Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド(Web Version)
Device Managerでは,ストレージシステムのボリュームをファイルサーバに割り当てたり,ファイルサーバの情報を確認したりできます。
- この項の構成
- (1) Hitachi NAS Platformの前提環境
- (2) Hitachi Virtual File Platformの前提環境
- (3) ファイルサーバを管理対象にするための操作フロー
- (4) ファイルサーバの運用に関する注意事項
Device ManagerでHitachi NAS Platformを管理するためには,管理サーバがSystem Management Unit(SMU)およびAdmin services EVSと通信できるシステム構成にする必要があります。
図1-18 Hitachi NAS Platformの前提環境
- 管理サーバは,SMUおよびAdmin services EVSと通信できるネットワーク上に設置してください。
- SMUのバージョンは,ファイルサーバ(ノード)のファームウェアのバージョン以上にしてください。
- クラスタ内のファイルサーバ(ノード)のファームウェアのバージョンは一致させてください。
- Hitachi NAS PlatformをDevice Managerで管理する場合は,Device Manager GUIでクラスタごとに次の情報を登録してください。
- Admin services EVSのIPアドレス(図中のパブリック IPアドレス1)
IPアドレスは,SMUの[EVS Management]ページで確認できます。- Server Control(SSC)用のユーザーアカウント
デフォルトユーザーとしてsupervisorアカウントが用意されています。
重要
- Device Manager GUIで,ファイルサーバのシステムドライブやストレージプール,ファイルシステム,ファイル共有などの情報を確認したい場合は,ストレージシステムのボリュームからファイルサーバに対してLUNセキュリティを設定しておく必要があります。
- SMUでの設定方法:Hitachi NAS Platformのマニュアル
(2) Hitachi Virtual File Platformの前提環境
Device ManagerでHitachi Virtual File Platformを管理するためには,Hitachi File Services Managerがインストールされた管理サーバと,Device Managerがインストールされた管理サーバが通信できるシステム構成にする必要があります。
Device Managerで行う運用によって,Hitachi File Services Managerのインストール条件が異なります。
表1-6 Hitachi File Services Managerのインストール条件
Device Managerからの操作 Device Managerと同じ管理サーバにインストールした場合 Device Managerとは異なる管理サーバにインストールした場合 Hitachi File Services Manager(ログイン画面)のラウンチ ○ ○ ファイルサーバの登録,管理 ○ ○ ファイルサーバへのボリュームの割り当て ○ ○ ファイルシステムの作成,拡張および削除 ○ × ファイル共有の追加,編集および解除 ○ × ダッシュボードでのファイルシステムおよびスナップショットの容量情報の確認 ○ × ファイルサーバのアラート監視 ○ ○
- (凡例)
- ○:実行できる
- ×:実行できない
- 6.3 アラートの設定
- Hitachi File Services Managerのインストール方法および環境設定:Hitachi Virtual File Platformのマニュアル
- Hitachi File Services Managerの前提バージョン:ソフトウェア添付資料
Device Managerでファイルサーバにボリュームを割り当てたり,ボリューム情報を参照したりするためには,ファイルサーバの管理ソフトウェアとDevice Managerでそれぞれ環境設定が必要です。
重要
- ファイルサーバで使用できるストレージシステムについては,ファイルサーバのマニュアルを参照してください。
- Device Manager GUI/CLIでの設定方法:マニュアル「Hitachi Command Suite Software ユーザーズガイド」またはマニュアル「Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド」
- ファイルサーバ管理ソフトウェアでの設定方法:ファイルサーバのマニュアル
ファイルサーバの運用に関する注意事項は次のとおりです。
- Device Managerをバージョン6.3以前からアップグレードインストールした場合,ファイルサーバを管理するためには,server.propertiesファイルのserver.http.entity.maxLengthプロパティの値を1310720以上に変更しておくことをお勧めします。
- Hitachi NAS Platformの場合,ファイルサーバの情報は毎日AM 3:00にDevice Managerのデータベースに反映されます。
SMUの[Hitachi Device Managers]画面で同期操作を実行すると,ユーザーの任意のタイミングでHitachi NAS Platformの最新の情報をDevice Managerのデータベースに反映できます。- Hitachi Virtual File Platformの場合,ファイルサーバの情報は毎日1回Device Managerのデータベースに反映されます。反映時刻はHitachi File Services Managerで設定します。また,ファイルサーバの情報をHitachi File Services Managerのデータベースに反映する際に,自動的にDevice Managerのデータベースにも反映されるように設定できます。
- A.1.1 Device Managerサーバのプロパティの変更
- A.2.5 server.http.entity.maxLength
- SMUでの設定方法:Hitachi NAS Platformのマニュアル
- Hitachi File Services Managerでの設定方法:Hitachi Virtual File Platformのマニュアル
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