Tuning Manager - Agent for RAID
ここでは,HTM - Agent for RAIDで監視対象とする論理デバイスを指定する方法について説明します。デフォルトの設定では,HTM - Agent for RAIDは,監視できるすべての論理デバイスに関する情報を収集し,Storeデータベースに格納します。特定の論理デバイスだけを監視対象として指定し,HTM - Agent for RAIDが扱う論理デバイスの数を絞りこむと,次に示す効果が得られます。
- 履歴レポートの表示性能が向上する
- Storeデータベースの使用容量が抑えられる
- レポートの視認性が高まる
監視対象論理デバイスを指定するためには,HTM - Agent for RAIDが提供する論理デバイス定義ファイル(ldev_filter.ini)を使用します。論理デバイス定義ファイルに監視したい論理デバイスの論理デバイス番号を定義しておくと,ストレージシステムから収集されたすべての論理デバイスに関する情報のうち,定義した論理デバイスの情報だけがStoreデータベースに格納されます。同様に,履歴レポートやリアルタイムレポートにも,定義した論理デバイスの情報だけが表示されます。
なお,Main Consoleでは,HTM - Agent for RAIDで監視対象として指定されている論理デバイスの性能情報だけが表示されます。
- 注意
- LUSEを構成している論理デバイスを監視する場合,LUSEの先頭論理デバイス(HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,またはSANRISE9900Vシリーズの場合)またはメイン論理ユニット(HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズまたはSANRISE9500Vシリーズの場合)を論理デバイス定義ファイルに定義した場合だけ,LUSEを構成するすべての論理デバイスが監視対象になります。LUSEの先頭論理デバイスまたはメイン論理ユニット以外の論理デバイスだけを定義した場合は,その論理デバイスを含むLUSE全体が監視対象外になります。
- アラームを使用してストレージシステムの稼働状況を監視している場合,論理デバイス定義ファイルに定義した論理デバイスだけが,評価の対象となります。
- この節の構成
- 5.2.1 論理デバイス定義ファイルを作成する
- 5.2.2 論理デバイス定義ファイルの定義を有効にする
All Rights Reserved. Copyright© 2010, 2013, Hitachi, Ltd.