Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)
horcmXX.confファイルを編集して,ストレージシステムをリフレッシュします。
構成定義ファイルを編集するには:
- horcmXX.confファイルを開きます。
構成定義ファイルは,Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルのserver.agent.rm.horcmSourceプロパティで指定されたディレクトリに格納されています。
デフォルトの格納場所は次のとおりです。horcmXX.confファイルが存在しない場合は,新規に作成してください。
- Windowsの場合
- システムフォルダ(環境変数"%windir%"で表されるフォルダ)
- UNIXの場合
- /etcディレクトリ
- 記述規則に沿って,パラメーターを設定します。
- Device Manager GUI/CLIを使用して,構成定義ファイルに記述したコピーペアボリュームが存在するストレージシステムをリフレッシュします。
重要
- Device Managerがサポートしていないパラメーターを使用すると,構成定義ファイルが不正であると見なされ,処理が正常に実行されません。また,サポートしているパラメーターであっても,一部の記述形式をサポートしていない場合があります。サポートしていない形式で項目を指定した場合も構成定義ファイルは不正と見なされるので注意してください。
- Device Managerエージェントでは,コピーペアの情報を取得する際に次のインスタンス番号およびUDPポート番号を一時的に使用します。そのため,構成定義ファイルのインスタンス番号およびUDPポート番号を指定する場合は,その値と重複しないようにしてください。
・インスタンス番号:900~998(デフォルト)
・UDPポート番号:53232~53330(デフォルト)
これらのインスタンス番号またはUDPポート番号を使用した場合,システムログまたはイベントログに,RAID ManagerまたはP9000 RAID Managerのエラー情報が出力されることがあります。
参考
- Device Managerエージェントが一時的に使用するインスタンス番号およびUDPポート番号は,server.propertiesファイルにあるserver.agent.rm.temporaryInstanceプロパティおよびserver.agent.rm.temporaryPortプロパティで変更できます。
- 11.4.1 構成定義ファイルを利用するための前提環境
- 11.4.4 構成定義ファイルを利用する上での注意事項
- D.2.4 agent.rm.horcmInstance
- D.2.5 agent.rm.horcmService
- D.6.21 server.agent.rm.temporaryInstance
- D.6.22 server.agent.rm.temporaryPort
- D.6.26 server.agent.rm.horcmSource
- この項の構成
- (1) Device Managerがサポートしている構成定義ファイルのパラメーター
- (2) 構成定義ファイルの記述規則
- (3) HORCM_MONパラメーターの記述形式
- (4) HORCM_CMDパラメーターの記述形式
- (5) HORCM_DEVパラメーターの記述形式
- (6) HORCM_LDEVパラメーターの記述形式
- (7) HORCM_INSTパラメーターの記述形式
- (8) HORCM_INSTPパラメーターの記述形式
(1) Device Managerがサポートしている構成定義ファイルのパラメーター
Device Managerがサポートしていないパラメーターを使用すると,構成定義ファイルが不正であると見なされ,処理が正常に実行されません。
Device Managerでは,次のパラメーターをサポートしています。
- HORCM_MON
- HORCM_CMD
- HORCM_DEV
- HORCM_LDEV
- HORCM_INST
- HORCM_INSTP
- HORCM_CTQM※
- 注※
- Device Managerエージェントのバージョンが6.2以降の場合だけサポートしています。ただし,ペアの作成時または操作時に,構成定義ファイルにHORCM_CTQMが定義されていてもDevice Managerエージェントは無視して動作します。Device Managerエージェントが構成定義ファイルにHORCM_CTQMの定義を追加したり,既存の定義にペアグループを追加したりすることはありません。ただし,ペアの削除時に,削除するペアグループと同名のグループがある場合,HORCM_CTQMの定義からグループを削除します。
構成定義ファイルが記述規則に沿って作成されていない場合,Device Managerでは構成定義ファイルを不正と見なします。
次の規則に従って,構成定義ファイルを作成してください。
- 構成定義ファイルには,スペースだけの行を含むことはできません。
- Device Managerエージェントのバージョンが05-50以前の場合,パラメーターの開始行以外は,"H"で始まり,次の文字列を含む行があってはいけません。
