Tuning Manager - Agent for RAID
論理デバイス定義ファイル(ldev_filter.ini)は,インスタンス環境を設定したあと,HTM - Agent for RAIDを起動する前に作成します。作成する単位は,インスタンス単位です。
論理デバイス定義ファイルの格納先ディレクトリを次に示します。論理デバイス定義ファイルを作成するときは,同じディレクトリに格納されているサンプルファイル(ldev_filter.ini.sample)をコピーしてお使いください。
- Windowsの場合
- 物理ホスト環境:インストール先フォルダ\agtd\agent\インスタンス名\
- 論理ホスト環境:環境ディレクトリ\jp1pc\agtd\agent\インスタンス名\
- UNIXの場合
- 物理ホスト環境:/opt/jp1pc/agtd/agent/インスタンス名/
- 論理ホスト環境:環境ディレクトリ/jp1pc/agtd/agent/インスタンス名/
なお,HTM - Agent for RAIDのソリューションセットを使用すると,論理デバイス定義ファイルが容易に作成できます。特に,LUSEを構成している論理デバイスを持つストレージシステムを監視する場合,この方法をお勧めします。詳細についてはこの項の末尾を参照してください。
論理デバイス定義ファイルには,監視したい論理デバイスの論理デバイス番号を記述します。
- 論理デバイス定義ファイルの記述規則
- 論理デバイス番号はすべて半角文字で記述します。
- 監視対象ストレージシステムがHUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900Vシリーズである場合,論理デバイス番号は「CU番号:LDEV番号」または「論理DKC番号:CU番号:LDEV番号」の書式で記述します。論理DKC番号,CU番号およびLDEV番号は,2桁の16進数で記述します。
- 監視対象ストレージシステムがHUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500Vシリーズである場合,論理デバイス番号は4桁以内の10進数で記述します。
- 1行に定義できる論理デバイスは1つです。
- 論理デバイス定義ファイルに定義できる論理デバイスの数は65,280です。
- 半角文字のシャープ「#」で始まる行は,コメントとして扱われます。
- 注意
- マルチバイト文字は使用できません。
- 規則に従って記述されていない行は無効になります。
- 論理デバイス定義ファイルに有効な行が1行も存在しない場合でも,論理デバイス定義ファイルの定義は有効になります。この場合,HTM - Agent for RAIDは論理デバイスを一切監視しません。
- 終端文字を含めて1,024バイト以上の長さの行が存在する場合,論理デバイス定義ファイルの定義は無効になります。
- 論理デバイス定義ファイルの記述例
- 監視対象ストレージシステムがHitachi USP1100である場合:
#USP S/N: 14053 00:01 01:11 2F:AC- 監視対象ストレージシステムがHitachi AMS500である場合:
#AMS S/N: 75010005 1 15 1022
- ソリューションセットを使用した論理デバイス定義ファイルの作成方法
- 論理デバイスの構成情報を表示するソリューションセットのレポートを使用すると,論理デバイス定義ファイルが容易に作成できます。手順を次に示します。
- HTM - Agent for RAIDを起動する。
- Logical Device Configuration(7.1)レポートの内容をCSVファイルに出力する。
- CSVファイルから,HTM - Agent for RAIDが監視する論理デバイスの論理デバイス番号を示す列(LDEV Number列)を抽出する。
- サンプルファイルをコピーしてldev_filter.iniファイルを作成する。
- 手順cで抽出したデータをldev_filter.iniファイルに貼り付ける。
- ldev_filter.iniファイルに貼り付けた論理デバイス番号から,監視しない論理デバイスの論理デバイス番号を削除する。
Logical Device Configuration(7.1)レポートの詳細については,「6. ソリューションセット」を,レポートの内容を出力する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の稼働分析のためのレポートの作成について説明している章を参照してください。
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