Tuning Manager Software インストールガイド

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7.2.2 クラスタシステムでのインストール(Solarisホスト)

クラスタ構成のSolarisホストでTuning Manager serverをインストールする場合の操作について説明します。インストールは,実行系ノード,待機系ノードの順に実施してください。

この項の構成
(1) 実行系ノードでのインストール手順
(2) 待機系ノードでのインストール手順
(3) 新規インストール
(4) 上書きインストール

(1) 実行系ノードでのインストール手順

操作手順

  1. rootユーザーでホストにログインします。またはsuコマンドを使用してrootユーザーに切り替えます。
  2. サービス以外のリソースをオンラインにします。
    オンラインにするリソースは次のとおりです。
    • VERITAS Cluster Serverの場合
      ・論理IPアドレス
      ・共有ディスク
    • Sun Clusterの場合
      ・論理ホスト名
      ・共有ディスク
  3. クラスタソフトウェアからの操作で,PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスをオフラインにします。
    オフラインにするTuning Manager serverのサービスは次のとおりです。
    • 新規インストールの場合
      ・HiRDB/ClusterService _HD0
      ・HBase Storage Mgmt Common Service
      ・HBase Storage Mgmt Web Service
    • 上書きインストールまたはアップグレードインストールの場合
      ・HiRDB/ClusterService _HD0
      ・HBase Storage Mgmt Common Service
      ・HBase Storage Mgmt Web Service
      ・HiCommand Performance Reporter
      ・HiCommand Suite TuningManager
      ・HiCommand Suite TuningService

    注※
    Tuning Manager serverが内部的に使用するサービスです。
    Tuning Manager server以外のHitachi Command Suite製品のサービスについては,各製品のマニュアルを参照してください。また,PFM - Managerのサービスについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」を参照してください。
  4. エージェントがインストール済みの場合は,クラスタソフトウェアからの操作で,エージェントのサービスをオフラインにします。
    エージェントのサービスについては,各エージェントのマニュアルを参照してください。
    物理ホスト上でエージェントを運用している場合は,jpcspm stopjpcstop)コマンドを使用して,物理ホスト上のエージェントのサービスも停止してください。
  5. PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスをクラスタソフトウェアの管理対象から外します。
    管理対象から外すサービスは,手順3でオフラインにしたサービスです。
    • VERITAS Cluster Serverの場合
      1.VERITAS Cluster Managerを起動します。
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスで右クリックして表示されるコンテキストメニューにある[Enabled]のチェックを外します。
      3.Cluster Explorerウィンドウで[Service Groups]タブを選択します。
      4.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録したグループを選択して,右クリックして表示されるコンテキストメニューから[Freeze]-[Temporary]を選択します。
    • Sun Clusterの場合
      1.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスのリソース監視を無効にします。次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j <リソース名>
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスのリソースを無効にします。次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -n -j <リソース名>
  6. Tuning Manager serverをインストールします。
    (3) 新規インストール」または「(4) 上書きインストール」を参照してください。

    注意
    v6.0以降のTuning Manager serverからのアップグレードインストールについては,「(4) 上書きインストール」を参照してください。
  7. PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録しているグループを待機系ノードに切り替えます。
    • VERITAS Cluster Serverの場合
      1.Cluster Explorerウィンドウで[Service Groups]タブを選択します。
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録したグループを選択して,右クリックして表示されるコンテキストメニューから次の操作を順に実行します。
      1.[Unfreeze]を選択します。
      2.[Switch To]-[<待機系ノードのホスト名>]を選択します。
      3.[Freeze]-[Temporary]を選択します。
    • Sun Clusterの場合
      次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -z -g <グループ名> -h <ホスト名>

(2) 待機系ノードでのインストール手順

操作手順

  1. rootユーザーでホストにログインします。またはsuコマンドを使用してrootユーザーに切り替えます。
  2. クラスタソフトウェアからの操作で,PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスをオフラインにします。
    オフラインにするTuning Manager serverのサービスは次のとおりです。
    • 新規インストールの場合
      ・HiRDB/ClusterService _HD0
      ・HBase Storage Mgmt Common Service
      ・HBase Storage Mgmt Web Service
    • 上書きインストールまたはアップグレードインストールの場合
      ・HiRDB/ClusterService _HD0
      ・HBase Storage Mgmt Common Service
      ・HBase Storage Mgmt Web Service
      ・HiCommand Performance Reporter
      ・HiCommand Suite TuningManager
      ・HiCommand Suite TuningService