HORCM_MON,HORCM_CMD,HORCM_DEV,HORCM_LDEV,HORCM_INST,HORCM_INSTP,HORCM_CTQM,HORCM_LDEVG,HORCM_ALLOW_INST- Device Managerエージェントのバージョンが7.0.0~7.0.1の場合,構成定義ファイルのHORCM_CMDパラメーターに仮想コマンドデバイスの定義があってはいけません。
- 構成定義ファイルは,次の規則に従って作成されている必要があります。
- HORCM_MONが定義されていること
- HORCM_DEVまたはHORCM_LDEVの少なくともどちらか一方が定義されていること
- HORCM_INSTまたはHORCM_INSTPの少なくともどちらか一方が定義されていること
- HORCM_ALLOW_INSTが定義されていないこと
HORCM_MONパラメーターには,自ホストのマシン情報や,コピーペアボリュームの障害の監視間隔を指定します。
- ip_address
IPアドレス(Device Managerエージェントのバージョン5.9以降はIPv6もサポート),ホスト名,"NONE",または"NONE6"を指定します。なお,Replication Managerを使用して構成定義ファイルを生成した場合,常にホスト名で指定されます(Replication ManagerはDevice Managerエージェントを利用して,構成定義ファイルを参照します)。
- Device Managerサーバで管理されているホストの情報を指定してください。
- IPアドレスのバージョン(IPv6またはIPv4)は,HORCM_INSTまたはHORCM_INSTPのip_addressと一致させてください。
- IPv6で運用する場合は,IPアドレスで指定してください。ホスト名を指定した場合は,IPv4で動作します。
OSがWindows Server 2003 R2の場合,IPv6アドレスを指定できません。Windows Server 2003 R2でIPv6を使用する場合は,NONE6を指定してください。- ip_addressに指定できる値を次に示します。一部の形式は,ホストを特定できないため,ip_addressには指定できません。
表11-13 HORCM_MONパラメーターのip_addressに指定できる値
(凡例)
値 Device Managerエージェントのバージョン 5.9以降 05-80 05-70以前 IPアドレス ○ ○ ○ ホスト名 ○ ○ ○ NONE △ △ × "__NONE__" × × × NONE6 △ × × "__NONE6__" × × × ループバックのIPアドレス(127.0.0.1~127.255.255.254) △ △ × ループバックのホスト名(localhost) △ △ × クラスタの仮想IPアドレス × × × クラスタの仮想マシン名 × × ×
○:指定できる。
△:Device Manager CLIでコピーペアを管理する場合には指定できる。Device Manager GUIまたはReplication Managerからコピーペアを操作する場合は指定できない。
×:指定できない。- service
ポート名称またはポート番号を指定します。
- ポート名称を指定する場合,半角15文字以内で指定する必要があります。また,ポート番号への名前変換ができる環境である必要があります。
- ポート番号を指定する場合,0~65535の数値で指定する必要があります。
- poll
10ミリ秒単位の数値または"-1"を指定します。- timeout
タイムアウト時間を10ミリ秒単位で指定します。表11-14 HORCM_MONパラメーターの記述形式のサポート状況
バージョン 指定項目 ip_address service poll timeout 6.1以降 ○ ○ ○ ○ 5.9~6.0 ○ ポート番号指定だけサポート。 ○ ○ 05-80 IPアドレス,ホスト名,"NONE"の指定だけサポート。 ポート番号指定だけサポート。 ○ ○ 05-70以前 IPアドレス,ホスト名の指定だけサポート。 ポート番号指定だけサポート。 ○ ○
- (凡例)
- ○:すべての記述形式をサポート
HORCM_CMDパラメーターには,ストレージシステム上のコマンドデバイスを指定します。
- dev_name
必ず,ホストで認識されているコマンドデバイスを指定してください。同一装置内のコマンドデバイスを複数指定したり,複数装置のコマンドデバイスを指定したりすることもできます。
Windowsの場合は,IPCMD 形式,PhysicalDrive形式,GUID形式,またはCMD形式でコマンドデバイスを指定します。UNIXの場合は,IPCMD 形式,CMD形式またはスペシャルファイルでコマンドデバイスを指定します。
- IPCMD 形式
- \\.\IPCMD-<仮想コマンドデバイスのIPアドレス>-<ポート番号>[-<ストレージシステムのユニットID>]
- PhysicalDrive形式
- \\.\PhysicalDrive<Windowsによって定義されるドライブ番号>
- Device Managerエージェントのバージョンが04-30以前の場合は,大文字と小文字を区別して指定する必要があります。
- GUID形式
- \\.\Volume{<GUID>}
- CMD形式
- \\.\CMD-<シリアル番号>[-<LDEV番号>[-<ポート名称>[-<ホストグループ番号>]]]
