Tuning Manager - Agent for RAID

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5.2.1 論理デバイス定義ファイルを作成する

論理デバイス定義ファイル(ldev_filter.ini)は,インスタンス環境を設定したあと,HTM - Agent for RAIDを起動する前に作成します。作成する単位は,インスタンス単位です。

論理デバイス定義ファイルの格納先ディレクトリを次に示します。論理デバイス定義ファイルを作成するときは,同じディレクトリに格納されているサンプルファイル(ldev_filter.ini.sample)をコピーしてお使いください。

Windowsの場合
物理ホスト環境:インストール先フォルダ\agtd\agent\インスタンス名\
論理ホスト環境:環境ディレクトリ\jp1pc\agtd\agent\インスタンス名\

UNIXの場合
物理ホスト環境:/opt/jp1pc/agtd/agent/インスタンス名/
論理ホスト環境:環境ディレクトリ/jp1pc/agtd/agent/インスタンス名/

なお,HTM - Agent for RAIDのソリューションセットを使用すると,論理デバイス定義ファイルが容易に作成できます。特に,LUSEを構成している論理デバイスを持つストレージシステムを監視する場合,この方法をお勧めします。詳細についてはこの項の末尾を参照してください。

論理デバイス定義ファイルには,監視したい論理デバイスの論理デバイス番号を記述します。

論理デバイス定義ファイルの記述規則
  • 論理デバイス番号はすべて半角文字で記述します。
  • 監視対象ストレージシステムがHUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900Vシリーズである場合,論理デバイス番号は「CU番号:LDEV番号」または「論理DKC番号:CU番号:LDEV番号」の書式で記述します。論理DKC番号,CU番号およびLDEV番号は,2桁の16進数で記述します。
  • 監視対象ストレージシステムがHUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500Vシリーズである場合,論理デバイス番号は4桁以内の10進数で記述します。
  • 1行に定義できる論理デバイスは1つです。
  • 論理デバイス定義ファイルに定義できる論理デバイスの数は65,280です。
  • 半角文字のシャープ「#」で始まる行は,コメントとして扱われます。

注意
  • マルチバイト文字は使用できません。
  • 規則に従って記述されていない行は無効になります。
  • 論理デバイス定義ファイルに有効な行が1行も存在しない場合でも,論理デバイス定義ファイルの定義は有効になります。この場合,HTM - Agent for RAIDは論理デバイスを一切監視しません。
  • 終端文字を含めて1,024バイト以上の長さの行が存在する場合,論理デバイス定義ファイルの定義は無効になります。

論理デバイス定義ファイルの記述例
監視対象ストレージシステムがHitachi USP1100である場合:
#USP S/N: 14053
00:01
01:11
2F:AC
監視対象ストレージシステムがHitachi AMS500である場合:
#AMS S/N: 75010005
1
15
1022

ソリューションセットを使用した論理デバイス定義ファイルの作成方法
論理デバイスの構成情報を表示するソリューションセットのレポートを使用すると,論理デバイス定義ファイルが容易に作成できます。手順を次に示します。
  1. HTM - Agent for RAIDを起動する。
  2. Logical Device Configuration(7.1)レポートの内容をCSVファイルに出力する。
  3. CSVファイルから,HTM - Agent for RAIDが監視する論理デバイスの論理デバイス番号を示す列(LDEV Number列)を抽出する。
  4. サンプルファイルをコピーしてldev_filter.iniファイルを作成する。
  5. 手順cで抽出したデータをldev_filter.iniファイルに貼り付ける。
  6. ldev_filter.iniファイルに貼り付けた論理デバイス番号から,監視しない論理デバイスの論理デバイス番号を削除する。
    Logical Device Configuration(7.1)レポートの詳細については,「6. ソリューションセット」を,レポートの内容を出力する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の稼働分析のためのレポートの作成について説明している章を参照してください。

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