    注※
    Tuning Manager serverが内部的に使用するサービスです。
    Tuning Manager server以外のHitachi Command Suite製品のサービスについては,各製品のマニュアルを参照してください。また,PFM - Managerのサービスについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」を参照してください。
  3. エージェントがインストール済みの場合は,クラスタソフトウェアからの操作で,エージェントのサービスをオフラインにします。
    クラスタアドミニストレータで対象のサービスを右クリックして,[オフラインにする]を選択します。エージェントのサービスについては,各エージェントのマニュアルを参照してください。
    物理ホスト上でエージェントを運用している場合は,jpcspm stopjpcstop)コマンドを使用して物理ホスト上のエージェントのサービスも停止してください。
  4. PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスをクラスタソフトウェアの管理対象から外します。
    管理対象から外すサービスは,手順2でオフラインにしたサービスです。
    • VERITAS Cluster Serverの場合
      1.VERITAS Cluster Managerを起動します。
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスで右クリックして表示されるコンテキストメニューにある[Enabled]のチェックを外します。
      3.Cluster Explorerウィンドウで[Service Groups]タブを選択します。
      4.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録したグループを選択して,右クリックして表示されるコンテキストメニューから[Freeze]-[Temporary]を選択します。
    • Sun Clusterの場合
      1.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスのリソース監視を無効にします。次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j <リソース名>
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスのリソースを無効にします。次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -n -j <リソース名>
  5. Tuning Manager serverをインストールします。
    (3) 新規インストール」または「(4) 上書きインストール」を参照してください。

    注意
    v6.0以降のTuning Manager serverからのアップグレードインストールについては,「(4) 上書きインストール」を参照してください。
  6. PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスをクラスタソフトウェアの管理対象にします。
    管理対象にするサービスは,手順2でオフラインにしたサービスです。
    • VERITAS Cluster Serverの場合
      1.VERITAS Cluster Managerを起動します。
      2.Cluster Explorerウィンドウで[Service Groups]タブを選択します。
      3.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録したグループを選択して,右クリックして表示されるコンテキストメニューから[UnFreeze]を選択します。
      4.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録したグループを選択して,右クリックして表示されるコンテキストメニューにある[Enabled Resources]を選択します。
      5.VERITAS Cluster Serverの設定ファイルに変更内容を保存します。[File]メニューから[Save Configuration]を選択します。
      6.VERITAS Cluster Serverの設定ファイルを閉じます。[File]メニューから[Close Configuration]を選択します。
    • Sun Clusterの場合
      1.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスのリソースを有効にします。次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -e -j <リソース名>
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品の各サービスのリソース監視を有効にします。次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j <リソース名>
  7. PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録しているグループを実行系ノードに切り替えます。
    • VERITAS Cluster Serverの場合
      1.Cluster Explorerウィンドウで[Service Groups]タブを選択します。
      2.PFM - ManagerおよびHitachi Command Suite製品のサービスを登録したグループを選択して,右クリックして表示されるコンテキストメニューから次の操作を順に実行します。
      1.[Unfreeze]を選択します。
      2.[Switch To]-[<実行系ノードのホスト名>]を選択します。
      3.[Freeze]-[Temporary]を選択します。
    • Sun Clusterの場合
      次のコマンドを実行してください。
      # /usr/cluster/bin/scswitch -z -g <グループ名> -h <ホスト名>

新規インストールの場合は,「7.3.1 環境設定」に進んでください。上書きインストールまたはアップグレードインストールの場合は,以上で作業は完了です。

(3) 新規インストール

Tuning Manager serverを新規インストールするには:

  1. Hitachi Command Suite製品のインストールDVD-ROMを挿入します。
  2. 自動マウント機能を解除している場合,インストーラーを起動する前にDVD-ROM装置をマウントします。
    次に示すコマンドを実行します。
    /usr/sbin/mount -F cdfs -r <デバイススペシャルファイル名> /dvdrom/dvdrom0
  3. Tuning Manager serverのインストールスクリプトを起動します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /dvdrom/dvdrom0/HTNM_SERVER/install.sh
    インストールの開始を通知するメッセージが表示されます。
    Start Tuning Manager server 7.6.1(7.6.1-00) Installation.
    This setup program will install the following product:
        Tuning Manager server
     
    Caution: We strongly recommended that you quit all programs before starting the setup program.
    If the following types of programs are running, the setup program might fail:
    - Security monitoring programs
    - Virus detection programs
    - Process monitoring programs
     
    Do you wish to start the installation?
    To continue, enter [Y]. (Default Y) Y/N >

    注意
    手順3以降,[Ctrl]+[C]を使用してインストールを中断しないでください。
  4. Yを入力します。
    カーネルパラメーターに適切な値を設定する必要があることを通知するメッセージが表示されます。
    WARNING: Kernel parameters must be adjusted before installing Tuning Manager server.
    The values of kernel parameters differ depending on the installation type.
    If the kernel parameters have not been adjusted, enter [N] to cancel installation.
    If the kernel parameters have been adjusted, enter [Y] to continue installation.
    Have the kernel parameters for Tuning Manager server been adjusted? (Default Y) Y/N >
  5. Solaris 9の場合は/etc/systemファイル,Solaris 10の場合は/etc/systemファイルおよび/etc/projectファイルに適切なカーネルパラメーターの値が設定されていることを確認して,Yを入力します。

    注意
    カーネルパラメーターの値が未設定の場合,または,適切な値が設定されていない場合は,Nを入力してインストールを中断してください。適切なカーネルパラメーターの値を設定したあと,手順3からインストールをやり直してください。
    カーネルパラメーターの設定内容については,「2.9 カーネルパラメーターの設定方法(Solarisの場合)」を参照してください。
    • ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合
      実行系ノードのとき:
      Hitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを強く推奨するメッセージが表示されます。手順6に進んでください。
      It is strongly recommended you back up the databases of Hitachi Command Suite Common Component and any Hitachi Command Suite products that are already installed on your computer.
      For details, see the Tuning Manager server Administration Guide.
      To continue, enter [Y]. (Default Y) Y/N >
      待機系ノードのとき:
      バックアップファイルの格納先ディレクトリを指定するためのメッセージが表示されます。手順7に進んでください。
      Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.
      Note: At least 32.0 GB of free space is required.
      (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager_backup) >
    • ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされていない場合
      Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリの指定を促すメッセージが表示されます。手順9に進んでください。
      Specify the directory for storing Tuning Manager server database files.
      Note 1: At least 2.0 GB of free space is required.
      Note 2: The following characters can be used: A-Z  a-z  0-9  /  .  _
      (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager/database) >
  6. Yを入力します。
    Hitachi Command Suite製品のバックアップファイルの格納先ディレクトリを指定するように促すメッセージが表示されます。
    Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products 
    Note: At least 32.0 GB of free space is required.
    (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager_backup) >
  7. Hitachi Command Suite製品のバックアップファイルの格納先ディレクトリを入力します。
    何も入力しなかった場合,次に示すデフォルト値が指定されます。
    /var/opt/HiCommand/TuningManager_backup

    ディレクトリを指定するときの規則
    バックアップファイルの格納先ディレクトリを指定するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・バックアップに必要なディスク容量を確保します。バックアップ時に必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
    ・空のディレクトリを90バイト以下の絶対パスで指定します。
    ・ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
    AZ az 09 . _
    このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
    • 実行系ノードの場合
      Hitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを取得するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
      Do you want to back up the Hitachi Command Suite databases?
       