- シリアル番号および論理デバイス番号は10進数で指定する必要があります。ホストグループ番号は,Device Managerエージェントのバージョンが05-60以降の場合は0~254の値を,05-50以前の場合は0~127の値を指定する必要があります。
- IPCMD 形式
- \\.\IPCMD-<仮想コマンドデバイスのIPアドレス>-<ポート番号>[-<ストレージシステムのユニットID>]
- CMD形式
- \\.\CMD-<シリアル番号>[-<LDEV番号>[-<ポート名称>[-<ホストグループ番号>]]]<HINT>
- シリアル番号および論理デバイス番号は10進数で指定する必要があります。ホストグループ番号は,Device Managerエージェントのバージョンが05-60以降の場合は0~254の値を,05-50以前の場合は0~127の値を指定する必要があります。
- HINTは,次のように指定します。
- Solaris:/dev/rdsk/
- AIX:/dev/rhdisk
- Linux:/dev/sd
- HP-UX:/dev/rdsk/または/dev/rdisk/disk
表11-15 HORCM_CMDパラメーターの記述形式のサポート状況
バージョン 指定項目 dev_name 7.4.1以降 Windowsの場合 ○ UNIXの場合 ○ 7.1~7.4.0 Windowsの場合 ○ UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定,またはIPCMD形式による指定だけサポート。 05-10~7.0 Windowsの場合 IPCMD形式以外をサポート。 UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定だけサポート。 05-00 Windowsの場合 IPCMD形式,CMD形式以外の記述形式をサポート。 UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定だけサポート。 04-30以前 Windowsの場合 IPCMD形式,CMD形式,GUID形式以外の記述形式をサポート。 UNIXの場合 スペシャルファイルによる指定だけサポート。
- (凡例)
- ○:すべての記述形式をサポート
HORCM_DEVパラメーターには,コピーペアとなるボリュームが存在するストレージシステムの情報を指定します。
- dev_group
グループ名称を指定します。
- 同一ホストの構成定義ファイル間では同じdev_groupとdev_nameの組み合わせを重複して指定できません。
- 半角31文字以内で指定する必要があります。また,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
- dev_name
ペア論理ボリューム名称を指定します。
- 1つの構成定義ファイル内では同じdev_nameを重複して指定できません。
- 半角31文字以内で指定する必要があります。また,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
- port#
ポート名称を指定します。
port#にポート名称を指定し,続けてホストグループ番号を指定する場合,Device Managerエージェントのバージョンで指定できる値が異なります。Device Managerエージェントのバージョンが05-60以降の場合は0~254の値を,Device Managerエージェントのバージョンが05-50以前の場合は0~127の値を指定する必要があります。- targetID
SCSI/FibreのターゲットIDを指定します。- LU#
SCSI/Fibreの論理ユニット番号を指定します。- MU#
ミラー記述子を数値またはh付加で指定します。省略して空白のままにしておくこともできます。
MU#に指定できる値は,Device Managerエージェントのバージョンとコピータイプによって次のように異なります。
- Device Managerエージェントのバージョンが7.4.0以降の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~63
- Thin Image:0~63
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:指定なし※,0※,h1,h2,h3
- 注※
- 値を指定しない場合または0を指定した場合は,TrueCopyでマルチターゲット構成のペアを作成できません。
- Device Managerエージェントのバージョンが6.0~7.3.1の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~63
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:指定なし※,0※,h1,h2,h3
- 注※
- 値を指定しない場合または0を指定した場合は,TrueCopyでマルチターゲット構成のペアを作成できません。
- Device Managerエージェントのバージョンが04-20~5.9の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~31
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:h1,h2,h3
