Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)

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11.4.2 構成定義ファイルの編集

horcmXX.confファイルを編集して,ストレージシステムをリフレッシュします。

構成定義ファイルを編集するには:

  1. horcmXX.confファイルを開きます。
    構成定義ファイルは,Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルのserver.agent.rm.horcmSourceプロパティで指定されたディレクトリに格納されています。
    デフォルトの格納場所は次のとおりです。

    Windowsの場合
    システムフォルダ(環境変数"%windir%"で表されるフォルダ)

    UNIXの場合
    /etcディレクトリ
    horcmXX.confファイルが存在しない場合は,新規に作成してください。
  2. 記述規則に沿って,パラメーターを設定します。
  3. Device Manager GUI/CLIを使用して,構成定義ファイルに記述したコピーペアボリュームが存在するストレージシステムをリフレッシュします。
重要
  • Device Managerがサポートしていないパラメーターを使用すると,構成定義ファイルが不正であると見なされ,処理が正常に実行されません。また,サポートしているパラメーターであっても,一部の記述形式をサポートしていない場合があります。サポートしていない形式で項目を指定した場合も構成定義ファイルは不正と見なされるので注意してください。
  • Device Managerエージェントでは,コピーペアの情報を取得する際に次のインスタンス番号およびUDPポート番号を一時的に使用します。そのため,構成定義ファイルのインスタンス番号およびUDPポート番号を指定する場合は,その値と重複しないようにしてください。
    ・インスタンス番号:900~998(デフォルト)
    ・UDPポート番号:53232~53330(デフォルト)
    これらのインスタンス番号またはUDPポート番号を使用した場合,システムログまたはイベントログに,RAID ManagerまたはP9000 RAID Managerのエラー情報が出力されることがあります。
参考
Device Managerエージェントが一時的に使用するインスタンス番号およびUDPポート番号は,server.propertiesファイルにあるserver.agent.rm.temporaryInstanceプロパティおよびserver.agent.rm.temporaryPortプロパティで変更できます。

関連項目

この項の構成
(1) Device Managerがサポートしている構成定義ファイルのパラメーター
(2) 構成定義ファイルの記述規則
(3) HORCM_MONパラメーターの記述形式
(4) HORCM_CMDパラメーターの記述形式
(5) HORCM_DEVパラメーターの記述形式
(6) HORCM_LDEVパラメーターの記述形式
(7) HORCM_INSTパラメーターの記述形式
(8) HORCM_INSTPパラメーターの記述形式

(1) Device Managerがサポートしている構成定義ファイルのパラメーター

Device Managerがサポートしていないパラメーターを使用すると,構成定義ファイルが不正であると見なされ,処理が正常に実行されません。

Device Managerでは,次のパラメーターをサポートしています。

注※
Device Managerエージェントのバージョンが6.2以降の場合だけサポートしています。ただし,ペアの作成時または操作時に,構成定義ファイルにHORCM_CTQMが定義されていてもDevice Managerエージェントは無視して動作します。Device Managerエージェントが構成定義ファイルにHORCM_CTQMの定義を追加したり,既存の定義にペアグループを追加したりすることはありません。ただし,ペアの削除時に,削除するペアグループと同名のグループがある場合,HORCM_CTQMの定義からグループを削除します。

関連項目

(2) 構成定義ファイルの記述規則

構成定義ファイルが記述規則に沿って作成されていない場合,Device Managerでは構成定義ファイルを不正と見なします。

次の規則に従って,構成定義ファイルを作成してください。

関連項目

(3) HORCM_MONパラメーターの記述形式

HORCM_MONパラメーターには,自ホストのマシン情報や,コピーペアボリュームの障害の監視間隔を指定します。

表11-14 HORCM_MONパラメーターの記述形式のサポート状況

バージョン 指定項目
ip_address service poll timeout
6.1以降
5.9~6.0 ポート番号指定だけサポート。
05-80 IPアドレス,ホスト名,"NONE"の指定だけサポート。 ポート番号指定だけサポート。
05-70以前 IPアドレス,ホスト名の指定だけサポート。 ポート番号指定だけサポート。

(凡例)
○:すべての記述形式をサポート

関連項目

(4) HORCM_CMDパラメーターの記述形式

HORCM_CMDパラメーターには,ストレージシステム上のコマンドデバイスを指定します。

表11-15 HORCM_CMDパラメーターの記述形式のサポート状況

バージョン 指定項目
dev_name
7.4.1以降 Windowsの場合
UNIXの場合
7.1~7.4.0 Windowsの場合
UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定,またはIPCMD形式による指定だけサポート。
05-10~7.0 Windowsの場合 IPCMD形式以外をサポート。
UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定だけサポート。
05-00 Windowsの場合 IPCMD形式,CMD形式以外の記述形式をサポート。
UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定だけサポート。
04-30以前 Windowsの場合 IPCMD形式,CMD形式,GUID形式以外の記述形式をサポート。
UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定だけサポート。

(凡例)
○:すべての記述形式をサポート

関連項目

(5) HORCM_DEVパラメーターの記述形式

HORCM_DEVパラメーターには,コピーペアとなるボリュームが存在するストレージシステムの情報を指定します。

表11-16 HORCM_DEVパラメーターの記述形式のサポート状況

バージョン 指定項目
dev_group dev_name port# targetID LU# MU#
04-00以降
03-50以前 ミラー記述子,省略(空白),または数値による指定だけサポート。

(凡例)
○:すべての記述形式をサポート

関連項目

(6) HORCM_LDEVパラメーターの記述形式

HORCM_LDEVパラメーターには,コピーペアが存在するストレージシステムの情報とボリュームの情報を指定します。

表11-17 HORCM_LDEVパラメーターの記述形式のサポート状況

バージョン 指定項目
dev_group dev_name Serial# CU:LDEV(LDEV#) MU#
6.2以降
6.1~05-60 シリアル番号:ジャーナルID形式以外の記述形式をサポート。
05-50以前 × × × × ×

(凡例)
○:すべての記述形式をサポート
×:すべての記述形式が非サポート

関連項目

(7) HORCM_INSTパラメーターの記述形式

HORCM_INSTパラメーターには,相手ホストのマシン情報を指定します。

表11-19 HORCM_INSTパラメーターの記述形式のサポート状況

バージョン 指定項目
dev_group ip_address service
7.0以降
6.1~6.4 IPアドレス,ホスト名の指定だけサポート。
6.0以前 IPアドレス,ホスト名の指定だけサポート。 ポート番号指定だけサポート。

(凡例)
○:すべての記述形式をサポート

関連項目

(8) HORCM_INSTPパラメーターの記述形式

HORCM_INSTPパラメーターには,相手ホストのマシン情報とパスグループIDを指定します。

表11-21 HORCM_INSTPパラメーターの記述形式のサポート状況

バージョン 指定項目
すべてのパラメーター
7.6.0以降
6.2~7.5.0
6.1以前 ×

(凡例)
○:すべての記述形式をサポート
△:ペアの作成時または操作時に指定されていても無視される。ペアの削除時に,削除するペアグループと同名のグループがある場合,HORCM_INSTPの定義からグループが削除される。
×:すべての記述形式が非サポート

関連項目

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