      Note:
      If a Hitachi Command Suite product other than Tuning Manager server has already been installed, the databases of all the Hitachi Command Suite products will be backed up.
      The installer does not check whether there is enough free disk space to back up the databases of all Hitachi Command Suite products that are installed in this server.
      See the manual for each product for information about backing up the database of each Hitachi Command Suite product, and make sure there is enough space before you execute the backup.
      To back up, enter [Y]. (Default Y) Y/N >
      インストーラーは,Tuning Manager serverをインストールするホストにデータベースのバックアップを取得するための十分な空き容量があるかどうかを確認しません。バックアップの取得を開始する前に,ホストに十分な空き容量があるかどうかを確認する必要があります。
    • 待機系ノードの場合
      Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを指定するように促すメッセージが表示されます。手順9に進んでください。
      Specify the directory for storing Tuning Manager server database files.
      Note 1: At least 2.0 GB of free space is required.
      Note 2: The following characters can be used: A-Z  a-z  0-9  /  .  _
      (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager/database) >
  8. Hitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを取得する場合はYを,バックアップを取得しない場合はNを入力します。
    • Yを入力した場合
      Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを指定するように促すメッセージが表示されます。手順9に進んでください。
      Specify the directory for storing Tuning Manager server database files.
      Note 1: At least 2.0 GB of free space is required.
      Note 2: The following characters can be used: A-Z  a-z  0-9  /  .  _
      (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager/database) >
    • Nを入力した場合
      バックアップを取得しないと,インストールに失敗したときに過去のデータが失われることを示す警告メッセージが表示されます。
      KATN00280-W If you do not create a backup and installation fails, current data will be lost. Is this OK? 
      To continue, enter [Y]. (Default N) Y/N >
      バックアップを取得しないときは,Yを入力して,手順9に進んでください。バックアップを取得するときは,Nを入力して,手順8を再実行してください。
  9. Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを入力します。
    何も入力しなかった場合,次に示すデフォルト値が指定されます。
    /var/opt/HiCommand/TuningManager/database
    Tuning Manager serverをクラスタ構成で運用する場合,ディレクトリを指定するときに,クラスタシステム固有の規則を考慮する必要があります。詳細については,「7.1.2 インストール時の確認事項」を参照してください。

    ディレクトリを指定するときの規則
    Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを指定するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・データベースファイルの格納に必要なディスク容量を確保します。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
    ・65バイト以下の絶対パスで指定します。
    ・ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
    AZ az 09 . _
    このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
    ・ルートディレクトリは指定できません。
    • ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合
      Tuning Manager serverをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力するように促すメッセージが表示されます。手順11に進んでください。
      Enter the IP address or host name of the server that the client accesses from a web browser.>
    • ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされていない場合
      共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを指定するように促すメッセージが表示されます。手順10に進んでください。
      Specify the directory for storing that Hitachi Command Suite Common Component database files.
      Note 1: At least 1.2 GB of free space is required.
      Note 2: The following characters can be used: A-Z  a-z  0-9  /  .  _
      (Default /var/opt/HiCommand/Base/database) >
  10. 共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを入力します。
    何も入力しなかった場合,次に示すデフォルト値が指定されます。
    /var/opt/HiCommand/Base/database
    Tuning Manager serverをクラスタ構成で運用する場合,ディレクトリを指定するときに,クラスタシステム固有の規則を考慮する必要があります。詳細については,「7.1.2 インストール時の確認事項」を参照してください。

    ディレクトリを指定するときの規則
    共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリを指定するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・データベースファイルの格納に必要なディスク容量を確保します。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
    ・90バイト以下の絶対パスで指定します。
    ・ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
    AZ az 09 . _
    このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
    ・ルートディレクトリは指定できません。
    Tuning Manager serverをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力するように促すメッセージが表示されます。
    Enter the IP address or host name of the server that the client accesses from a web browser.>
  11. Tuning Manager serverをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力します。
    IPアドレスまたはホスト名は,クライアントからTuning Manager serverをインストールするホストにアクセスするために必要です。
    Tuning Manager serverをクラスタ構成で運用する場合,IPアドレスまたはホスト名を入力するときに,クラスタシステム固有の規則を考慮する必要があります。詳細については,「7.1.2 インストール時の確認事項」を参照してください。