- Device Managerエージェントのバージョンが04-00または04-10の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~13
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:h1,h2,h3
- Device Managerエージェントのバージョンが03-50以前の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~13
- TrueCopy:指定なし
表11-16 HORCM_DEVパラメーターの記述形式のサポート状況
バージョン 指定項目 dev_group dev_name port# targetID LU# MU# 04-00以降 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 03-50以前 ○ ○ ○ ○ ○ ミラー記述子,省略(空白),または数値による指定だけサポート。
- (凡例)
- ○:すべての記述形式をサポート
HORCM_LDEVパラメーターには,コピーペアが存在するストレージシステムの情報とボリュームの情報を指定します。
- dev_group
グループ名称を指定します。
- 同一ホストの構成定義ファイル間では同じdev_groupとdev_nameの組み合わせを重複して指定できません。
- 半角31文字以内で指定する必要があります。また,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
- dev_name
ペア論理ボリューム名称を指定します。
- 1つの構成定義ファイル内では同じdev_nameを重複して指定できません。
- 半角31文字以内で指定する必要があります。また,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
- Serial#
ストレージシステムの装置番号を10進数またはシリアル番号:ジャーナルID形式で指定します。- CU:LDEV(LDEV#)
LDEV番号を10進数,16進数,またはCU:LDEV形式で指定します。
LDEV#の指定例を示します。
- 10進数の場合
- 260
- 16進数の場合
- 0x104
- CU:LDEV形式の場合
- 01:04
- MU#
ミラー記述子を数値またはh付加で指定します。省略して空白のままにしておくこともできます。
MU#に指定できる値は,Device Managerエージェントのバージョンとコピータイプによって次のように異なります。
- Device Managerエージェントのバージョンが7.4.0以降の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~63
- Thin Image:0~63
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:0※,h1,h2,h3
- 注※
- 指定した場合,TrueCopyでマルチターゲット構成のペアを作成できません。
- Device Managerエージェントのバージョンが6.0~7.3.1の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~63
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:0※,h1,h2,h3
- 注※
- 指定した場合,TrueCopyでマルチターゲット構成のペアを作成できません。
- Device Managerエージェントのバージョンが5.9以前の場合
- ShadowImage:0~2
- Copy-on-Write Snapshot:0~31
- TrueCopy:指定なし
- Universal Replicator:h1,h2,h3
表11-17 HORCM_LDEVパラメーターの記述形式のサポート状況
バージョン 指定項目 dev_group dev_name Serial# CU:LDEV(LDEV#) MU# 6.2以降 ○ ○ ○ ○ ○ 6.1~05-60 ○ ○ ○ シリアル番号:ジャーナルID形式以外の記述形式をサポート。 ○ 05-50以前 × × × × ×
- (凡例)
- ○:すべての記述形式をサポート
- ×:すべての記述形式が非サポート
HORCM_INSTパラメーターには,相手ホストのマシン情報を指定します。
- dev_group
HORCM_DEVパラメーターまたはHORCM_LDEVパラメーターのdev_groupに指定した内容を指定します。
- 1つのdev_groupに対して同一ホストの複数のip_addressを指定することはできません。
- 半角31文字以内で指定する必要があります。また,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
- ip_address
IPアドレス(Device Managerエージェントのバージョン5.9以降はIPv6もサポート),ホスト名,"NONE",または"NONE6"を指定します。"NONE"または"NONE6"を指定するとローカルホストを指定したものと見なされます。ただし,Replication Managerを使用して,既存の構成定義ファイルに新規グループを追加した場合は,常にホスト名が指定されます。
- Device Managerサーバで管理されているホストの情報を指定してください。
