      S     600
    - -         -          -                            TC01,sql01     TC01,sql01#0   -       -      -      0     60      C     600
    PROMPT>
  13. SQL Serverサービスを停止し,ローカルサイトのTrueCopyのペアボリュームをアンマウントします。
  14. リモートサイトの副ボリュームを正ボリュームへ切り替えるため,テイクオーバーを実行します。
    テイクオーバーを実行するには,ローカルサイトでRAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。
    PROMPT> horctakeover -g TC01 -d sql01
    PROMPT> pairsplit -g TC01 -d sql01 -rw
  15. リモートサイトのTrueCopyペアボリュームをマウントして,SQL Serverのサービスを起動します。
  16. リモートサイトでデータベース構成定義ファイルを作成します。
    データベース構成定義ファイルを作成するには,リモートサイトのデータベースサーバで,drmsqlinitコマンドを実行します。手順1で設定したローカルサイトの情報と同じ情報を設定してください。
    PROMPT> drmsqlinit default
    KAVX1100-I VDIメタファイル格納ディレクトリ名を入力してください: 
    KAVX1101-I VDI生成タイムアウト秒数を入力してください(0 - 3600): 300
    KAVX1102-I UNDOファイル格納ディレクトリ名を入力してください: E:\MSSQL\DEFAULT\undo
    KAVX1107-I バックアップログ格納ディレクトリ名を入力してください: E:\MSSQL\DEFAULT\tlog
    KAVX1103-I SQL Serverの情報を更新しました。
  17. リモートサイトでディクショナリマップファイルを更新します。
    ディクショナリマップファイルを更新するには,リモートサイトのデータベースサーバで,drmsqldisplayコマンドを実行します。
    PROMPT> drmsqldisplay -refresh
    KAVX0023-I ディクショナリマップファイルが更新されました。
  18. リモートサイトでテンプレートカタログを作成します。
    テンプレートカタログを作成するには,リモートサイトのデータベースサーバで,drmsqlbackupコマンドを実行します。テンプレートカタログ作成時には,drmsqlbackupコマンドはデータのバックアップは実行しません。
    PROMPT> drmsqlbackup default -template
    KAVX0001-I drmsqlbackupコマンドを開始します。
    KAVX1017-I SQL Serverの情報を取得しています。
    KAVX0085-I バックアップ情報を作成中です。
    KAVX0086-I バックアップ情報は以下の内容で取得されています。
               バックアップID = 0000000001
    KAVX0002-I drmsqlbackupコマンドを終了します。
    ローカルサイトで,drmsqlbackupコマンドに-targetオプションや-fオプションを指定してバックアップする場合は,そのオプションに合わせてテンプレートカタログを作成してください。
    PROMPT> drmsqlbackup default -target UserDB1 -template
    KAVX0001-I drmsqlbackupコマンドを開始します。
    KAVX1017-I SQL Serverの情報を取得しています。
    KAVX0085-I バックアップ情報を作成中です。
    KAVX0086-I バックアップ情報は以下の内容で取得されています。
               バックアップID = 0000000002
    KAVX0002-I drmsqlbackupコマンドを終了します。
    テンプレートカタログを削除することもできます。
    PROMPT> drmappcat 0000000001 -delete 
    KAVX0424-I バックアップカタログを削除しました。
               バックアップID = 0000000001
  19. SQL Serverデータベースをデタッチします。
    リモートサイトのバックアップ対象ユーザーデータベースをSQL Server Enterprise Managerなどを使用してデタッチします。また,バックアップ対象にシステムデータベース(master,model,msdb)を含む場合は,リモートサイトのSQL Serverサービスを停止し,TrueCopyのペアボリュームをアンマウントしてください。
  20. リモートサイトでテンプレートカタログをエクスポートします。
    エクスポートするには,リモートサイトのデータベースサーバでdrmdbexportコマンドを実行します。エクスポートしたカタログファイルは,リストア時に必要になりますので,ファイルに保存して保管してください。
    PROMPT> drmdbexport 0000000002 -f c:\templateCat.drm
    KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。
    KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。
  21. ローカルサイトの副ボリュームを正ボリュームへ切り替えるため,テイクオーバーを実行します。
    テイクオーバーを実行するには,ローカルサイトでRAID Managerのhorctakeoverコマンドを実行します。
    PROMPT> pairresync -g TC01 -d sql01
    PROMPT> horctakeover -g TC01 -d sql01
  22. ローカルサイトのTrueCopyペアボリュームをマウントして,SQL Serverのサービスを起動します。

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2014, Hitachi, Ltd.