    IPアドレスの入力規則
    IPv4アドレスを入力します。

    ホスト名の入力規則
    Tuning Manager serverをインストールするホストのホスト名を入力するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を指定します。
    ・ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
    ・空白文字は入力できません。
    ・FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
    Tuning Manager serverをインストールするホストの共通コンポーネントが使用するポート番号を入力するように促すメッセージが表示されます。
    Enter the port number of the server that the client accesses from a web browser (Default 23015) >
  12. Tuning Manager serverをインストールするホストの共通コンポーネントが使用するポート番号(HBase Storage Mgmt Web Serviceのポート番号)を入力します。
    入力できる値は1から65535までの数値です。HBase Storage Mgmt Web Serviceのポート番号は,クライアントからTuning Manager serverをインストールするホストにアクセスするために必要です。
    デフォルトで表示される23015は,共通コンポーネントがインストール時にデフォルトで設定する値です。
    • 同じホストにDevice Managerがインストールされている場合
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順17に進んでください。
    • 同じホストにDevice Managerがインストールされていない場合
      実行系ノードのとき:
      接続先のDevice Managerの所在を指定するように促すメッセージが表示されます。手順13に進んでください。
      Which Device Manager does this Tuning Manager server connect with?
      1. Local host
      2. Remote host
      Enter 1 or 2. (Default 1) >
      待機系ノードのとき:
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順17に進んでください。
  13. 接続先のDevice ManagerをTuning Manager serverと同じホストにインストールする場合は1を,別のホストにインストールする場合は2を入力します。
    • 1(Local host)を選択した場合
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順17に進んでください。
    • 2(Remote host)を選択した場合
      接続先のDevice ManagerをインストールするホストのOSを選択するように促すメッセージが表示されます。手順14に進んでください。
      Choose the OS of the connected Device Manager.
      1. Windows, Linux or Solaris(x64)
      2. Solaris(SPARC)
      Enter 1 or 2. (Default 1) >
  14. 接続先のDevice ManagerをインストールするホストのOSがWindows,LinuxまたはSolaris(x64)であれば1を,Solaris(SPARC)であれば2を入力します。
    Device ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力するように促すメッセージが表示されます。
    Enter the IP address or host name of the host in whom connection-target Device Manager is installed.
    >
  15. 接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力します。
    ホスト名が32バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。

    IPアドレスの入力規則
    IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。

    ホスト名の入力規則
    Device Managerをインストールするホストのホスト名を入力するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
    ・ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
    ・空白文字は入力できません。
    ・FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
    また,Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
    Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するために使用するポート番号を入力するように促すメッセージが表示されます。
    Enter the service port number of Device Manager.
    (Default 24220) >
  16. Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するために使用するポート番号を入力します。
    入力できる値は5001から65535までの数値です。
    デフォルトで表示される24220は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。
    設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。
  17. 表示された設定情報が正しいことを確認して,Yを入力します。
    設定情報を修正する場合は,Nを入力して,手順9から再実行してください。
    Yを入力すると,Tuning Manager serverの新規インストールが開始されます。新規インストールが完了すると,次に示すメッセージが表示されます。
    Tuning Manager server was successfully installed.

注意
  • インストール先ディレクトリ,およびインストール先ディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。
  • Tuning Manager serverとDevice Managerを同じホストで運用する構成から,Tuning Manager serverを別のホストで運用する構成に変更(Tuning Manager serverを別のホストに新規インストール)する場合,Device Managerと同じホストで運用していたときに登録したライセンス情報をTuning Manager serverの画面を使って再登録する必要があります。

実行系ノードにTuning Manager serverをインストールした場合は,「(1) 実行系ノードでのインストール手順」の手順7に進んでください。

待機系ノードにTuning Manager serverをインストールした場合は,「(2) 待機系ノードでのインストール手順」の手順6に進んでください。

(4) 上書きインストール

ここでは,上書きインストールまたはv6.0以降のTuning Manager serverからのアップグレードインストールの手順について説明します。

次に示すインストール手順は,上書きインストールの場合を想定しています。アップグレードインストールの場合は,インストールの開始を通知するメッセージおよびインストールの完了を通知するメッセージの内容が,アップグレードインストールの開始および完了を通知する内容に変わります。