- IPアドレスのバージョン(IPv6またはIPv4)は,HORCM_MONのip_addressと一致させてください。
- IPv6で運用する場合は,IPアドレスを指定してください。ホスト名を指定した場合は,IPv4で動作します。
- ip_addressに指定できる値を次に示します。一部の形式は,ホストを特定できないため,ip_addressには指定できません。
表11-18 HORCM_INSTパラメーターのip_addressに指定できる値
(凡例)
値 Device Managerエージェントのバージョン 05-80以降 05-70以前 IPアドレス ○ ○ ホスト名 ○ ○ ループバックのIPアドレス(127.0.0.1~127.255.255.254) △ × ループバックのホスト名(localhost) △ × クラスタの仮想IPアドレス × × クラスタの仮想マシン名 × ×
○:指定できる。
△:Device Manager CLIでコピーペアを管理する場合には指定できる。Device Manager GUIまたはReplication Managerからコピーペアを操作する場合は指定できない。
×:指定できない。- service
ポート名称またはポート番号を指定します。
- ポート名称を指定する場合,半角15文字以内で指定する必要があります。また,ポート番号への名前変換ができる環境である必要があります。
- ポート番号を指定する場合,0~65535の数値で指定する必要があります。
表11-19 HORCM_INSTパラメーターの記述形式のサポート状況
バージョン 指定項目 dev_group ip_address service 7.0以降 ○ ○ ○ 6.1~6.4 ○ IPアドレス,ホスト名の指定だけサポート。 ○ 6.0以前 ○ IPアドレス,ホスト名の指定だけサポート。 ポート番号指定だけサポート。
- (凡例)
- ○:すべての記述形式をサポート
HORCM_INSTPパラメーターには,相手ホストのマシン情報とパスグループIDを指定します。
- dev_group
HORCM_DEVパラメーターまたはHORCM_LDEVパラメーターのdev_groupに指定した内容を指定します。
- 1つのdev_groupに対して同一ホストの複数のip_addressを指定することはできません。
- 半角31文字以内で指定する必要があります。また,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
- ip_address
IPアドレス,ホスト名,"NONE",または"NONE6"を指定します。"NONE"または"NONE6"を指定するとローカルホストを指定したものと見なされます。ただし,Replication Managerを使用して,既存の構成定義ファイルに新規グループを追加した場合は,常にホスト名が指定されます。
- Device Managerサーバで管理されているホストの情報を指定してください。
- IPアドレスのバージョン(IPv6またはIPv4)は,HORCM_MONのip_addressと一致させてください。
- IPv6で運用する場合は,IPアドレスを指定してください。ホスト名を指定した場合は,IPv4で動作します。
- ip_addressに指定できる値を次に示します。一部の形式は,ホストを特定できないため,ip_addressには指定できません。
表11-20 HORCM_INSTPパラメーターのip_addressに指定できる値
(凡例)
値 Device Managerエージェントのバージョン 7.6.0以降 IPアドレス ○ ホスト名 ○ ループバックのIPアドレス(127.0.0.1~127.255.255.254) △ ループバックのホスト名(localhost) △ クラスタの仮想IPアドレス × クラスタの仮想マシン名 ×
○:指定できる。
△:Device Manager CLIでコピーペアを管理する場合には指定できる。Device Manager GUIまたはReplication Managerからコピーペアを操作する場合は指定できない。
×:指定できない。- service
ポート名称またはポート番号を指定します。
- ポート名称を指定する場合,半角15文字以内で指定する必要があります。また,ポート番号への名前変換ができる環境である必要があります。
- ポート番号を指定する場合,0~65535の数値で指定する必要があります。
- pathID
パスグループIDを1~255の10進数で指定します。
- 1つのコピーグループに複数のパスグループIDを指定することはできません。
- パスグループIDを指定しない場合(CU Freeの場合)は,HORCM_INSTパラメーターを使用してください。
表11-21 HORCM_INSTPパラメーターの記述形式のサポート状況
バージョン 指定項目 すべてのパラメーター 7.6.0以降 ○ 6.2~7.5.0 △ 6.1以前 ×
- (凡例)
- ○:すべての記述形式をサポート
- △:ペアの作成時または操作時に指定されていても無視される。ペアの削除時に,削除するペアグループと同名のグループがある場合,HORCM_INSTPの定義からグループが削除される。
- ×:すべての記述形式が非サポート
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