Tuning Manager serverを上書きインストールするには:

  1. Hitachi Command Suite製品のインストールDVD-ROMを挿入します。
  2. 自動マウント機能を解除している場合,インストーラーを起動する前にDVD-ROM装置をマウントします。
    次に示すコマンドを実行します。
    /usr/sbin/mount -F cdfs -r <デバイススペシャルファイル名> /dvdrom/dvdrom0
  3. Tuning Manager serverのインストールスクリプトを起動します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /dvdrom/dvdrom0/HTNM_SERVER/install.sh
    上書きインストールの開始を通知するメッセージが表示されます。
    Tuning Manager server - 7.6.1(7.6.1-00) will now be overwritten.
    Do you want to start installation?
    To continue, enter [Y]. (Default Y) Y/N >

    注意
    手順3以降,[Ctrl]+[C]を使用してインストールを中断しないでください。
  4. Yを入力します。
    カーネルパラメーターに適切な値を設定する必要があることを通知するメッセージが表示されます。
    WARNING: Kernel parameters must be adjusted before installing Tuning Manager server.
    The values of kernel parameters differ depending on the installation type.
    If the kernel parameters have not been adjusted, enter [N] to cancel installation.
    If the kernel parameters have been adjusted, enter [Y] to continue installation.
    Have the kernel parameters for Tuning Manager server been adjusted? (Default Y) Y/N >
  5. Solaris 9の場合は/etc/systemファイル,Solaris 10の場合は/etc/systemファイルおよび/etc/projectファイルに適切なカーネルパラメーターの値が設定されていることを確認して,Yを入力します。

    注意
    カーネルパラメーターの値が未設定の場合,または,適切な値が設定されていない場合は,Nを入力してインストールを中断してください。適切なカーネルパラメーターの値を設定したあと,手順3からインストールをやり直してください。
    カーネルパラメーターの設定内容については,「2.9 カーネルパラメーターの設定方法(Solarisの場合)」を参照してください。
    • 実行系ノードの場合
      Hitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを強く推奨するメッセージが表示されます。手順6に進んでください。
      It is strongly recommended you back up the databases of Hitachi Command Suite Common Component and any Hitachi Command Suite products that are already installed on your computer.
      For details, see the Tuning Manager server Administration Guide.
      To continue, enter [Y]. (Default Y) Y/N >
    • 待機系ノードの場合
      Hitachi Command Suite製品のバックアップファイルの格納先ディレクトリを指定するように促すメッセージが表示されます。手順7に進んでください。
      Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.
      Note: At least 32.0 GB of free space is required.
      (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager_backup) >
  6. Yを入力します。
    Hitachi Command Suite製品のバックアップファイルの格納先ディレクトリを指定するように促すメッセージが表示されます。
    Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.
    Note: At least 32.0 GB of free space is required.
    (Default /var/opt/HiCommand/TuningManager_backup) >
  7. Hitachi Command Suite製品のバックアップファイルの格納先ディレクトリを入力します。
    何も入力しなかった場合,次に示すデフォルト値が指定されます。
    /var/opt/HiCommand/TuningManager_backup

    ディレクトリを指定するときの規則
    バックアップファイルの格納先ディレクトリを指定するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・バックアップに必要なディスク容量を確保します。バックアップ時に必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
    ・空のディレクトリを90バイト以下の絶対パスで指定します。
    ・ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
    AZ az 09 . _
    このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
    • 実行系ノードの場合
      Hitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを取得するかどうかを確認するメッセージが表示されます。手順8に進んでください。
      Do you want to back up the Hitachi Command Suite databases?
       
      Note:
      If a Hitachi Command Suite product other than Tuning Manager server has already been installed, the databases of all the Hitachi Command Suite products will be backed up.
      The installer does not check whether there is enough free disk space to back up the databases of all Hitachi Command Suite products that are installed in this server.
      See the manual for each product for information about backing up the database of each Hitachi Command Suite product, and make sure there is enough space before you execute the backup.
      To back up, enter [Y]. (Default Y) Y/N >
      インストーラーは,Tuning Manager serverをインストールするホストにデータベースのバックアップを取得するための十分な空き容量があるかどうかを確認しません。バックアップの取得を開始する前に,ホストに十分な空き容量があるかどうかを確認する必要があります。
    • 待機系ノードの場合
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順14に進んでください。
  8. Hitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを取得する場合はYを,バックアップを取得しない場合はNを入力します。
    • Yを入力した場合
      既存のデータベースの内容を引き継ぐかどうかの選択を促すメッセージが表示されます。手順9に進んでください。
      Do you want to retain the current database data?
      If you choose [N], all existing data will be lost.
      To continue, enter [Y]. (Default Y) Y/N >
    • Nを入力した場合
      バックアップを取得しないと,インストールに失敗したときに過去のデータが失われることを示す警告メッセージが表示されます。
      KATN00280-W If you do not create a backup and installation fails, current data will be lost. Is this OK? 
      To continue, enter [Y]. (Default N) Y/N >
      バックアップを取得しないときは,Yを入力して,手順9に進んでください。バックアップを取得するときは,Nを入力して,手順8を再実行してください。
  9. 既存のデータベースの内容を引き継ぐ場合はYを,破棄して初期状態に戻す場合はNを入力します。
    • Yを入力した場合
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順14に進んでください。
    • Nを入力した場合
      同じホストにDevice Managerがインストールされているとき:
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順14に進んでください。
      同じホストにDevice Managerがインストールされていないとき:
      接続先のDevice Managerの所在を指定するように促すメッセージが表示されます。手順10に進んでください。
      Which Device Manager does this Tuning Manager server connect with?
      1. Local host
      2. Remote host
      Enter 1 or 2. (Default 1) >
  10. 接続先のDevice ManagerをTuning Manager serverと同じホストにインストールする場合は1を,別のホストにインストールする場合は2を入力します。
    • 1(Local host)を選択した場合
      設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。手順14に進んでください。
    • 2(Remote host)を選択した場合
      接続先のDevice ManagerをインストールするホストのOSを選択するように促すメッセージが表示されます。手順11に進んでください。
      Choose the OS of the connected Device Manager.
      1. Windows, Linux or Solaris(x64)
      2. Solaris(SPARC)
      Enter 1 or 2. (Default 1) >
  11. 接続先のDevice ManagerをインストールするホストのOSがWindows,LinuxまたはSolaris(x64)であれば1を,Solaris(SPARC)であれば2を入力します。
    Device ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力するように促すメッセージが表示されます。
    Enter the IP address or host name of the host in whom connection-target Device Manager is installed.
    >
  12. 接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名を入力します。
    ホスト名が32バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。

    IPアドレスの入力規則
    IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。

    ホスト名の入力規則
    Device Managerをインストールするホストのホスト名を入力するときは,次に示す規則に従ってください。
    ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
    ・ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
    ・空白文字は入力できません。
    ・FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
    また,Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
    Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するために使用するポート番号を入力するように促すメッセージが表示されます。
    Enter the service port number of Device Manager.
    (Default 24220) >
  13. Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するために使用するポート番号を入力します。
    入力できる値は5001から65535までの数値です。
    デフォルトで表示される24220は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。
    設定情報を確認するように促すメッセージが表示されます。
  14. 表示された設定情報が正しいことを確認して,Yを入力します。
    実行系ノードで設定情報を修正する場合は,Nを入力して,手順9から再実行してください。待機系ノードの場合は,Nを入力すると,インストールが中断されます。手順3から再実行してください。
    Yを入力すると,Tuning Manager serverの上書きインストールが開始されます。上書きインストールが完了すると,次に示すメッセージが表示されます。
    Tuning Manager server was successfully overwritten.

注意
インストール先ディレクトリ,およびインストール先ディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。

実行系ノードにTuning Manager serverをインストールした場合は,「(1) 実行系ノードでのインストール手順」の手順7に進んでください。

待機系ノードにTuning Manager serverをインストールした場合は,「(2) 待機系ノードでのインストール手順」の手順6に進んでください。

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